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講演会「DAISYの展開」

参考資料 AMIS(アミ)

Adaptive Multimedia Information System(マルチメディア版DAISY図書)の略。視覚障害者用DAISY録音図書の機能をそのまま維持しつつ、様々な障害者のニーズに応えるパソコン用DAISY再生ソフトです。

AMISは多様なニーズに合わせ様々な「スキン」(姿かたち)や「プラグ・イン」(追加機能)が用意されています。マウスやキーボードでの操作以外にタッチパネル、パソコン用ゲームコントローラー、音声コマンド(現在は英語のみ)、その他に身体のどこかでスイッチをオンオフできれば操作することが出来ます。再生スピードも速く読みたい視覚障害者は速く、遅い再生を好むとされている認知障害者は遅くといった調整が出来ます。弱視の方が、大活字を見ながら音声を聞き、点字を指で読んで綴りを確かめる事も出来ます。本を持って読むことが困難な重度の上肢障害者も「スキャンモード」を使えば章の移動、再生や停止などの操作がボタン一つで出来ます。その他に総人口の3-6%といわれる学習障害者への強力な援軍として期待されています。

AMISを使って、大活字と点字でDAISY図書を読んでいる写真

AMISはテクノエイド協会の助成を得て、日本障害者リハビリテーション協会が開発しました。コードを公開するオープンソースという開発方法を採用し、世界中の人がソフトウェアの開発に参加することができます。プラグ・インやスキンの作り方の解説といった情報も公開されています。今後、様々な障害のニーズに対応する多様な言語のAMISが、それぞれの言語を話す人により開発されていくことが期待されます。

参考: 

  • 図書館雑誌 2003年4月号 アミ(AMIS)で読むデイジー(DAISY) 河村宏著
  • AMISプロジェクト(http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/amis/home.htm)