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はじめに

日本障害者リハビリテーション協会では、障害者権利条約および第二次アジア太平洋障害者の十年の推進に関する情報を収集し、日本の関係者に紹介して参りました。その一環として、アジア太平洋地域での障害者支援をテーマとする国際セミナーも開催してきました。

昨年10月22日には、独立行政法人福祉医療機構のご助成により「障害者の自立に向けての取り組み」−アジアの経験から学ぶ−というテーマで、国際セミナーを開催いたしました。

本セミナーでは、コミュニティで障害のある人の暮らしはどう支えられているかについて中国北京市内での知的障害者支援、フィリピンの障害者の権利への取り組みを紹介し、さらにインドネシアでの聴覚障害者と共に行う災害準備教育活動について、それぞれ第一線で活躍される講師の方々をお招きしてお話を伺いました。3人の講師のうち、中国とフィリピンの方の招へいについては、社会福祉法人日本キリスト教奉仕団の多大なご協力を賜りましたのでこの場を借りて御礼申し上げます。

3人のご講演から理解を深めたのは、コミュニティとのかかわり、当事者の働き、教育におけるインクルージョンなど、コミュニティでの障害のある人の自立支援において重要な要素についてでした。

ご講演の結果を報告書にまとめましたので、ご高覧くださいますようお願い申し上げます。皆様の活動にお役立ていただければ幸甚に存じます。

財団法人日本障害者リハビリテーション協会
会長  金田 一郎
2009年3月