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日英シンポジウム2000「高齢者と障害者の自立と社会参加の促進:NPOと企業・行政の役割を探る」

序論

21世紀初頭、先進諸国は人口の高齢化と言う大きな問題を抱え、その対策に力を注いでおります。 私どもは、高齢者、障害者問題に早くから取り組み、豊富な経験とそれについての情報を持っている英国と協力し、保健医療福祉分野で相互の情報交換と関係者の交流を図るために、2年前、日英高齢者・障害者ケア開発協力機構を発足させました。この日英高齢者・障害者ケア開発協力機構は,地域の高齢者、障害者の自立を図るために、情報の交換、専門職同志の交流などの活動のほか、日英共同セミナーの開催なども実施しております。

 今回は、国立身体障害者リハビリテーションセンター、リンクス・ジャパン、ブリテイッシュ・カウンシルの共催、UK-Japan 21世紀委員会の後援で日英シンポジウムを開催いたしました。

 目的は、現在、英国の行政、企業、NPO(非営利活動団体)医療などの各分野で活躍されている専門家を招き、障害者、高齢者への対応と地域におけるそれぞれの役割について、日英両国間の専門家相互の意見交換を図ろうとするもので、その主旨はおおむね達成できたと考えております。  この小冊子はそのシンポジウムの報告書であります。内容はかなり多岐にわたっており、関係分野の方々のご参考なればれば幸いに存じます。

日英高齢者・障害者ケア開発協力機構 委員長、
国際医療・福祉大学 大学院長
初山 泰弘