支えよう、東北の仲間たちを! みんなの絆と力で! みやぎ支援センターニュース (ゆい) No.40 日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合対策本部 【2011年8月30日】 本部センター、仙台市青葉区五橋2-12-2、電話:080-4373-6077、FAX:022-266-0292、 東部センター、涌谷町本町99-7、電話:0229-43-6639、FAX:0229-43-6685、 メール:jdf.miyagi@gmail.com、 北部センター、登米市東和町・若葉園内、電話:090-8349-9403、 メール:jdf.miyagi.hokubu@gmail.com、 ホームページhttp://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/index.html、 仮設住宅をめぐって 大震災から5カ月を経過した中で、避難所から仮設での生活が始まっています。 障害者も同じく県内各地で、福祉仮設住宅での新たな暮らしが始まりました。 やっと入れた仮設にも問題が少なくないようです。 私たちが支援活動を通して知った県内各地の仮設住宅の中で、 是非とも紹介したい所があります。 障害のある方との対話数1,482人、延べ支援員数658人、8/30現在。 山元町の福祉仮設住宅 8月25日に「難民を助ける会」さんから介護ベッドを提供された佐藤さんの仮設住宅を 磯部事務局長と訪問しました。佐藤さんはそのベッドを前にして 「マットが本当に良くて、これなら腰の痛みも和らぎます」と感謝の言葉を 何回も話されていました。 私たちが驚いたのは佐藤さんが入居された仮設住宅の出来映えでした。 車イス用のスロープとウッドデッキの様な玄関周りとその広さ。 さらに部屋に入ると佐藤さんの障害に合わせて、居室2間の間の壁を取り除き動きやすいように施工され、アコーデオンカーテンがつけられています。 たとえ2年間と言われる仮設の生活が少しでも快適に過ごせる配慮がされていることは 嬉しいことです。 このような間取りや施工の福祉仮設住宅は山元町自らが入居者の障害者を配慮し 受注したことで、実現したと聞きました。 「いくつかの仮設にはずれたが、待った甲斐があった」と嬉しそうに話される 佐藤さん夫婦の様子にこれからの生活に明るさを感じました。 余談ですが、佐藤さんには厚生労働省副大臣から福祉仮設の出来映えや 感想を求める手紙が来たそうです。 佐藤さんの旦那さんは「早速、手すりの位置の不具合も含め、 正直な感想を書いて送りましたよ」と笑顔で話されていました。 (滋賀 山田久視) 支援のあしあと 千葉さんの講演がありました 8月28日に北部支援センターの若葉園の食堂にて、 希望が丘グループホームの千葉文子さん(サービス管理責任者兼世話人)に 震災体験談を語っていただきました。 千葉さんはグループホーム勤務の為マイカーでホームに向かう途中 地震にあったそうです。 緊急ニュースを聞き、あわてて施設やホームに連絡を取ってみましたが 混線のため通じず、自宅にもどってみたら津波の避難勧告が発令され 父を連れて逃げたそうです。 後ろから21mの津波が押し寄せる恐怖。 津波の高さと空の高さが同じように感じられすごく恐怖を感じたそうです。 避難所の生活場面でもトラブルも多々あったそうで、 例えば、早朝3時に掃除をしてしまったり、 節水しなければならないのにいつもの調子で水を使ってしまったりして、 他の避難者から苦情がでたそうです。 障害の説明や行動の理解にその都度説明と理解を求める努力をされたとのことでした。 また、利用者が避難所生活で、支援物資を受け取るごとに感覚がおかしくなる ということもあったそうです。 今まで年金を切り詰めて生活してきた方々が、避難所では、欲しいものを言えば お金を払わなくても持ってきてもらえる生活をしてしまったのが原因です。 このままではいけないと思い、物資の支援を終結してもらったそうです。 講演後、6月からJDFと連絡をとりあってきた中津川さんが作成してくださった、 グループホーム希望が丘の木製看板を、事務局長より千葉さんにプレゼントする事が できました。(大阪 旭 正則) 仮設住宅に仏壇・タンス等の引越 自宅にある仏壇とタンスを仮設住宅に引越ししたいという希望を聞き、 男性2名で取り組みました。 JDF支援員以外に当事者の弟さんやご近所の方もお手伝いに来られていたため、 一緒に協力しながら行いました。 2階にあるタンスを下ろす途中、ふと階段の壁を見ると津波が2階まで来ていたことが 分かる跡を見つけ、今回の津波の影響を実感することができました。 ご自宅の側には津波によって押し流されてきたのであろう家屋が傾いており、 当時の状況を考えると胸が痛くなる思いです。 8月30日から女川周辺にJDFのチラシが配布されるので 仮設に移動された方からのニーズが出てくることも考えられる為、 今後も真摯に対応を行っていきたいと思います。(滋賀 村上聡志) ◆被災地派遣支援員を再募集!◆ ○活動内容 支 援 員・・・訪問によるニーズの掘り起こし、ニーズへの対応など。 事務局員・・・電話相談、ニーズの調整・対応、会計、庶務、広報など。 ○活動場所 みやぎ支援センター(遠田郡涌谷町)・みやぎ北部支援センター(登米市)、 原則7〜10日間の支援期間が可能な方、ご連絡お待ちしています。 080-4373-6077。