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国際セミナー
「防災のユニバーサルデザインとDAISYの役割」

趣旨

昨年3月の東日本大震災の犠牲者の多くが、移動や情報と知識へのアクセスが困難な障害者と高齢者だったという衝撃的な事実が、その後の被災地での調査で少しずつ明らかになっている。更に、大災害から生き延びたすべての人々の生活と地域の再建に必要な膨大な知識と情報へのアクセスに重大な問題があることも分かってきた。

そこで、この大震災の経験に学び、高齢者と障害者もいっしょに進める地域ぐるみの防災と復興の支援に欠かせない知識と情報へのアクセスのユニバーサルデザインの最新動向と実践例について報告を受け、その普及促進をはかるためのセミナーを開催する。

セミナーでは、本年4月に東京で開催された情報通信技術(ICT)国連専門家会議の災害特別セッションのモデレーターを務めたDAISYコンソーシアム前会長の河村宏氏が基調講演を行う。すべての人に災害と科学の知識のアクセスを保障することをめざしてDAISY4とEPUB3の開発を進めているDAISYコンソーシアムとIDPF両方の技術開発責任者を兼務するマーカス・ギリング技術主任(CTO)、大洪水や津波の被害を受けたタイでのインクルーシブな防災の取り組みの先頭に立っている全盲のモンティエン・ブンタン上院議員、また被災地の復興を支援しながら防災のユニバーサルデザインの観点で研究を進めている「人と防災未来センター」宇田川真之主任研究員の3人を講師とし、国内外におけるDAISYを活用した防災のユニバーサルデザインの普及推進と被災者支援について具体的に何ができるかを考える。