つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで 熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.10 日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター JDF熊本支援センター 2016年7月25発行(毎週月曜日発行) (〒861-8039熊本県熊本市東区長嶺南2丁目3番2号 熊本県身体障がい者福祉センター1階プレイルーム) ※2階から1階に引っ越しました。TEL 096-285-8569 ※FAXは週末、復旧予定です ※E-mail jdfkumamoto@gmail.com jdfjdfkumamoto@gmail.com 仮設住宅への入居は始まったけれど・・・ 〜第11クール(7月17日〜7月23日)支援活動報告〜 熊本地震発生後、JDF熊本支援センターでは安否確認や生活支援を続けてきましたが、 益城町をはじめ上益城圏域町村でも仮設住宅の建設が始まり、入居が開始されました。 現在、障害のある人や高齢者の方の仮設住宅での生活が始まるにつれて、 さまざまな生活問題の声が寄せられています。 「スロープは付いたが室内の段差が多く、移動に危険を感じる」 「自宅から駐車場までが遠く、外に出る機会が減った」 などの深刻な問題が浮かび上がってきました。 仮設住宅で生活する障害のある人や高齢者の生の声をお聞きする必要を強く感じています。 熊本県との懇談を続けるなかで、仮設住宅アンケ−トを提案し、 実際に仮設住宅で暮らして気づいた事や困り事などの聞き取り調査実施のお願いをしてきました。 しかし、熊本県としては「益城町では生活総合窓口をつくり、困り事の相談を受ける等、すすめている」 「すでに保健師による仮設住宅訪問も実施しているところで、 2重・3重に回ることで仮設住宅住民の手間が増え、 クレームがでることが予想される」とのことでした。 県からは、仮設団地集会所での巡回相談を始めたいので、 協力してほしいという提案がありました。 JDF熊本支援センターとしては、県からの提案に協力していくことにしていますが、 集会所まで出向くことが出来ない人等、困っている人を一人も漏らさず支えることが必要です。 今後、熊本県や益城町、関係団体と連携しながら、 取り組みを進めていくことにしています。 必要な支援が必要な障害者に届くよう、 丁寧な聞き取りを通じて一人ひとりのニーズを把握し、 早急に手を打たなければならないことを、引き続き熊本県に訴えていきたいと思います。 〜SOSチラシで広がる支援の声!〜 6月末から、4万人にのぼる被災地障害者に対して、 熊本市と「被災地障害者センターくまもと」が協力し、SOSチラシを発送しています。 その連絡先である「被災地障害者センターくまもと」では、 連日20件を越える電話がかかっています。 「娘(知的障害)が亡くなったが、遺品の整理や家の周りの草取りがしてもらえないか」 「屋根にブルーシートをしているが、雨が入り込んで困っている」 「お風呂に入っているときに地震があった、それからは怖くてお風呂に入れない」 「家が被災してアパートに変わったが、生活費が厳しい」など、 いろんな相談が入っています。 JDF熊本支援センターでは、連日複数の支援者を派遣し、 他団体とも協力しながら支援にあたりました。 被災者の思いに傾聴しながら、 罹災届けの出し方やトラックでのゴミの処分や引越しなど、 求められる支援に応えました。 SOSチラシによる救援の問い合わせは今後も増えていきます。 引き続き、求められる支援に応えながら、 発信ができない障害者にも心を寄せた支援を検討していきます。 〜障害者事業所・団体にも継続した支援〜 今回も事業所の支援に入りました。 「相談支援事業所IZUMI」には2名の支援スタッフが参加。 同行支援や書類整理等に取り組みました。 益城町を中心に増え続ける相談支援に精一杯応えようと、 休み無しに奮闘されている相談員さんの姿に頭が下がる思いでした。 「にしはらたんぽぽハウス」では、2名の支援スタッフが調理支援に入りました。 多いときには50食におよぶ食事づくりのお手伝いとともに、 午後は利用者のみなさんと地域のイベントに出かけました。 「就労支援センターくまもと」には1名、 「ワークセンターやまびこ」にも1名の支援スタッフが入りました。 どちらも下請け作業、外への販売、納品、廃品回収等、 熊本の暑さに驚きながら、支援しました。 利用者のみなさんからは、「ありがとう」 「来週も来てください」と声をかけられたり、みんなで最終日に記念写真をとるなど、 支援スタッフに対して心配りをしていただきました。 「被災地障害者センターくまもと」では、男女2名の支援スタッフを派遣しました。 前段にもふれましたが、毎日入ってくる相談に応じ、 家の片付け、ゴミの搬出、草取り、ペット(犬)洗い等、 求められる支援に本人の思いによりそいながらの支援に心がけました。 支援後に、お礼の電話がかかってきているとのことでした。 〜全国から支援スタッフが熊本を応援〜 今回は、7月17日(日)〜23日(土)までの7日間、第11クールのみなさんが支援をしました。 今回は秋田、東京、愛知、和歌山、京都、大阪、兵庫、 佐賀から11名のスタッフが集まりました。 日々交流を深める中、絆が深まった1週間でした。 「これからも熊本を支え続けよう!帰ったら自分たちの地域で発信しよう!」 と確認しあいました。 =JDF関係者のみなさまへ= <派遣支援員を募集しています> 3年以上の福祉職経験者を募集します。 熊本県内事業所への作業や相談支援を中心とする活動を行っています。 ☆就労支援センターくまもと(活動支援) ☆にしはらたんぽぽハウス(食事づくり) ☆事業所訪問 ☆ワークセンターやまびこ(活動支援) ☆被災地障害者センターくまもと(生活支援) ・日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)12時に解散となります。 ・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本県身体障害者福祉センター1階・プレイルーム) ※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更となる場合があります。 ご了承ください。 <募金にご協力ください> 被災した障害のある人、 事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための費用にとさせていただきます。 ご協力お願します! ■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ■郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 被災者を複合的に見守ろう「震災関連死増加」 【熊本日日新聞2016.7.18付、社説より】 14日現在、「関連死と認定された人」「県が可能性があるとした人」を合計すると27人。他に7市町の75人の遺族が認定申請を行なっている。 直接死の49人を加えると、地震犠牲者は、今後さらに大幅に増える可能性がある。 こうした被災者を見守る取り組みを複合的に構築し、行政と医療・福祉機関、 ボランティア団体の緊密な連携と情報共有が必要だ。息の長い取り組みが求められる。