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開会挨拶

 湯澤 茂男 (財団法人日本障害者リハビリテーション協会 事務局長)

 皆さん、こんにちは。日本障害者リハビリテーション協会の湯澤と申します。よろしくお願いいたします。本日は「DAISY 教科書を活用した読みの困難な児童・生徒に向けた支援」報告会にご参加いただきましてありがとうございます。日本障害者リハビリテーション協会では、当初は視覚障害者のための録音図書の作成を手がけておりましたけれども、現在ではDAISY の開発・普及に取り組んでおります。今日では様々な障害のある方々が情報や知識を得るための有効な手段としての開発・普及が行われており、とりわけ読み書きが困難なため学習に支障をきたしている児童・生徒に活用を広げていくことが大きな課題となっております。

 教科書のDAISY 化につきましては、教科書バリアフリー法と著作権法の改正により、大きく前進したわけでございますけれども、とは言いながら、DAISY 化技術の習得等の課題もあり、DAISY教科書の普及はまだまだ進んでおりません。

 今般、この報告会ではDAISY 版教科書の提供の取り組みと現状について、またこの提供の成果としての学校の先生、保護者及び関係者の皆様から、活用による有効事例をご紹介いただきまして、情報の共有を図るとともに、国内外のDAISY の動向や「読むことに困難がある子どもたちに配慮したDAISY 教科書のあり方と普及」ということでパネルディスカッションを企画しております。日本における普及の課題、解決策を探るべく、皆さんと共に考えてみたいと思っております。

 年末の気ぜわしいこの時期に事例報告並びにパネルディスカッションにご登壇いただきます各先生の皆様には、この場をお借りして感謝、御礼を申し上げますとともに、今回の報告会にご参加いただきました多くの皆様方に少しでも有意義なものとなりますよう、また更には学習障害の方々のDAISY 活用促進の一助となれば幸いと思っております。

 最後になりますが、この報告会は「独立行政法人福祉医療機構」様のご支援を得て開催の運びとなりましたことをご報告し、またお礼を申し上げまして開会のご挨拶といたします。せっかくの祝日、休日ではございますけれども、今日一日お付き合いいただければと思います。本日はよろしくお願いいたします。ありがとうございました。