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図書館等のためのわかりやすい情報・資料ガイドライン普及セミナー

閉会の辞

司会●ありがとうございました。最後に閉会の挨拶を日本図書館協会副理事長、山本様にお願いします。

山本●ご紹介いただきました日本図書館協会の山本でございます。1時半から本当に熱心なご討議を後ろで聞かせていただきました。

聞きながら、私も実は現役時代は図書館で仕事をしてきましたけれども、現場を離れてから10年ちょっとになります。本当にその頃のことを思うと、随分この分野もいろんなことが新しく発達というか、いろんなことができるようになったんだなとつくづく思った次第です。

私が図書館にいる頃は障害者サービスといえば、視覚障害の方を対象にした対面朗読とか、大活字本とか、点訳とかといったことが中心でした。現役を終わってから、大学で授業を持っていましたから、その中でディスレクシアという言葉を覚えたのもその頃なんです。実はソウルのIFLAの大会のときに、野村さんがマルチメディアDAISYの紹介をされていたのでしたっけ。そのときにディスレクシアという言葉を使われていて、正直何かなと思ったんです。そんなことがあったんですよね。

それからしばらくしてLLブックが日本にも紹介されました。先ほど野口先生がおっしゃったように2012年で12%、2016年で20%という数字が示すように、視覚障害以外の読み書きが困難な人、理解が困難な人に対して、どうわかりやすく情報を伝えていくかという分野は、本当に近年、研究が進んできたなとい思いがいたします。

図書館協会としても、障害者サービス委員会を中心にこの問題に取り組んできています。今日、皆さんでお作りいただいたガイドラインですが、やがて完成版ができると思います。それについては全国の図書館にお配りする約束をしております。それが一つのきっかけになって、今後この分野でのいろんな研究が進み、言語の理解に難しさを持つ人に対するサービスがなお一層充実していくことを期待しています。

今日のセミナーを主催されました日本障害者リハビリテーション協会の皆さんにお礼申し上げまして最後のご挨拶とします。ありがとうございました。

以上