国際セミナー
「障害者権利条約」制定への世界の最新の動き
会場から寄せられた参加者の声~(当日の「アンケート」より抜粋)
1. セミナーの良かった点
- 国連、政府、各NGO、専門家といった多様な講師・発言者から、意見、現状を聞くことができた。
- 権利条約の意義、差別禁止法との関連について、障害者の立場に立った説明がなされた。
- 国際条約と国内法との違い、関係がよくわかった。
- 権利条約が、国内での施策にもつながってくる身近な課題であることが理解できた。
- どのような会議が国際会議で行われているのか、また、その最新の報告を知ることができた。
- 障害者の権利を保障するための最新の状況と、権利条約への理念などを知ることができた。
- 権利条約制定の意義、流れや背景がわかった。
- 「合理的配慮」等、新しい概念や言葉を知った。
- 問題点をよくまとめていた。発表の順序も理解を深める上で適切だった。
- 経過と今後の課題が良く理解できた。
- 日本における障害者差別禁止法の位置付けがわかった。
- 1つの問題について、様々の分野の人たちが関わり、考えている、ということがわかった。
- 各団体が一つになって運動すべきだということがわかった。
- 国連(世界)ではどのようなことが行われているのか、興味を持つきっかけとなった。
- これまで出会うことが無かった各団体の人たちと顔を合わせられた。
- 2月26日に東京で開催されたセミナーと比べ、同じ話し手にも「時間的進歩」、「ゆとり」の様なものを感じた。話し手に経験的「手ごたえ」があると思え、今後が楽しみになった。
- 専門用語がたくさん出てくるので、これから勉強しようと思うきっかけとなった。
- 権利条約のポイントについて理解できた。資料を精読したい。
- “別世界でしていること!私には関係ない!!”ではないことがわかった。
- 専門家や当事者からの具体的な話が聞けた。
- 今後の運動としての取り組み方について具体的なイメージがでてきた。
- 生の声、最先端の話が聞けた。
- パネラーの人選が大変によく、各々の人の意見や考えがとてもよくわかった。
- 障害をもつ方の当事者としての意見や考え方が聞けた。
- JDF結成にこぎつけるようになって感無量。差別禁止法も近未来だと感じる。
- NGOとして今後がんばっていきたいと思った。
- 流れと構成が良く、いろいろな分野の人が集まって話をすることはとてもよいと思った。
- 「権利は獲得するものである」のフレーズに説得力を感じた。
- 難しかったが、参考になった。
- 参加者の熱気を肌で感じることができた。
- この手のものは東京が多いが、関西で行われたので参加しやすく、場所も宿泊施設もよかった。
- 会場スタッフの対応が大変きめ細やかで、気持ちよく参加できた。
2. 今後検討すべき点
- もっと広く国民に情報を伝えるようにするようにすべき。
- JDFについてまだ良く知られていない(自分も含めて)⇒今後PRが必要。
- 権利条約等の広報。
- 差別禁止法(国内)の作成。
- 国内人権委員会を結成する必要がある。(当事者団体が主体となること)
- 現実の障害者の権利問題が大切、実行していくことはもっと大切である。
- 「法の下は平等」という日本国憲法通り、是非、障害者差別禁止法を実現して欲しい。
- 差別とは何なのか、障害の定義は何なのか、というところにポイントを置くべき。
- モニタリングの中身が国内におけるダブルバインド的な使われ方を行政にされない工夫についての話し合いを聞きたい。(システムのあり方)
- 「障害者権利条約」の進捗に付いては、健聴者に普及することが大切。政府の力を持って前進してほしい。
- 国連条約と国内法を見据えた上での、世界に対する日本の役割。
- 日本語だけでなく、英語の通訳等もあれば、在日の外国人の方も会場に来られて議論に参加できたのでは、と思う。
- この運動を地域にできる限り広げていくにはどうすればよいか。
- 午前中の休憩時間が全くないのは健康衛生上(精神面)よくない。
- 発言者の話す速度が早すぎて、読み取れなかった。
- 手話通訳者が立ち位置によっては暗くてわかりにくかった。
- 受付のさばき方が非効率的だった。
3. その他、感想、気づいた点など
- 大変有意義な内容であり、リアルタイムな課題でもあるため、もっと当事者ならびに各団体、福祉関係者の参加がほしい。
- 国内の状況はかつてなく厳しいが、国際的情勢に展望を持っていきたい。
- 継続して開催してほしい。
- 難しい話が多かったが、一般向けに公開してもらいよかった。
- 土、日開催ならば、もっと出席しやすい人がいるので残念。
- 大学生の参加が少ない。
- 案内方法に改善点はないのか。(知った人が少ないのでは?)
- 「色盲」を障害とらえるかどうか、という発言は、私自身気づかずに見過ごしてきた点であったので、とても考えさせられた。
- 発言されたそれぞれの率直さ、内容にとても心をうたれた。
- 各地で開催してほしい。
- 差別禁止法の早期制定。ホンコンの差別禁止法(日本語)を交付してほしい。
- 傷害の有無にかかわらず、人はすべて幸せに暮らせる様な社会・国・地球・宇宙でなければならないと思い、力を合わせて努力したい。
- 身体による差別をなくするよう運動が大切だ。
- このような国際的なことや、日本の動向など知る機会が定期的にあればよいと思う。
- 「障害者は権利、権利と、権利ばかりを主張して義務を果たさない」と言われたことがある。義務を果たしていても、同等の(非障害者と)「人」として見られず見下されることもあり、条約の制定は必要だが、人の心・考え方はなかなかかわらないものかもしれない。
- 初めて聞くことば等が大変多かった。事前学習をして参加したかった。
- 会場の参加者側から出た質問等をもっととり上げてほしかった。前だけで話が進み、まるでテレビを見ている様な感じだった。
- 今回、傍聴させていただき、何の事前勉強もせずに参加してしまったことを悔いた。
- 初めてこのような条約が国連で採り上げられている流れを知り、自分の勉強不足を感じた。
- 障害者だから特別になる、とおっしゃっていた人の言葉が突き刺さった。私もそう思っていたので、もっと見聞を深めたいと感じた。
- 初めて聞く内容だったので難しく感じたが、このようなセミナーが身近に開かれれば、繰り返し参加して勉強したい。
- 「合理的配慮」という言葉は今日はじめて聞いたが、もう少し詳しく知りたい。
- 障害者の「甘え」についての発言には、少し残念な思いがした。
- 2月26日中野サンプラザでの集まりよりも、解り易く思えた。また、資料的なものに進歩があったと思う。(時間軸が見えたと思える)
- 最後に支援費と介護保険統合のことなどとからめた話があったが、その辺も含め、もう少し今の日本の現状と条約制定がどうリンクしていくのかについても話されるとよかった。
- 差別のない世界(人種差別禁止)を目指すことが大切だと思う。
- 要約筆記の誤字が目立つ-狭義が「講義」、先進国が「精神国」など。
- 内容が難しく、話のスピードも速い場面があったので、パソコン要約に非常に助けられた。
- “みんなが意識を高めていく” ことが大切。その為に私達は具体的にどうしたらいいのか。
- できれば机もあれば メモをとりやすかった。
- 聴障と指定された席に、聴障以外の障害の人が座り、その人が動くたびに手話が見づらくなった。
- 障害者が、障害を障害であると感じないような世の中になってほしいと思う。
- 準備から開催にあたり、関係者の地道な御努力に頭が下がる。
- 会議運営がスムースで感心した。スタッフの努力に敬意を表す。
4. 関心のあるテーマ
- 障害者差別禁止法
- 障害者雇用政策
- 支援費制度と年金問題
- 「障害」の範囲の決め方、定義
- 障障害者の福祉、人権、インクルーシヴ教育
- 障害者の社会参加、脱施設、地域での自立生活
- 法律と条約の尊守について。
- 内部障害者に対する施策、補助犬法の浸透度について。
- 障害者と開発。発展途上国の障害者に対する、日本政府やNGOの援助と問題。
- ユニバーサル社会の具体的イメージ(到達するべき社会のイメージ)
- 一般市民への情報提供(このような良い講演があることを、開催を報らせること)
- 権利や運動に関すること