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みやぎ支援センターニュース 「ゆい」  No.1

日本障害フォーラム(JDF)東北関東大震災被災障害者総合支援本部・みやぎ支援センター

仙台市太白区・仙台ワークキャンパス内 022-306-4663(TEL・FAX) jdf.miyagi@gmail.com


 日本障害フォーラム(JDF)は、3月30日、仙台市にみやぎ支援センターを開設しました。
開設式には宮城県障害福祉課・仙台市障害者支援課や地元の支援団体や施設、国際的なNPO、JDF幹事など約50人の出席があり、地元新聞・放送局などの取材もありました。
 全国の各団体から職員が派遣され、数日から10日間位ずつ交代で仙台に滞在、支援員としてセンターを拠点に支援活動を始めています。

訪問累計(4月2日現在)

障害者支援事業所 24ヵ所 避難所 26ヵ所 市町村 20ヵ所 物資提供 15ヵ所
その他、関係機関 14ヵ所 聞き取り 8人 訪問支援 1件 支援員延べ 49人

●訪問調査活動日誌から・・・
【あたかも野戦病院のような役場…山元町】

  • 町役場の1階窓口は安否確認と遺体確認の窓口になっていた。敷地内の保健センターでは使い捨ての白衣を着た看護士さんが狭いスペースで医療行為をしていて想像を越えるひどい状態。
  • 聴覚に障害のある人が、地震発生から10日後に「何があったのですか?」と訪ねて来た。何が起きたかはわかっていても、どうしたらよいか、わからなかったようだ。(3月31日)

【当支援センターの情報の自治体宛FAXが力に・・・石巻市】

  • 県障害福祉課から、みやぎ支援センターが"施設等を巡回し、必要物資の運搬等を含めた被災障害者の支援を行なっているので活用して"、という趣旨のFAXを全市町村に送られたおかげで市役所障害福祉課の方がとても丁寧に対応してくださった。被災地ではいろいろなNPOが活動しているので、「JDFみやぎ支援センター」の名札着用はいつも必要。(3月31日)

【手帳の再交付が不安…名取市】

  • 市役所を訪問するも混乱状態。障害のある人の避難所利用状況は把握していない。出勤できる職員が少ないとのこと。避難所で障害のある人の親御さんと話せた。療育手帳の再交付が不安。作業所通所が再開できるのか。避難所は3食あるので困らない、との声。(4月1日)

【会員の安否を確認してください!・・・気仙沼市】

  • 事務所が流され、プレハブで業務を始められた社会福祉事務所の係長に、施設などに所属されてない在宅障害者の安否確認・支援の協力を求めた。
  • ・事前に電話で肢体不自由児父母の会から気仙沼の会員の安否がわからないので生活支援センターと連携してほしい、との相談があり、翌日連絡。(4月2日)

<活動の経過>

3月28日(月)立ち上げチーム6人が仙台入り
30日(水)開設式/宮城県・仙台市及び地元障害者団体と対策会議/県庁と東北厚生局を訪問
31日(木)宮城県から当支援センターの紹介状を全市町村に交付、ならびに県内の被災地の障害者支援事業所の情報・資料の提供を受けた/訪問活動開始(以降、毎日実施)
4月1日(金)被災障害者を支えるみやぎの会に、当支援センターの県内障害関係団体への紹介要請

<ウェルカム&ありがとう 来訪>

◎宮城県知的障害者福祉協会会長・中村正利氏/全社協高年・障害福祉部・桑原信人氏(4月1日)◎全難聴理事長・高岡正氏/みやぎ・せんだい協会理事長・松本隆一氏/宮城教育大学連携推進専門職・村田哲彦氏(4月2日)◎兵庫県社会就労センター協議会福会長・正心徹氏/兵庫セルプセンター副理事長・山﨑玲輔氏/宮城県知的障害者施設親の会連合会副会長・大野眞知子さん(4月3日)

事務局は、今 脊損連・宮城県支部の齊藤さんが事務局員に!

(4月3日現在 支援員37人)

  • 〇4月3日朝から、全国脊髄損傷者連合会・宮城県支部の齊藤忠義さんが事務局員に加わってくださいました。齊藤さんは車いすや介護用品の会社を経営されており、福祉用具専門相談員かつプランナーでもあります。電話相談の応対を主に引き受けていただき、事務局に詰めてくださっています。
  • 地震発生直後、ガソリン不足は深刻でした。山形県コロニー協会の須貝さんが携行缶を持って何度も往復してくださり、東京・愛知の支援員からも補給していただきました。現在、供給は改善しつつあります。
  • 仙台市内のガソリンスタンドにはまだ長い列ができています。コンビニの棚もガラガラです。一方、2日に出かけた気仙沼では待たずにガソリンが買え、コンビニの棚にも商品が並んでいます。物資は被災地を優先して供給されているようです。被災者に向けた各地からの物資もたくさん届いているようですが、1人ひとりの手元に届くのに時間がかかっているようです。

● 訪問調査支援員からひと言 ●

■石巻市の状況調査に行きました。市街地の復旧はすすんでおり燃料不足や物資不足も解消されつつあるようでしたが、車でわずか10分の沿岸部を走れば、そこは津波によって復旧の目処がたたない様子です。第2グループの使命を精一杯果たします。(麻生浩平さん・愛知からの派遣)

■現地に入り実際の状況を目の当たりにし、言葉では表せない、心が折れてしまいそうな感じを受けました。このような状況の中で自分に何ができるのか不安はありますが、少しでも被災された方々のお役に立てるように精一杯努めたいと思います。(高橋公平さん・東京からの派遣)

支援は始まったばかりです。まだまだ、支援を必要とする人たちがたくさんいます。

全国各地から人と車両の応援を、ぜひお願いします!

写真1:多賀城市障害者支援事業所の被災状況

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写真2:ヘドロで埋めつくされた作業室

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