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障害者とメディア 「マスメディアと障害者」ヨーロッパ大会

クロージングセッション

Ms. Maria Beldekou
-ギリシャ福祉審議官

Beldekou氏は、出席者の大会への積極的な参加を感謝した後、メディアが社会に与える影響についての一般的合意と、障害者が描写される方法にについて述べました。これまで、障害者が正確に描写されることはありませんでした。そしてメディアはいまだに障害者に対してマイナスのイメージを抱いています。今こそあらゆる偏見や差別を捨て去るときです。

メディアは障害者を頻繁に登場させることで、また、一般の人々が彼らを理解できるようにすることで、障害に対する一般市民の認識を変える力を有しています。人は生まれながら平等ではないとしても、全ての人が等しく権利を有します。障害者は貴重な労働力であるという認識を、社会全体に浸透させる必要があります。私たちの住む民主的な社会においては、労働、レジャー、社会・政治活動にかかわる障害者の権利を保証しなければなりません。そして障害者が社会に積極的に関わっていくことを、全ての分野において支援する必要があります。私たちは確実に前進しているものの、障害者が差別に直面することはいまだに珍しくありません。長年にわたり社会に深く浸透したネガティブな態度に立ち向かう仕組みを構築すべき時です。すなわち、障害者が尊厳と自尊心を持ち続けることができるように、支援していく必要があります。この大会はアクセスの平等と積極的行動というコンセプトを明示する機会となりました。社会的パートナー、政府、ビジネス界そして障害者組織は、あらゆる部門において障壁のない社会を構築することを誓い合う必要があります。メディアの果たす役割も非常に重要です。メディアは障害に関するより現実的で人間的なイメージを社会に根付かせることができます。何かが実際に生じているうちに、それを受け手に伝えることにより、温情主義的なイメージとは程遠い障害者の実際の生活ぶりを、受け手に伝えることができます。Meldelou氏は本大会で発表した各氏に謝意を表し、「大会が終わって、私たちは、少し賢くなった気がします」と述べました。