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閉会挨拶

JDF国際委員・政策委員 長瀬修

 今日は皆様、本当にようこそいらっしゃいました。 ありがとうございます。

青森県八戸出身の長瀬と申します。全日本手をつなぐ育成会よりJDFに参加しています。

22万以上の犠牲者を出した2004年のスマトラ沖大地震は、折からの障害者の権利条約交渉にも大きな影響を与え、第11条が「危険のある状況及び人道上の緊急事態」となって実りました。「自然災害の際に障害のある人の保護及び安全を確保するための措置をとる」という条文です。

しかし、残念ながら、私たちの社会は、この11条をふくめ、障害者の権利を十分に守ることができていません。だから、障害者の権利条約を批准し、日本の法律として位置づけることがまだ、できていません。

この震災は私たちの社会が抱えている矛盾や課題をいろいろな意味で、あらわにしたのでないでしょうか。この支援センターを、そうした矛盾や課題に取組む貴重なものにしたいと思います。

最後になります。
「安全が確保できない限り、仕事はしないから。安心して待っていて」。
これは、福島第一原発で放水作業に当たってくださった東京消防庁の隊長が出発前に語った言葉です。

今日ここに集ったみなさま、お一人お一人の安全と、障害のある人を含む、被災地域の復興を心よりお祈り申し上げます。

今日は本当にありがとうございました。以上で、開所式を終了します。