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日英セミナー「障害者のための社会的な仕事と雇用の創出」

参考資料2

「FEATエンタープライズ」

使命
「ソーシャル・ファームの経営及び開発を通じ、障害者或いは労働市場において不利な立場にある人々のために、正当な賃金が得られる真の雇用機会を提供すること。」

概要
FEATエンタープライズは、ソーシャル・ファームの開発と経営のために1999年に設立されフォークランドに拠点を置いている。同社の活動は、障害者或いは労働市場において不利な立場にある人々のために、雇用機会を提供することを目的としている。

1993年、障害者に対する社会の差別と闘うため、行動を起こそうと考えた人々が、非公式に会合を持つようになったのが始まりである。特に、雇用の場における精神保健問題に対する差別に関する意識を高めることを目指していた。当初、プロジェクトはファイフ雇用アクセス・トラスト(FEAT)によって実施され、幅広い活動が行われた。その中には、社会事業の研究及び開発や、雇用支援イニシアティブの設立も含まれていた。

1999年の組織改革により、これまでの2つの主要な活動を2つの別々の組織が実施することになった。次第にFEATエンタープライズは、ソーシャル・ファームの開発と経営を担当することになった。FEATエンタープライズはソーシャル・ファームの開発に関する豊富な経験を持ち、ビジネス開発支援におけるその革新的なアプローチにより、この分野でスコットランドの指導的組織の一つとなった。FEATエンタープライズは公認の慈善団体であり、有限会社である。

資金
FEATエンタープライズは、販売と公的機関及び民間からの資金援助により収入を得ている。また、エンタープライズは、多数の地域コミュニティー団体及び組織からの寄附によって成り立っている。

スタッフ
主要な支援サービスを提供する少人数の中心チームがスタッフとなっている。このチームは、資金調達及びキャパシティー強化活動を実施することにより、財政面の経営と管理、一般事務及び個別のプロジェクトの支援に責任をもって当たっている。更に、新たなビジネスの企画やソーシャル・ファーム開発の契機に関する評価にも時間を割いている。
各ソーシャル・ファームには、日々の運営と、スタッフや研修生及びボランティアに対する支援に責任を持つマネージャーがいる。

園芸事業とグリーンチームの活動
グリーンチームは環境維持および造園の仕事を行っており、環境保護や造園に関する契約を取ることによって経営は成り立っている。現在顧客としては、住宅組合、養護ホーム、民間企業及び少数であるが、個人のお宅などがある。グリーンチームは地域に根ざしているというイメージがあり、ファイフ、ティサイド、エジンバラ、フォースバレーおよび西ロジアンで活動する。グリーンチームには13人のスタッフがおり、従業員の多くは精神的な障害や知的障害を抱えているか、或いはその他の理由により主流の会社で雇用されるのが難しい人たちである。