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平成20年度 DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業
~DAISY教科書提供体制の確立を目指して~

ワークショップ報告及びビデオ上映「はじめてのDAISY-自分たちのDAISYをつくってみよう-」

講演を行う川本雅子氏の写真

川本雅子(武蔵野美術大学 非常勤講師)

川本雅子と申します。私は武蔵野美術大学でワークショップの実践や研究の授業を担当させていただいています。今回、日本障害者リハビリテーション協会から、ディスレクシアのお子さんたち…最初はまったく対象を誰にするのか決まっていなかったのですが、DAISYというメディアがディスレクシアの方々にとって有効であることを伝えるためのワークショップを行いたいとのことで、では対象をどうしようと考えた結果、ディスレクシアに気が付いているお子さんたちを対象にしてワークショップを行うことにしました。

先ほども第1の課題ということでお話がありましたが、DAISYが有効であるということを伝えることに視点をあて、ワークショップを開催しました。

私は今回、このお仕事をいただくまで、ディスレクシアの方を全く知りませんでした。実際、子どもたちに出会ってから、今お話にあったような見え方をしているんだなとか、そういうことを知ったのですが。では、そのようなお子さんたちにどのような効果をもってアートを通して接することができるかなというのを、今回のワークショップを通して考えさせられました。今から12~3分、まずワークショップのビデオを見ていただき、実際、活動の過程の中でアートを通しながらお子さんたちがどのように自分たちの自信につなげ、DAISYに触れていくのか、この記録を通して実際に皆さんに見ていただいて感じていただけたらと思います。

〔ビデオ上映〕

ワークショップの実際の活動を見て頂きましたが、補足として加えますと、DAISYがこういうものなんだよというのを、子どもたちに説明するだけのワークショップではなく、DAISYの絵本づくりを通して、一緒に単純なキーワードをもとに、子どもたちに体を動かし体験してもらうことから始まり、絵本の1ページ1ページに広がりを持たせながら、もともと持っている子どもたちの発想の力を、こちらがしっかりと引き出し、そうすることで、子どもたちが自然とDAISYに触れ、いつの間にかDAISYを知る。子どもも自分で何かしらのかたちで表現することで自信を持って関わることができてくるというように、このワークショップを進めていきました。

美術大学でも、地域の中に踏み込み、障害をもっている、いないに関わらず、アートを通して、様々な人々とアートの効果を探っていくことに力を入れて動いてきているので、今後もこのように子どもたちの表現を引き出すために、いろいろな場面で関わっていけたらいいなと思っています。良い機会をいただきました。どうもありがとうございます。