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知的障害者とITの利用について(DAISYの可能性と今後の普及に関して)

手織適塾さをり 東京 城 達也

【知的障害者のIT利用について】

 知的障害者のIT利用に関しては、携帯電話を用いたメールが多く見られる。これは、親が子どもの安全性の面から携帯電話を使用させているケースが多く、普及率が高いことが考えられる。また、メールによる友人とのコミュニケーションから、メール活用方法を覚えていることも挙げられる。
一方、パーソナルコンピューターは、あまり使用していないことが多い。ただ、パーソナルコンピューターを使用することは、携帯電話以上に知的障害者自身が情報を得ることができるため、健常者との間にある情報格差を埋めることができる。知的障害者にも操作しやすいDAISYは、パーソナルコンピューター使用のきっかけになると考えられる。

【知的障害者にとってのDAISYの可能性】

 知的障害者のIT利用に関しては、携帯電話を用いたメールが多く見られる。これは、親が子どもの安全性の面から携帯電話を使用させているケースが多く、普及率が高いことが考えられる。また、メールによる友人とのコミュニケーションから、メール活用方法を覚えていることも挙げられる。
一方、パーソナルコンピューターは、あまり使用していないことが多い。ただ、パーソナルコンピューターを使用することは、携帯電話以上に知的障害者自身が情報を得ることができるため、健常者との間にある情報格差を埋めることができる。知的障害者にも操作しやすいDAISYは、パーソナルコンピューター使用のきっかけになると考えられる。

【今後のDAISYの普及について】

 今後の普及の課題として製作者、利用者の二面から見てみる。まず、製作者の点から見ると、フォローアップ研修の充実が必要である。DAISY作成を受講した直後は、個人での作成可能なのだが、日々の業務に追われ、実際に作成しようと思った時には、作成が困難となることが多い。実際に作成したいと思った時に、作成できるようにフォローアップ研修やDAISY作成マニュアルがあると、今後の普及に繋がると思う。
次に利用者の立場から見てみる。まず、DAISYに触れてもらうことが重要である。教科書や内容の難しい本ではなく、本人の馴染みのある本や物語などをDAISY化し、触れてもらうことが良いと考える。より簡単に触れてもらうためのタッチパネルの活用やデモンストレーションを通じて、知的障害者の反応を見ることも重要であると考えられる。
DAISYは、知的障害者が自らの意思で、自らの手で情報を得ることができるITツールである。DAISYを充実させることは、知的障害者にとって非常に有益であるので、今後の普及にも勤めていきたい。