つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで 熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.11 日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター 2016年8月1日発行(毎週月曜日発行) JDF熊本支援センター (〒861-8039熊本県熊本市東区長嶺南2丁目3番2号 熊本県身体障がい者福祉センター1階プレイルーム) TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail jdfkumamoto@gmail.com 一人ひとりに寄り添って 〜第12クール(7月24〜30日)支援活動報告〜 被災地障害者センターくまもと 熊本市は市内の全手帳所持者に対して、 被災地障害者センターくまもとが作成したSOSチラシを郵送しました。 これをご覧になった方から、支援を求める電話が1日に20〜30件はいります。 生活保護申請、補助金の案内など、依頼内容は多彩です。 今週多かったのは、仮設住宅などへの引越を手伝ってほしいという依頼で、 買い物同行や荷物運び、電気やガスの申し込みなどの支援をしました。 ある依頼者宅では物が散乱しており、カーテンも閉まったままで、 暮らしの困難さがうかがわれました。 家族関係が良くないと思われるご家庭もありました。 今回の震災で、日頃からのこうした困難が一層大きくなったのではないかと思います。 息の長い支援の必要性を感じました。 にしはらたんぽぽハウス 最も被害の大きかった地域の一つである西原村にあるにしはらたんぽぽハウスでは、 障害のある方だけではなく、村内の全戸訪問活動もおこなってきています。 そして今は、入居が始まった仮設住宅への訪問活動によって、 障害のある人や高齢者の安否を確認しています。 震災から100日たっても、臨戦体制です。 JDFの支援員は昼食と夕食づくりの支援にはいります。 利用者や地域の方だけではなく、 ボランティアやひっきりなしに訪れるお客さんも出入りし、 昼食を食べていきます。裏方の支援ですが、 たくさんの人から「おいしかったよ」と声をかけていただくのが励みです。 JDFの支援員が炊き出しを担当することで、 職員は仮設住宅の訪問活動等にとりくむことができ、 これらの活動が相まって被災した人々の暮らしを支えているのです。 ワークセンターやまびこ 精神障害のある方を中心にした熊本市中央区の事業所です。 震災後、職員が退職するなどして体制が大変厳しくなっています。 そんな中でも障害のある利用者の仕事を保障するために、 JDFも人員を派遣しています。 登録者30名のうち、日ごろは20名ほどの方が通所しています。 通所した人の仕事の保障と、休んだ人へのフォローという二重の取組みが必要です。 道路を通るトラックの揺れで不安になったり、 夜の余震が怖くて玄関で寝ていたと話す利用者もおられ、 地震が障害のある人の心に深刻な爪あとを残したことを実感しました。 就労支援センターくまもと ここでの仕事は、ドリンク剤の箱詰めや30キロの箱を運ぶ納品等の重労働が中心です。 職員体制が厳しいため、JDFの支援員はあらゆる作業の支援に入っています。 会社からの急な注文の変更などにも応えるためには 製品のストックを一定量もたなければなりません。 そんな厳しい働く環境の中で、 会議室に一時避難して自分で気持ちをコントロールする利用者もおられます。 暑さが増す中、厳しい環境と職員体制の下で、力仕事に励む障害のある利用者を、 JDFの支援員は全力で支えています。 マーシー・リリーフの助成金が7月末で決定 シンガーポールに拠点をおくNGOのマーシー・リリーフが日本障害フォーラム(JDF)を 窓口として「熊本地震で被災した障害者支援事業所の施設・設備の早期再建支援事業」に 1,200万円の助成をおこなうことになりました。 7月末までに申込が寄せられ、助成先の検討にはいっています。 8月初めには支援金が交付されることになります。 シンガーソングライター 森圭一郎さんが支援金を寄せてくれました 〜7月25日〜 Eテレの午前9時からストレッチマンV・パープルで出演している シンガーソングライターの森圭一郎さんが25日の夜の八代のコンサートの前に、 「森圭一郎応援者一同」の名義で支援金を届けてくださいました。 森さんは16歳の時、車椅子の生活になり、 その経験から「本当のバリアフリーを形に」を浸透させる活動をすすめています。    「日本を元気にする会」の議員が来訪 〜7月28日〜 「日本を元気にする会」所属の山口和之参議院議員・松田公太前参議院議員・ 斉藤りえ東京都北区議会議員・田中たくみ東京都渋谷区議会議員と 川原秀夫全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会代表、 増田安至熊本県理学療法士協会理事など、8名の方が来訪されました。 JDFの活動内容と被災地の課題などについてお聞きになられました。 この後、被災地障害者センターくまもとに行かれました。 =JDF関係者のみなさまへ= <派遣支援員を募集しています> 障害のある人の暮らしの支援や、 熊本県内事業所での作業や活動支援等をおこなっています。 主な活動 ☆被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等) ☆事業所支援(活動支援、食事提供支援等) ☆その他 ・3年以上の福祉職経験者を募集します。 ・日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。 ・集合場所:JDF熊本支援センター (熊本県身体障害者福祉センター1階・プレイルーム) ※現地のニーズに ※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更となる場合があります。 ご了承ください。 <募金にご協力ください> 被災した障害のある人、事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための 費用にとさせていただきます。ご協力お願します! ■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ■郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 夢であってほしかった 〜熊本地震から100日・・・ 【熊本日日新聞2016.7.25付、一面より】 熊本地震から100日目の節目に合わせ、益城町と西原村は24日、 それぞれ犠牲者慰霊祭を開いた。 蒲島知事は「・・・熊本県には地震が来ないという過信があったのかも知れない。・・・」と述べた。 遺族代表として松野良子さんは「母が亡くなったのに葬式をすることもできず、 申し訳ない気持ちだった。 亡くなった人の多くは戦争を乗り越え、町の礎を築き、支えてきた・・・」と述べた。 24日まで、関連死や二次災害死を含む81名が死亡。