つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで 熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.20 日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター  2016年10月3日発行(毎週月曜日発行) JDF熊本支援センター  〒861−8039 熊本市東区長嶺南4丁目4−60 長嶺ステップU-2号 TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail:jdfkumamoto@gmail.com 熊本はまだ暑い日が続きますが、当センター近くの“くまもん”は、ハロウィンの装いです。 地震直後、JDFが支援に入りはじめたのは、まだ春。 地震発生から5ヶ月を経過しましたが、壊れた屋根にブルーシートのかかる光景は変わらず、 “仮の住まい”であるみなし仮設を求める申請は、9月以降も一日平均45件のペースで増えています。 (下欄に熊本日日新聞記事) JDF熊本支援センター第21クールには、東京・埼玉・神奈川・京都・兵庫から7名が支援に入りました。 一週間の支援活動報告です。 ◆被災地障害者センターくまもとのSOS対応〜SOSは、まだまだ来ています!〜 「家財や不用品を処分しないと住宅を解体できない」「地震により散乱したガラス片等を片付けたいが、 体の自由が利かない」などの声に応える活動でした。 感謝の言葉をいただき嬉しく思うと同時に、“障害があってもSOSが出しやすいこのような支援が、 もし無かったのなら、依頼者の方たちはどうなっていたのか?”と思い、この支援の役割の重要性を感じました。 まだまだ復興には時間が必要ですが、風化させず、熊本の力になりたいと思います。(京都:青木、松本) ◆益城町総合体育館 〜通院や仮設住宅見学の同行支援を行ないました〜 益城町総合体育館に避難されている方は、29日現在で先週より9名減の199名になりました。 (ピーク時は1352名)この避難所の10月末の閉鎖が決まり、 それに向けて住宅スペースの集約を進めています。 今週は仮設住宅の鍵の受け渡しが2箇所あり、週末ごとに退所される方が増える見込みです。 今クールからは直接支援を担い、通院や仮設住宅を見に行く同行などを行ないました。 今後は避難所閉鎖に向け、引っ越しの具体的イメージ作りが必要になるとともに、 地域の資源とつながれるような支援内容へと変わっていきます。 しかし、益城地域は資源がとても少ないことが課題で、今後新しく資源をつくっていくことも求められています。 (埼玉:阿部 神奈川:石井) ◆にしはらたんぽぽハウス  〜私たちの食事づくりのお手伝いが、復興につながる〜 毎日のお昼のお弁当とランチ・夕方のお弁当と夕食作りを行ないました。 利用者の方にお聞きすると、「震災前はみんなで、当番制で作っていたんだよ」ということでした。 私たちがお手伝いに入ることで、利用者や職員の余裕にもつながり、 少しでも復興のためにお役に立てるということで、張り切って参加しました。 「今日のメニューなに?」と楽しそうに言って下さる方や、 「美味しかったよ!」と厨房に声をかけて下さる方までおり、なによりもそういった言葉に感激しました。 毎週金曜日、行列ができるラーメンデーは、地域の方々との大切な交流の場にもなっています。 (東京:小室 神奈川:五十嵐)    ◆ワークセンターやまびこ  〜笑顔で利用者を迎える職員さん〜 5日間という短い期間ですが、支える側が支えられていたように思います。 職員体制が不足している中、利用者のみなさんが通所して来るたびに職員さんが笑顔で出迎えている姿を見て、 私も頑張ろう!と元気をもらいました。 今、障害のある方たちに必要な事は、安心して相談できる環境ではないかと思います。 震災からずっと支援を続けている職員さんのメンタルヘルスケアも必要だと思いました。 (兵庫:岸本) 複数の避難先を想定しておく 重度障害 在宅医療者の保護者 (益城町)から 【2016年9月29日付け 西日本新聞】 長女(26)は福山型筋ジストロフィーで、呼吸器や吸引器など5種類の医療機器が常にそばにあります。 前震のあと車に避難し、夜が明けたら医療機器の電源が確保できる病院に避難することにしました。 今回の地震では大きな病院も被災しました。 障害のある人が家族にいる場合、複数の避難先を想定しておくことも大事だと実感しました。 障害のある子どもがいる知り合いからは、地域の避難所に行き「車いすを動かす場所がない」 「トイレに行けない」などの声も聞きました。 私も、福祉避難所の存在を今回初めて知りました。 あの日からもうすぐ半年。益城町は倒壊した家屋の解体作業が進まず、日に日に荒廃しているように感じます。 娘はその様子と地震の記憶で、東日本大震災の時以来のひきつけを起こしました。 今後は町の復興していく様子が、心のケアにもなると思います。 みなし仮設申請1万件 22市町村 応急住宅の2倍以上 【2016年9月29日付け 熊本日日新聞】 県は28日、熊本地震の被災者に民間賃貸住宅を提供する 「みなし仮設住宅」の入居申請が1万15件になったことを明らかにした。 県が整備を進める応急仮設住宅の2倍以上。 地震発生から5ヶ月を経過したが、「仮の住まい」を求める申請は9月以降も一日平均45件のペースで増えている。 みなし仮設は、災害救助法に基づき自治体が既存の賃貸住宅を借り上げて無償提供する。 応急仮設を造るより短時間で準備でき、被災者が希望に合う物件を選べるのも特徴。 入居対象は当初、家屋が全壊した被災者に限られていたが、熊本地震の特殊性を踏まえて半壊まで用件が緩和された。 「半壊とされた住民からの申請が目立つ」(県健康福祉政策課)という。   JDF関係者のみなさまへ 現在、支援員が不足しています! 〜引き続き支援員の派遣・応募をお願します!〜 ●支援員の派遣は当面12月末まで延長し、2017年3月末までの派遣を想定して体制を準備します。 JDF熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 当面は、県・市町村の要請のもと、関係団体と連携しながら障害者の訪問活動を行うとともに、 障害のある人のくらしの支援や避難所での生活支援、被災事業所での活動支援等を行っています。 主な活動 ●被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等)●益城町総合体育館避難所支援●事業所支援 ほか ・3年以上の福祉職経験者を募集します。 日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。 ・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本市東区長嶺南4-4-60 長嶺ステップU-2号(1F)) ※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更となる場合があります。ご了承ください。 JDF熊本支援センターの活動をほぼ毎日ブログで発信しています。 「JDF災害総合支援本部」で検索ください。(http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_info.html#kumamoto) □募金にご協力ください□ 被災した障害のある人、事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための費用とさせていただきます。 ご協力お願いします。 ■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ )店 当座:0750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ■郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金