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国際セミナー
「障害者権利条約」制定への世界の最新の動き

主催者挨拶 

財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 副会長 松井 亮輔

本日は、大変暑い中を多くの皆様のご出席を賜り、誠にありがとうございます。本来であれば、金田会長がご挨拶を申し上げるべきところでございますが、所用でどうしても出席が困難なため、わたしが代わってご挨拶をさせていただきます。

 公務でご多用中にも関わらず、わざわざ京都までお越し下さいましたご来賓の八代英太衆議院議員をはじめ、ご講演をいただく新潟大学法科大学院教授の山崎公士さん、UNESCAP障害専門官の長田こずえさん、ならびに特別報告をいただく外務省国際社会協力部人権人道課小川秀俊主席事務官にこころからお礼申し上げます。

 ご承知のように、2001年の国連総会で障害者権利条約への諸提案を検討するための特別委員会の設置が決議されて以来、同委員会を中心に権利条約について活発な議論が展開されてきました。今年1月にニューヨークの国連本部で開催された特別委員会作業部会で同権利条約草案が起草されましたが、それに続きこの5月末から6月はじめにかけてひらかれた第3回特別委員会では、同草案について、日本政府をはじめ、各国政府、ならびに国際障害同盟(IDA)や日本障害フォーラム準備会をはじめ、多くの障害NGOによりさまざまな意見が表明されています。今月23日からはじまる第4回特別委員会では、それらの意見を参考にしながら、権利条約草案の修正作業が本格化するものと思われます。

 このような状況を踏まえ、本日の国際セミナーでは、「『障害者権利条約』制定への最近の動き」をテーマに、権利条約に関するこれまでの経緯および現段階における特別委員会などでの議論内容などを前提としながら、権利条約制定に向けての戦略的課題とわが国の役割について、議論を深めていただきたいと考えています。
 このセミナーが、権利条約制定に向け、国内的コンセンサスづくりに寄与することができれば、主催者としてこの上ない喜びです。

 本日のセミナーの開催にあたって、ご後援、ご協力をいただきました独立行政法人福祉医療機構、ご協賛いただいた日本障害フォーラム準備会、また、ご講演をいただく演者およびパネリストなどの皆様に対し、深く感謝申し上げますとともに、本セミナ-の企画段階から会場の設営に至るまで、その事前準備を含めご協力をいただきました財団法人全日本ろうあ連盟の高田英一常任理事をはじめ関係職員の皆様に、厚くお礼を申し上げまして、甚だ簡単ではありますが、開会の挨拶とさせていただきます。