ダウンロードの上位-順番は入れ替わる
市民図書館のデジタル録音図書の利用は増加している。この10月までに約13万ものデジタル録音図書がダウンロードされた。これは国立録音点字図書館からの物理的な貸し出し件数に比べてほぼ3倍になる。
わずかな年数のうちに録音図書の提供は全体的に様変わりした。それに伴い視覚障害者向け図書の配達にかけていた政府の経費は、1300万クローナ削減できた。
スウェーデンでは各地方間の大きな差異はで相変わらず存在する。ところが各地方同士の順位は変化した。例えば2年前、ゴットランドとエーレブローはリストの一番下にいた。しかし目標を意識した事業の結果、これらはダウンロードにかけてはトップに躍り出た。
このグラフは人口の約6%の人々が録音図書利用の権利を持つというシャブロン計算法によって成り立っている。パーセンテージの値は国立録音点字図書館の新たな調査における4~6%から算出されている。
このグラフはゴットランド( )が、録音図書利用権利者一人につき0.6冊をダウンロードしていることを示す。シャブロン数値は低いが、それでも2007年春と比べると10倍である。
貸し出し数を報告することを忘れてはならない
ダウンロードしたデジタル録音図書の貸し出し数を年間統計で国家文化評議会に報告するのを、忘れてはいないだろうか。たとえデジタル録音図書がダウンロードされたものであっても、貸し出し数が一致することは大変重要である。
国立録音点字図書館はダウンロードをスウェーデンの作家協会に報告する。しかし貸し出し数は、図書館が国家文化評議会に提示しなければならない。
録音図書利用権利者毎のダウンロード数
(県名)
- ゴットランド(Gotland) 約0.55冊
- ヴェストライェータランド(Vastra Gotaland) 約0.33冊
- エーレブロー(Orebro) 約0.3冊
- ダーラナ(Dalarna) 約0.25冊
- ウプサラ(Uppsala) 約0.25冊
- ブレーキンゲ(Blekinge) 約0.24冊
- ヴェストマンランド(Vastmanland) 約0.23冊
- イェムトランド(Jamtland) 約0.23冊
- カルマール(Kalmar) 約0.22冊
- クロノベリィ(Kronoberg) 約0.21冊
- スコーネ(Skane) 約0.21冊
- ノルボッテン(Norrbotten) 約0.2冊
- ヴェステルノルランド(Vasternorrland) 約0.2冊
- イェンシェーピング(Jonkoping) 約0.2冊
- ハッランド(Halland) 約0.19冊
- エステルイェートランド(Ostergotland) 約0.18冊
- イェーブレボリィ(Gavleborg) 約0.18冊
- セーデルマンランド(Sodermanland) 約0.17冊
- ヴァルムランド(Varmland) 約0.16冊
- ヴェステルボッテン(Vasterbotten) 約0.16冊
- ストックホルム(Stockholm) 約0.15冊
●デジタル録音図書の中には、テキスト、音声、画像がついたDAISY録音図書と、音声のみのデジタル録音図書が含まれる。
原本書誌情報
“Nedladdningstoppen - ordningen omkastad”. Bibliotek for alla. 2009, No.4, p.16.
http://www.tpb.se/filer/trycksaker/pdf/bfa42009.pdf (accessed 2010-05-18).