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D 用語の定義付き細分類 (その1)



機能障害の分類

機能障害:
機能障害とは、身体の構造または生理的・心理的機能の喪失または異常のことである。


機能障害分類の活用のための説明:
 機能障害分類は主要には身体、身体の一部または身体システムのレベルでの喪失や異常に関連している。組織、細胞、細胞の部分または分子のレベルの問題は含まない。機能障害はその基礎となっている病理と同じではなく、その病理の表現である。機能障害の焦点は身体のレベルであるので、多くの機能障害は症状や兆候によって定義される。これは健康状態に関連した諸帰結の完全な記述をするためには必要なことである。しかし機能障害は病気の診断とは異なる。

 機能障害として記録する基準は構造の場合でも機能の場合でも同じで、次のように定義される:(a)喪失又は欠如、(b)減少、(c)付加又は過剰、または(d)逸脱。機能障害には一時的なものや永続的なもの、進行性のものや回復するもの、間欠的なものや連続的なものがあり、また障害(disablement)や他の健康問題をもたらしたり、その人の参加の程度に影響したりすることがある。

 機能障害は可能なかぎり中立的な用語でリストされている。例えば意識の機能障害として、明晰さ/覚醒など。多くの場合機能障害は、中立的な状態からの過剰又は減少であろう。いくつかの機能障害コードには、そうした異常や喪失の性質や程度を示す修飾要素が組み込まれている。これらの修飾要素はそれぞれのコードに付随して表示される。
 しかしながら、すべての項目を中立的な用語で表せたわけではなかった。この場合にはリストされた項目は、機能の中立的な記述ではなくそれ自体が機能障害を意味する。例えば意識の覚醒のカテゴリーの中で、意識混濁、意識喪失、せん妄が特にリストされている。また専門用語に頼らずできるだけ一般的な用語で機能障害を述べようと試みた。ただしこれも常に可能であったわけではない。

 以下の1~10の各章は機能を扱っており、構造の機能障害とは別になっている。利用者はいくつかの章だけを選んで使ったり、2ケタレベルまでを使ったりすることもできるし、構造のコードと機能のコードを組み合わせて使ったり別々に使ったりすることもできる。特別な用途のためにより詳しい分類をオプションで追加することもできる。利用者にはこれが分類であって評価手段ではないことに注意をお願いしたい。ここにコードされている機能障害の評価のためにはそれぞれの道具の開発が必要とされる。ICD-10(国際疾病分類・病気関連健康問題の国際分類第10修正版)の場合と同じように、多種の特殊なニーズ(たとえば神経学分野など)に応じて国際障害分類の専門分野別応用版をつくることもできる。

 本機能障害コードは、その機能に関係する実際の活動とは切り離してとらえるべきである。例えば視覚の機能障害は、室内の向こう側に立っている人を見てそれが誰かを見分けることができるという活動と切り離す必要がある。後者は複合的な機能・活動であり、多くの異なる機能障害から生まれる可能性がある。他方、複雑な活動と思われていることが、機能障害として顕在化している明確な器官レベルの病理を基礎としていることがある。例えば人の顔を認識できないのは脳の頭頂葉にはっきりと位置する神経学的な異常、prosapognosiaの結果である、ということがある。ほかの言葉で言えば、機能障害と能力障害の関係は釣り合いのとれたものではない。個々の機能障害は必然的に特定の能力障害と関連しているかもしれないが、能力障害の存在から断定的に機能障害を推測することはできない。

 個人の状態の完全な記述のためには、理想的には、ICD-10による診断をし、機能障害、能力障害/活動、参加のコード化を行い、背景因子リストの項目の性質を記録することが望ましい。
機能面の機能障害


第1章 精神機能 (i00100-i09999)

i001* 一般的精神機能 (i00100-i09999) Global Mental Function
i00100 意識 Consciousness
その人の清明さや清明さの質のこと。ここで意識という言葉をその人の自覚や内省の能力と取り違えるべきでない。これは、その人の環境に気づく能力という、覚醒の状態を示しているにすぎない。つまり、起きている状態の清明さや持続に関する情報である。意識は、中枢神経系の関与するいくつかの病理的状態ばかりか、多くの心理的な条件によっても動揺する。遁走(フーグ)やてんかんの場合や、頭部外傷に引き続いて、意識が変容した状態となることもある。原因にかかわりなく、意識に関するすべての障害をここで記録する。
i00110 意識の覚醒度 Arousal of consciousness
i00111 清明 / 覚醒 alertness/wakefulness
i00112 意識の混濁 clouding of consciousness
i00113 意識喪失 loss of consciousness
i00118 その他
i00119 詳細不明
i00120 意識の持続性 Continuity of consciousness
i00130 意識の質 Quality of consciousness
せん妄および類似状態を含む
i00180 その他
i00190 詳細不明
i00200  覚醒状態の安定性と規則性 Stabilization and regulation of arousal states
i00210 覚醒状態の安定性(睡眠覚醒サイクルを含む)
i00220 覚醒状態の規則性(睡眠覚醒サイクルを含む)
i00280 その他
i00290 詳細不明
i00300 見当識 Orientation
環境との関係性を知ろうとしたり確かめる行為を見当識と呼ぶ。これは主に次の3領域において評価される。時間:年、季節、月、日、期日、一日の時間帯(朝、夕、夜など)、そして時計が示す正確な時間の自覚。場所:国、州、市、近隣、建物などに関して、その時に何処にいるのかという意識。人物:周りを囲む人々を認識する自覚並びに、自分自身の同一性の自覚。
i00310 時間の見当識
i00320 場所の見当識
i00330 人物の見当識
i00331 自分の見当識
i00332 他人の見当識
i00339 詳細不明
i00380 その他
i00390 詳細不明
i00400 知能発達と知的機能 Intellectual development and functioning
会得、知識、認識などという意味における理解の能力や精神機能の速さ。ある意味で、これは認知能力の合計である。この項目では、経時的な発達だけでなくこれまでに生じた悪化も含めた両者を扱う。
i00410 知的成長
i00411 シンボル以前の理解
i00412 シンボル表現に限定した理解
i00413 学校教育に必要な認知技能を反映した理解
i00414 抽象的概念の使用を反映した理解
i00418 その他
i00419 詳細
i00420 知的低下
i00421 総合的な知的低下
i00428 その他
i00429 詳細不明
i00480 その他
i00490 詳細不明
i00500 気質 Temperamen
この用語は、個人の構造や元来の性質と、その個人を他の人から区別する質もしくはひとそろいの質を表現する。次にあげた5つの領域はきわめて概説的なので、数多くの種類の人格傾向も含まれる。
i00510 外向性
i00520 同調性
i00530 誠実性
i00540 情緒的安定性
i00550 体験への積極性
i00580 その他
i00590 詳細不明
i00600 活動力と欲動 Energy and Drives
その人を一定の方向に向かわせるようにしたり、ある目標を継続して追求する動因となる内面的な機構。よって、こうした欲動は人の基礎的な努力と関連する。目標を追求する個人の示す精気や活力の一般的な水準も同様にここに記録される。
活動水準
1= 減少 2= 増加 3= 質的変化 9= 非特定
(例えば、i00611=活動力の減少を表す。)
i00610 活動力
i00620 食欲
i00630 性欲
i00640 睡眠
i00650 渇望
i00680 その他
i00690 詳細不明
i00700 洞察 Insight
その人に経験される障害の性質と程度に関する、主観的な自覚と評価のことであり、これには識別の能力を含む。
i00800 希望 Hope
それを得るという強い期待をともなう欲求を抱きはぐくむこと。
i009* 特定精神機能 (i00900-i09999) Specific Mental Functions
i00900 注意 Attention
刺激に対して、必要な期間、その人の精神機能を集中すること。
 包含:継続的(つまり持続的)および断続的(移行的)注意、集中や追すること。
 除外:感覚的な注意(i01920)。
i00910 注意の集中
i00920 注意の維持
i00930 注意の移行
i00940 注意の分散
i00950 注意の共有
i00960 なれ
i00980 その他
i00990 詳細不明
i01000 記憶 Memory
これは、心の中で情報を記録し、蓄積し、想起することと関係する。記憶は、時間的に、即時記憶(数秒から数分続く)、近時記憶(分から時間単位)、遠隔記憶(数時間から数日、もしくはそれ以上)に分けられると一般的に理解されている。
ここには、自分のことに関する記憶と、その他の一般的な記憶とが含まれ、また言語的および非言語的な記憶が含まれる。例えば、言語と関連する記憶は、人々の名前、読んだことのある資料などであり、非言語的な課題では、音楽の旋律や断片を覚えていることである。これは、新たに覚えた知識ばかりか、事件や(名前のような)事実の記憶も含まれる。
 包含:言語的・非言語的記憶
i01010 即時記憶
i01020 近時記憶
i01021 自伝的記憶
i01022 一般的記憶(非自伝的記憶)
i01028 その他
i01029 詳細不明
i01030 遠隔記憶
i01080 その他
i01090 詳細不明
i01100 精神運動活性 Psychomotor Activity
運動活性は思考過程や情緒の状態にしばしば影響を受ける。そこで、外面的に観察され、かつ精神状態を反映した運動行動は、精神運動活性と呼ばれる。これは、その人を観察することとその人からの主観的な報告という両者から推論される。
i01110 精神運動性の減少
i01111 姿勢
i01112 著明な活動低下(昏迷)
i01113 緊張病性行動
i01118 その他
i01119 詳細不明
i01120 精神運動性の増加
除外:不随意運動(i81200)
i01121 激昂
i01122 安静不能
i01123 興奮
i01128 その他
i01129 詳細不明
i01180 その他
i01190 詳細不明
i01200 情緒 Emotion
情緒的な状態の評価をここで記録する。この評価を行う際に、その人が主観的に報告した体験と、調査者の客観的な評価の両者を考慮に入れる。体験あるいは観察された情動の性質、例えば、悲しみ、喜び、怒り、緊張などは、それぞれのコードで特定される。肯定的な情緒もここで評価される。同時に交差する領域における一過性の情緒の状態の評価は、評価するときの優勢で著明な情緒をとりあげることとし、情緒の主観的な体験と客観的な評価の両方を考慮する。
情緒の側面を示すには、以下にあげる番号を最後の桁に付けて表す。
1= 情緒の深刻さ(情緒の深さ)
2= 情緒の範囲
3= 情緒の反応性
4= 情緒の安定性
5= 情緒の調和と適切性
6= 情緒の調節
9= 非特定
例えば、i01211=不安、深刻さの機能障害
i01210 不安
いらいらし、興奮し、緊張した感情や神経質な気分
 包含:悲しみ
i01220 抑うつ
悲しくて、沈んだ、「憂鬱な」気分
i01230 怒り
i01240 昂揚
i01250 肯定的情緒
i01280 その他
i01290 詳細不明
i01300 知覚 Perception
感覚的な刺激を認識し意味が分かる能力、つまり、感覚器官から情報を得る過程でる。
i01310 聴覚
i01320 視覚
i01330 臭覚
i01340 味覚
i01350 触覚
i01360 視空間知覚
i01370 自己および時間の知覚
i01380 その他
i01390 詳細不明
i01400 思考 Thought
思考とは、刺激に反応しつつ精神的なシンボルを目標志向的に操作する能力である。思考は論理的で組織されている。速度、内容、構築、制御など、思考に関するさまざまな側面のすべてがここで記録される。
i01410 思考の速度
i01420 思考の形式
i01430 思考の内容
i01440 思考の制御
i01480 その他
i01490 詳細不明
i01500 実行機能 Executive function
i01510 抽象化、概念形成、類型化
i01520 計画性、組織化、目標志向性(希望を含む)、手順
i01530 柔軟性
i01540 判断
i01550 動機づけ
i01580 その他
i01590 詳細不明
i01600 言語 Language
この項目は、言語、動作、身振りのどれか、またはその組み合わせを用いて、思考、感情、欲求などを表現したり、受け止めたりする方法を含む。この評価をする際に、話し言葉と書き言葉の両者を考慮に入れる。言語機能の障害が最も典型的に見られるのは失語症を伴う脳卒中の人であるが、痴呆や、頭部外傷をもつ人々、言葉の発達の遅れのある子どもたち、その他の状態でも見ることがある。
i01610 言語の受信と理解
i01611 話し言葉の理解
i01612 話し言葉以外の理解
i01618 その他
i01619 詳細不明
i01620 言語の産出と表現
i01621 話し言葉の産出
i01622 話し言葉以外の産出
i01628 その他
i01629 詳細不明
i01630 言語機能の統合
i01631 話し言葉の統合
i01632 書き言葉の統合
i01638 その他
i01639 詳細不明
i01680 その他
i01690 詳細不明
i01700 計算 Calculation
数学的な過程の操作。
i01710 足し算
i01720 引き算
i01730 割り算
i01740 掛け算
i01750 複雑な計算
i01780 その他
i01790 詳細不明
i01800 失行 Apraxia
筋肉や感覚の機能障害がないのに複雑な運動調節を遂行することに失敗する。
i01810 企図性失行
i01820 意識運動失行
i01880 その他
i01890 詳細不明
i01900 その他の特定の精神機能 Other specified mental function
i01910 自己の体験
 除外:運動感覚手配(i01924)
i01911 身体図式
 包含:
 除外:(i01370)
i01912 身体意識/身体像
i01918 その他
i01919 詳細不明
i01920 感覚の手配
i01921 聴覚手配
 包含:
i01922 視覚手配
 包含:
i01923 触覚手配
i01924 運動感覚手配
 包含:
i01928 その他
i01929 詳細不明
i01980 その他
i01990 詳細不明
i09000 詳細不明


第2章 音声、会話、聴覚、前庭機能
   注:失語/言語および、理解、思考の形態と内容、聴覚的注意は、第1章の高次脳機能に含まれている。

i10100 音声
発声とその産物の物理学的性質。発声の方法、大きさ、音質、発声中の呼吸、思春 期と老年期の声の変化のような特徴をここでは含んでいる。
i10110 発声
適切な音声のピッチと大きさを出すために呼吸器系と共同して働いている 喉頭とその周囲の筋肉の特殊な活動。ピッチとは音声の周波数と音の大き さによって決まる。
 包含:過運動性、低運動性、異運動性発声
i10120 声の質
嗄声、しわがれ声、荒々しさ(音声の粗造さ)、気音(会話中に聞こえる 空気の流れの音)のような発声の他の障害のすべてを記載する。鼻音化が高いか、低いかのような共鳴の障害も記載する。高度な鼻音化は共鳴の問 題であり、喉頭の音調の鼻声的な質が選択的に強化されこと(声帯の上のレベルの含気腔、この場合には鼻腔だが、その音響学的な特性に異常なストレスがかかるため)が原因で会話が鼻声音になる。
 包含:失音声、嗄声、声の大きさ、ピッチと抑揚の障害、
i10130 会話中の呼吸状態
話している時の、声帯下の空気の流れの圧と速度に関連する。声門下の圧(声帯の下の空気の圧力)が上昇することによって音声の周波数や強さが増加し、下降することによって声帯が閉鎖しなくなる。会話中の呼吸状態 は浅い(上胸部、鎖骨による)か深い(横隔膜と腹式)のどちらでもありえる。
 包含:呼吸筋の逆の動き、会話中の声門下圧が不十分
i10140 思春期の変声
思春期の時期頃に起こる声の変化を言う。変化が不完全なとき、変化が遅 いときには問題になることもある。
 包含:不完全な変声
i10150 高齢者の声の変化
i10180 その他
i10190 詳細不明
i10200 構音
会話の音の産生をいう。自発的な会話や、一連のテストによって評価される。問題は取り違え、歪み、省略により特徴づけられる
i10210 構音の音声の面
この項目は特殊な音やさまざまな音の構音のための動きをすることに言及 する。一音一音の分析と、目標語において音の間違いが起こる頻度を計ることによって評価される音声反応を含む。よって特殊な音やさまざまな音 を正確にだすのが困難なことはここに記載する。そのような困難さは会話 の物理的産出の特性であり、普通は構造的、感覚的、神経心理学的な障害 のような会話の機構に含まれる体の一部の欠陥のためである
i10220 構音の音声学的な面
この項目は人間の声や会話に表わされた要素的な音や音調のさなざまな区 別や、修飾や組み合わせを言う。後天的に得た音声学的な様式を蓄積し、保持することによって、lisping、音の置換の奇妙な会話がうまれる。
i10230 構音の全体面
話し方に言及する。
 包含:弛緩性の構音や牙関緊急にみられる発話
i10240 構音障害
神経系機能の障害(中枢性又は末梢性)により発声、共鳴、構音と抑揚(リズム)が1つまたは複数、侵されたもの。
i10280 その他
 包含:失構音
i10290 詳細不明
i10300 会話の流暢性・リズム
会話の連続の中にある決まった時間プログラムについて記述する。
i10310 会話のリズム
会話における、抑揚の輪郭、ピッチの輪郭、強勢、リズム、テンポ、繋ぎ 目自然な会話のリズムの知識は言語能力の一部であるとみなす。
 包含:連続性吃音、クラッタリングでみられるリズム
i10320 会話の流暢性
会話の流れ。連続性吃音にみられるような間と言葉の断片化の型とクラッ タリングに見られるような会話の流れが早口で、同じことを繰り返し、物憂げに、感嘆詞が多く、不規則な間のとる型のどちらかの流暢性障害によ って特徴づけられる。
 包含:連続性吃音、クラッタリングでの会話の流れの障害
i10330 会話の速度・テンポ
 包含:言語緩徐、早口
i10340 会話の抑揚
会話における一つ一つの音の全体としての律動的な連続。
i10380 その他
i10390 詳細不明
i10400 会話の他の面
i10410 喉頭摘出後の代償的発声法
喉頭切除後の発話の能力と、結果としての音声の障害をここで記載する。
i10420 気管切開後の代償的発声法
気管切開後の発話の能力と、結果としての音声の障害をここで記載する。
i10430 一定の高さの音を出す
特殊な質の声楽的な、音楽的な音を出す。
i10440 口笛を吹くこと
すぼめた唇を通して空気を吹いたり吸ったりすることによってかん高いはっきりした音を出す。
i10450 ある一定域の音を出す/喃語
i10460 大声で叫ぶ
i10480 その他
i10490 詳細不明
i10500 口や発声に関係する構造の機能
i10510 すう
唇と舌の動きによって産み出された吸引力によって口に吸い込む(液体の場合)。
i10520 ふく
力をこめて口の外に空気を前に送る。
i10530 口で息をする習慣
i10580 その他
i10590 詳細不明
i10600 発声や会話に関係する構造の感覚
発声に関係した構造物の感覚をここで記載する。味覚のような特殊な感覚は記載しない。
i10610 舌の感覚
 包含:押し付けられているような、ざらざらした感覚
 除外:味覚(i30110)
i10620 口蓋の感覚
i10630 唇の感覚
i10640 口の感覚
 包含:口の中のかゆみ
i10650 喉頭の狭窄感
i10680 その他
i10690 詳細不明
i10700 聴覚
聴覚は音の定位、背景音からの音を識別、両耳による合成機能(2つの耳への別々の入力が合わさって一つの意味のある全体になる)、分離すること、融和させることを含む。
注:側性を表わすために最後の桁にコードを追加使用する。
0= 左、  1= 右、  2= 両耳、
例:i10710は、左耳の軽度の聴力低下を示す。
i10710 軽度聴力低下
聴覚の閾値は26-40dB(ISO)、または1mの距離で普通の大きさの会話を 聞いたり繰り返したりできる能力。そのような人は聞くことに多少の困難があることが普通だが正常のレベルの会話は聞くことができる。
i10720 中等度聴力低下聴覚の閾値は41-60dB(ISO)、または1mの距離で張り上げた声を聞いた り繰り返したりできる能力。
i10730 重度聴力低下聴力のレベルは61-80dB(ISO)、または耳の中へ叫んだ数語を聞くことができる能力。
i10740 最重度聴力低下聴力の閾値は81dBかそれ以上、または叫んでも言葉の意味を理解できない。
i10780 その他
i10790 詳細不明
i10800 前庭機能平衡反応に関係した耳の部分の機能を記載する。
例:内耳の半規管
i10810 体位変換についての前庭器官の感受性
i10880 その他
i10890 詳細不明
i10900 聴覚・平行機能に関係した感覚
i10910 耳鳴り
耳の中で低いピッチのざわざわした/シューシューとした、またはベルが鳴るような音。増減することがありその音は普通は認識できない
i10920 めまい(diziness)
自己またはその周囲のどちらかに関係した動きの主観的な感覚。最も多い 感覚は、回転する感覚の一種だが揺れたり傾いたりの感覚も起こりえる。
i10930 めまい(vertigo)
自己の周囲の動きを実際知覚する。最も多い感覚は、回転する感覚の一種である。
i10940 落ちていく感覚
落ちていく感覚
i10950 めまいに関連した嘔気
前庭機能に関係しためまい(dizziness、vertigo)が原因で起こった嘔吐したいという感覚
i10960 耳内の刺激感
i10980 その他
i10990 詳細不明


第3章 見る機能(i20100-i29999)
   注 :視覚失認と視覚的注意障害は第1章の高次の脳機能障害に記載されている。

i20100 眼球の構造物の機能
i20110 内眼筋の機能
虹彩のような瞳孔とレンズの形や大きさを調節する眼内の筋の機能。
 包含:輻輳、瞳孔反射
i20120 眼瞼の機能
眼瞼の防御反射と随意的閉眼
i20130 外眼筋の機能
i20131 眼球の随意運動
眼でちがった方向を見る。
i20132 眼球の追従運動
視界を横切る物体を追う。
i20133 眼球の急速な運動
視野内で動く指標に追い付くための、急激な眼の動き
i20134 固視
 包含:眼振、両眼の共同作用
i20138 その他
i20139 詳細不明
i20140 涙腺の機能
 包含:涙の排出
i202* 視覚・感覚機能(i20200-i20600)
i20200 遠見視の視力
6mの距離で形と輪郭を知覚。これは形が判断できる最小の網膜上の大きさの測定である。遠方の中心視の問題はここに位置する。視力はここでは最も良い視覚に関して定義する。
i20210 両眼視力
i20211 低視力
障害された眼の最大の視力が6/18(3/10,20/70)以下で、最小の視力は3/60(1/20,20/400)以上。
i20212 盲
最高の視力が3/60(1/20,20/400以下で、最低の視力が光覚不能以上。
i20218 その他
i20219 詳細不明
i20220 単眼視力
i20221 左低視力
左眼の最高の視力が6/18(3/10,20/70)以下で、最低の視力は3/60(1/20,20/400)以上
i20222 右低視力
右眼の最高の視力が6/18(3/10,20/70)以下で、最低の視力は3/60(1/20,20/400)以上
i20223 左盲
左眼の最高の視力が3/60(1/20,20/400)以下で、最低の視力が光覚不能以上。
i20224 右盲
右眼の最高の視力が3/60(1/20,20/400)以下で、最低の視力が光覚不能以上。
i20228 その他
i20229 詳細不明
i20280 その他
i20290 詳細不明
i20300 近見視の視力
読み、針仕事、種の分別のような眼を近づけての対象の形や輪郭の知覚。。
 包含:矯正されていない屈折異常による問題
i20400 視野
末梢視覚の範囲。あらゆるパターンのあらゆる原因による、部分的または完全な視野の制限、例:中心視野の完全な消失、中心暗点 ─またあらゆる視野における完全あるいは、部分的な盲の領域、視野欠損(半盲-視野の半分が盲、4分の1盲-視野の4分の1が盲、そして黄斑回避の有無)、視野狭窄(視野全体の狭小化)末梢視野の暗点、などが含まれる。
 包含:中心視野の完全な欠落と中心暗点、部分盲(半盲、4分の1盲、黄斑回避の有無)、視野狭窄、末梢の暗点
i20410 上方・下方半盲
視野の上方または下方の盲。下方視野欠損のほうがより大きな困難を経験するかもしれない。
 包含:等高線盲
i20420 他の半盲
両眼視野の同側、もしくは反対側の視覚の消失。
 包含:同名半盲、交叉性半盲
i20430 視野狭窄
i20440 中心暗点
i20480 その他
i20490 詳細不明
i20500 視覚の質
i20510 複視
二重に見えること。固視眼により実像と虚像がある。
i20520 光感受性
感じられる最小の光の量(最小受光量)と判断できる最小の光の強さの差
(光差)この項目はまた暗順応の経過の記載に使う。
i20530 色覚
色を識別することと合致させること。これはpigment matching tasksと仮性同色表を用いて評価される。
i20540 コントラスト感受性
背景から対象の形を分離することとそのために必要な最小の照明の量
i20550 眼内の絵画的な質
 包含:迷入した光を見ること、画像の質障害な質(浮遊物、蜘蛛の巣のようなもの)絵画の歪み、星/閃光を見ること
i20580 その他
 包含:近くを見るときの問題、乱視(ある位置の像の歪み)
i20590 詳細不明
i20600 眼球と周辺構造の感覚
眼と視覚関連のその周辺構造ののすべての感覚をここに記載する。
 包含:疲れ眼、眼の乾燥、眼のかゆみ、眼の後ろの圧迫感  


第4章 他の感覚機能 (i30100-i39999)
   注:この感覚の失認は第一章の高次脳機能において記載した。

i30100 一般感覚機能
i30110 味覚
舌と口腔咽頭にに存在する味覚受容器が風味の分子の刺激によって起こる感覚。通常、苦味、甘味、酸っぱみ、辛さの質によって評価される。ある文化では人々は「辛い」とか「ピリッとする」とか「渋い」とか「puckery」味というような範疇を付け加えている。味覚を感じる能力の量的な減少、例えば味覚の消失または味覚の減少は、遭遇することはあるかもしれない。
 包含:味覚消失、味覚低下
30120 嗅覚
鼻腔上部粘膜の嗅覚の受容体によって知覚され、脳の梨状葉と扁桃体で解釈される特殊な感覚である。嗅覚の減少または完全な消失を経験する人がいるかもしれない。
 包含:嗅覚消失、嗅覚低下
i30130 固有感覚
身体のまたはその一部の位置、動き、平衡の認識。
 包含:静止覚、運動覚(運動の感知)、筋の感覚、運動のリズムの感覚
i30180 その他
i30190 詳細不明
i30200 刺激への感受性
除外:味覚(i30110)、嗅覚(i30120)、固有感覚(i30130)
i30210 温度への感受性
温度感受性-寒さと暑さを感じる能力。
 包含:寒さと暑さの感受性
i30220 振動への感受性
振動と揺れに対する感覚。
i30230 深部圧への感受性
触わることに対する深部感覚。
i30240 表在圧への感受性
触覚-皮膚に対する圧の表面的な感覚。触感知の減少とチクチク刺す感覚の様な感受性の上昇も包含する。
 包含:触覚に対する感受性、痺れ、感覚低下、感覚過敏、錯感覚チクチク感
i30250 有害刺激への感受性
痛みのあるまたは不快な感覚の感知の増強または減少。
 包含:痛覚低下/痛覚過敏、痛覚転移、痛覚低下、無痛覚
i30260 複合感覚
以上に挙げた感覚の変化の組み合わせ。
 包含:無知覚性疼痛症
i30280 その他
i30290 詳細不明
i30300 痛覚
特殊な体の部分に限局した痛みの部位は構造的障害の分類のコードの修飾語句を用いて記入するべきである。痛みの誘因は最後の桁に次の数字を使ってコード化されなければならない。
1=安静時痛 2=圧痛 3=伸展時の痛み 4=生理現象に関連した痛み(例:呼吸、排尿) 5=動作の遂行に関連した痛み(例:階段の上り降り、自転車の運転)
 例:i30311=安静時の全身の痛み
i30310 全身の痛み
i30320 体の局所的な痛み
 包含:頭痛、背部痛など
i30330 体の一部または系統的な痛み
 包含:筋痛、歯痛など
i30340 皮膚分節または区域に沿った痛み
 包含:灼熱感のような痛み
i30380 その他
 包含:幻肢痛
i30390 詳細不明
i38000 その他
i39000 詳細不明


第5章 心血管・呼吸器系機能 (i40100-i49999)

i401* 心血管系の機能(i40100-i40799)
i40100 心機能
i40110 心拍数
毎分の心臓の収縮する回数。回数が多いすぎるもの(頻脈)、少なすぎるもの(徐脈)を含む。
 包含:頻脈、徐脈
i40120 心調律
心臓は正常では規則正しく動いている。調律のこの規則性の変化がここで記載される。
i40130 心拍出量
各収縮心臓がで駆出する血液の量。これの正確な測定はより詳細な検査が必要であるが、脈の大きさを測定することによってかなりの評価ができる。
心拍出量の減少はここで記載する
i40140 心室筋の収縮力
i40150 心臓の循環動態
i40180 その他
i40190 詳細不明
i40200 血管系の機能
i40210 血管運動機能
血管平滑筋の緊張度のことを言う。これは血管拡張の障害、血管収縮障害や間歇的跛行(一定の距離を歩くと下腿がこむらがえりを起こ休息により軽快する)の状態で、明らかな機能障害から測定される。
 包含:血管の拡張;観血的跛行のような血管の収縮
i40220 末梢動脈の拍動
末梢血管の観察される拍動
i40230 静脈の弁
静脈瘤のような、弁の閉鎖不全の形で観察される機能の障害から臨床的には評価される。
 包含:弁の閉鎖不全、例;静脈瘤
i40280 その他
i40290 詳細不明
i40300 血圧の調節
血圧は血管壁の単位面積あたりの側圧であり普通mmHgかキロパスカル(KPa)によって測られる。それは心拍出量と全末梢血管抵抗の積である。
i40310 血圧の上昇
拡張期血圧が90mmHg以上または拡張期血圧が90以下の場合で収縮期血圧が140以上上昇した場合。
i40320 体位変化による血圧下降
臥位から立位への体位変換に伴って、20mmHg以上の収縮期血圧低下があれば有意とされる。
i40380 その他
i40390 詳細不明
i40400 循環系
循環器系の問題の部位は構造的障害分類からの適切なコードと一緒に使用して記載しなければならない。
i40500 訓練耐性
i40510 有酸素性運動能力
息が切れないで訓練できる範囲のこと。訓練をしながら会話を楽に続けられるレベルから評価される。定義はその人が一分間の運動で消費できる最大の酸素の量であり、肺の効率性、心臓のパワー、血管系の状態の指標になる。
i40520 易疲労性
重労働してもしなくても、疲労しやすいこと。
i40530 全身の身体的持久性
個人の以前の行動量や同様の背景を持つ年齢を合致させた人と比較した身体的緊張への耐久性の全身的レベル。
 包含:スタミナ
i40580 その他
i40590 詳細不明
i40600 血液系の機能
i40610 凝固系
注:機能障害は体と局所のレベルで分類され、組織および細胞や細胞内のレベルでは分類されない。しかし凝固系は細胞の機能と理解されているにもかかわらずここに含められており、それは血液系が一つの身体系と見なされてたからである。凝固系の機能障害は他の機能障害のコードでは同定できない。
i40680 その他
i40690 詳細不明
i40700 心血管機能に関連し感覚
i40710 脈の欠滞(飛ぶ)
i40720 心臓・血管のしめつけられる感覚
i40730 脾臓のさしこみ
i40740 動悸
心臓の拍動の自覚。
i40780 その他
i40790 詳細不明
i408* 呼吸機能(i40800-i41299)
i40800 呼吸筋機能
 包含:低活動性、過活動性、筋力、耐久性、横隔膜の不随意な収縮(しゃっくり)、呼吸運動の協調性
i40900 呼吸機能呼吸数、深さ、リズムを含む、呼吸の正常なパターンを共に生み出す機能。
i40910 呼吸数
一分間に呼吸する数。速すぎる(頻呼吸)または遅すぎる(呼吸緩徐)は不規則呼吸とともに記載する。
 包含:
i40920 呼吸リズム・周期
i40930 呼吸の深さ
呼吸中に肺の拡張する容量。
 包含:表層性(浅い)呼吸
i40930 呼吸努力
喘鳴の時にみられる、呼吸時に呼吸補助筋の使用。
i40980 その他
i40990 詳細不明
i41000 呼吸法
i41010 腹式呼吸優位
深呼吸の正常パターン。
i41020 胸式呼吸優位
i41030 奇異性呼吸
吸気時に肺が縮み呼気時に肺がふくらむ。(開放性気胸側にみられる)
i41080 その他
i40190 詳細不明
i41100 他の呼吸機能
i41110 咳
爆発的な音とともに突然肺から空気が排出される。
i41120 くしゃみ
特に反射的な行動として、鼻と口を通って突然荒々しく痙縮様に聞かれる呼気。
i41130 あくび
通常、疲労や退屈への不随意の反応として、口を大きく開ける。
i41180 その他
i41190 詳細不明
i41200 呼吸機能に関連した感覚
i41210 胸のしめつけられる感覚
i40280 その他
i40290 詳細不明
i48000 その他
i49000 詳細不明


第6章 消化、栄養、代謝機能(i50100-i59999)

i50100 栄養
正常機能を維持するために必要な栄養の一般面。
i50110 食物アレルギー
通常は、食料への急性で即時型の過敏反応。
i50120 食物不耐性
より慢性の過敏による食物の消化と吸収の障害。
 包含:グルテン不耐症
i50130 栄養分の吸収
一般の栄養分の吸収。
 包含:吸収不良、吸収不良
i50140 食物の輸送
消化管の機械的な食物の通過。
 包含:蠕動、嘔吐
i50150 消化
食べた食物を消化管で吸収するためにより簡単な要素への分解。
i50180 その他
i50190 詳細不明
i50200 咀嚼・嚥下とその関連機能
 除外:咀嚼・嚥下際の痛み(i30334)
i50210 咀嚼
i50220 唾液分泌
i50230 嚥下
 包含:口腔、咽頭または食道性の嚥下障害、食道通過の障害
i50240 誤嚥
呼吸器官に飲食物を吸い込むこと。通常は意識障害があったり咳反射が正常に働かない人に起こる。
i50250 逆流と嘔吐
食物や液体の逆行、例:横隔膜ヘルニアの逆流。
i50260 空気嚥下症
i50270 唾を吐く
i50300 排便
 除外:排便時の痛み(i30324)
i50310 便の固さ
便秘(腸の動きが遅く不適切でそのため大腸に便がたまる)、重症の便秘(便秘の極端な型)、下痢(頻度の多い、水様の便となる)のように固さは変わりうる。
i50320 便の頻度
便秘、便詰まり、下痢のように回数も変化する。
i50321 便の回数の減少
便秘の時のように。
i50322 便の回数の増加
下痢の時のように。
i50330 排便
 包含:腹筋の収縮
 除外:骨盤底筋の機能(i70300)
i50340 便の自制
排泄に対する随意的調節。
i50350 鼓腸
胃や腸に過剰のガスがたまっていること、その結果空気とガスの放出の原因となる。
i50380 その他
i50390 詳細不明
i50400 他の栄養関連因子
i50410 低体重
基準値より15%以上体重が軽いこと。BMIは17かまたはそれに満たず有意に低いと考えられる。(BMIは体重kgを身長mの二乗で割ったもの)許容できるBMIは20と25の間である。
 包含:悪液質
i50420 体重減少
i50430 過体重
BMIが30かそれ以上になると肥満と定義される。BMI が25を超え正常値の15%以上になると、過体重とみなされる。
i50440 体重増加
i50480 その他
i50490 詳細不明
i50500 消化器関連の感覚
i50510 嘔気・悪心
嘔吐したい感覚。
i50520 喉に玉がある感覚
のどに嚥下するのを妨げる塊があるような感覚。
i50530 腹部膨満感
胃または腹部がはっているという主観的感覚。
i50540 さしこみ/胃の痙攣
不随意の、痙攣性の、痛みを伴う消化管の平滑筋の収縮。
i50580 その他
i50590 詳細不明
i50600 代謝機能
i50610 基礎代謝率
安静と体温の特定の条件下における体の酸素消費量をはかる方法で、しばしば基準値のパーセントによって表わされる(正常は-15%から+5%まで)。
 包含:甲状腺機能低下症と亢進症における基礎代謝率(BMR)のそれぞれ低下と増加
i50620 炭水化物代謝
食事中の炭水化物が貯蔵されブドウ糖と二酸化炭素と水に分解される過程。炭水化物は体にとって最良の燃料でありエネルギーに重要である。
i50630 蛋白代謝
食事中の蛋白がアミノ酸に変換され更に体内で分解されていく過程
i50640 脂質代謝
食事中の脂肪が体内で貯えられ分解されていく過程
i50650 水分出納
i50651 水分貯留
i50652 脱水
i50660 ミネラル・電解質代謝
鉄、亜鉛、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどのような体の機能に必要な元素の摂取、貯蔵、利用、排泄の間の平衡の維持。
i50661 ミネラル代謝
i50662 電解質代謝
i50680 その他
i50690 詳細不明
i58000 その他
i59000 詳細不明


第7章 免疫学的・内分泌学的機能(i60100-i60999)

i60100 免疫学的機能
i60110 食物以外へのアレルギー
 包含:過敏性、アレルギー
i60120 感染への抵抗性
i60121 細胞性免疫
Tリンパ球を介する体の免疫機能。
i60122 液性/抗体媒介 免疫
Bリンパ球と形質細胞によって分泌される。
i60128 その他
i60129 詳細不明
i60180 その他
i60190 詳細不明
i60200 リンパ管・リンパ節の機能
i60300 温度調節機能
i60310 体温調節
i60320 暑さ・寒さへの耐性
例えば、甲状腺機能障害に見られるような、暑さや寒さへの耐久性の問題。
i60380 他の特殊なもの
 包含:ホルモンのバランス
i60390 非特異的なもの
i60400 内分泌腺の機能
i68000 その他
i69000 詳細不明


第8章 泌尿・生殖機能

i70100 腎機能
 包含:腎不全
i70200 膀胱機能
i70210 排尿
腎臓における尿の排出の過程と膀胱からの排尿行為。問題面には無尿(腎臓での尿の生成がされないこと)、尿閉、尿意逼迫(排尿への不快な逼迫感)、頻尿(多尿症)を含む。
 包含:無尿、尿閉、尿意逼迫、多尿
i70220 括約筋の収縮能力
i70230 膀胱の緊張
 包含:低緊張性膀胱
i70280 その他
i70290 詳細不明
i70300 骨盤底の機能
膀胱と(女性の場合)子宮を支持する構造の機能。
 包含:骨盤底の括約筋
i70310 骨盤底筋の筋力
骨盤底筋の筋力。
i70320 骨盤底筋の持久性
早期疲労なしの骨盤底筋の持続的な収縮。
i70330 骨盤底筋の随意的コントロール
人が骨盤底筋の随意的な収縮の調節ができる程度;子宮脱のような状態の時重要。
 包含:骨盤底の随意的な弛緩
i70380 その他
i70390 詳細不明
i70400 排尿の調節
膀胱の排泄機能の随意的調節
i70410 緊張性尿失禁
咳やくしゃみや笑い等の時のように腹圧が上がる時に不随意に尿が出てしまうこと。
i70420 切迫性尿失禁
尿意出現後直ちに排尿してしまうこと。
i70430 反射性尿失禁
いったん一定の量の尿がたまると、自動的に膀胱が収縮してしまうこと。
 包含:反射性膀胱、自動性膀胱
i70440 持続性尿失禁
 包含:溢流性尿失禁、奇異性尿失禁、副尿道による失禁
i70450 混合性尿失禁
異なる型の尿失禁のあらゆる組み合わせ。
i70480 その他
i70490 詳細不明
i70500 妊孕性
生殖について述べる。あらゆる原因による障害はここで記載する。、妊孕性のある状態について関係するものであり、個人が子供を持っているいないには関係ない。
i70510 妊孕性低下
生殖能力の減少
i70520 不妊
生殖不能
i70580 その他
i70590 詳細不明
i70600 月経周期
i70610 一時的月経停止
生理的なもの以外でのあらゆる原因での月経の停止。
 包含:原発性無月経、二次性無月経
 除外:閉経の結果としての無月経
i70620 月経の間隔
月経周期の長さと規則性を言う。異常な月経周期を含む。
 包含:頻回、稀少、または不規則な月経の発現。
i70630 月経出血の程度
少ない(月経過少)多い(月経過多)にかかわらず月経出血の量を言う。
 包含:月経過少、月経痛/月経過多
i70680 その他
i70690 詳細不明
i70700 閉経期関係の感覚
項目は閉経期にもっとも特徴的に起こる変化についてである。
i70710 閉経期におけるほてり
i70720 閉経期における寝汗
i70780 その他
i70790 詳細不明
i70800 性機能
i70810 性的関心
性的事項への関心をここに記載する。
 除外:衝動としてのリビドーとその質の変化
i70820 性行為の実行
性交実行やオルガスムスへの到達。
i70830 性交時の不快感
性交に伴う痛みや他の不快な感覚。膣痙攣のような骨盤筋の弛緩の障害はここに記載する。
i70840 性的な関係からの満足感/喜びの欠如
性交や実際の行為以外で主観的な不満足感。
 除外:性的関心(70810)
i70880 その他
i70890 詳細不明
i78000 その他
i79000 詳細不明


第9章 神経筋格系と運動関係の機能(i80100-i89999)

注:側性を示すために最後の桁に数字を付け加え
(1=左、 2=右、 3=両側)、さらに、小数点第一位に解剖学的な位置を示す数字を用いる。(例えば、i80211.1は、左肩関節の運動性の機能障害を示す。)
小数点第一位の数字は部位をしめす。
0= 頭頚部 包含:環軸関節と側頭下顎関節;頭部と頚部の筋 
1= 肩   包含:肩鎖関節、肩甲上腕関節;肩の筋
2= 上腕  包含:肘関節;上腕の筋
3= 前腕  包含:手関節前;腕の筋 
4= 手   包含:手と手指関節;手の筋 
5= 骨盤  包含:仙腸関節;恥骨結合;骨盤と殿部の筋
6= 大腿  包含:股関節;大腿の筋
7= 下腿  包含:膝関節;下腿の筋
8= 足部  包含:足関節;足部の関節;足趾の関節;足部周辺の筋肉
9= その他 包含:体幹と椎間の関節;肋軟骨の関節、体幹の筋
      除外;運動注意、外眼筋の機能、呼吸運動、骨盤底の筋
i80100 運動反射機能
 包含:加齢による低下
 除外:眼反射(i20110)と運動パターン(i81500)
i80110 自動的な関節局所の反射
 包含:関節運動的、関節静止的反射
i80120 侵害刺激による反射
 包含:逃避反射
i80130 外受容性の刺激による反射
 包含:診断のための刺激;上腕二頭筋反射、橈骨反射、四頭筋反射、オッペンハイム反射、膝蓋腱反射、手掌オトガイ反射
i80180 その他
i80190 詳細不明
i80200 関節の運動性
i80210 単関節の運動性
 包含:関節の可動域
i80220 体の一部の関節の運動性
例えば、手の関節。
i80230 全身の関節の運動性
i80280 その他
i80290 詳細不明
i80300 関節の安定性
i80310 単関節の安定性
i80320 体の一部の関節の安定性
i80330 全身の関節の安定性
i80380 その他
i80390 詳細不明
i80400 骨の運動性
体の骨の大部分の運動性はそれらが一部をなしている関節に言及することで述べることができる。しかし、2つの骨(肩甲骨と骨盤)の運動性はそのような方法では述べられない。
i80410 肩甲骨
 包含:前突、後退、外旋、内旋
i80420 骨盤
 包含:回旋
 除外:妊娠と出産の際の骨盤の拡大
i80480 その他
i80490 詳細不明
i80500 筋力
筋の収縮の実際の力はここに記載する。これはさまざまな段階の抵抗に対し特定筋や筋群を使用する特別の動作の遂行のレベルによって通常測られる。筋力低下の最も初期の出現は、主観的な疲労の感覚であろうが、そしてそれは心理的窮乏や心臓や呼吸機能の障害によって経験される疲労感とは異なる。
i80510 個々の筋、少数の筋群での筋力
 包含:足や手の小さな筋の筋力低下
i80520 一肢の筋の筋力
一肢の筋の筋力の減少や完全な消失をここに記載する。
 包含;不全単麻痺、完全単麻痺
i80530 片側の筋の筋力
半身の筋の筋力の減少や完全な消失をここに記載する。
 包含;不全片麻痺、完全片麻痺
i80540 下半身の筋の筋力
両下半身の筋の筋力の減少や完全な消失をここに記載する。
 包含:不完全対麻痺、完全対麻痺
i80550 四肢の筋の筋力
四肢の筋の筋力の減少や完全な消失をここに記載する。
 包含:不完全四肢麻痺、完全四肢麻痺
i80560 体のすべての筋の筋力
全身のすべての筋の筋力の減少や全身の多くの筋の筋力の完全な消失をここに記載する。
 包含:無動性無言時のような
i80580 その他
i80590 詳細不明
i806* 筋緊張(i80600-i80799)
他動的運動の際に見られる筋群によって出現する抵抗は筋群の緊張と言われる。それは四肢や体幹のように筋群としてか、または体のすべての筋の総合的な特性として通常評価される。
i80600 筋緊張の増大
i80610 個々の筋、少数の筋群での筋緊張の増加
 包含:局所的ジストニア(例;斜頚)
i80620 一肢の筋の筋緊張の増加
 包含:不全単麻痺、完全単麻痺
i80630 片側の筋の筋緊張の増加
 包含:不全片麻痺、完全片麻痺
i80640 下半身の筋の筋緊張の増加
 包含:不全対麻痺、完全対麻痺
i80650 四肢の筋の筋緊張の増大
 包含:不全四肢麻痺、完全四肢麻痺
i80660 筋緊張の全身的な増大
 包含:全身性のジストニアとパーキンソン病
i80680 その他
i80690 詳細不明
i80700 筋緊張の低下
i80710 個々の筋、少数の筋群での筋緊張の低下
i80720 一肢の筋の筋緊張の低下
 包含:不全単麻痺、完全単麻痺
i80730 片側の筋の筋緊張の低下
 包含:不全片麻痺、完全片麻痺
i80740 下半身の筋の筋緊張の低下
 包含:不全対麻痺、完全対麻痺
i80750 四肢の筋の筋緊張の低下
 包含:不全四肢麻痺、完全四肢麻痺
i80760 筋緊張の全身的な低下
 包含:全身性の不全麻痺と完全麻痺
i80780 その他
i80790 詳細不明
i80800 筋持久性
早期の疲労なしに持続的に一定の時間筋収縮を維持すること
i80810 個々の筋、少数の筋群での筋持久性
i80820 一肢の筋の筋持久性
 包含:不全単麻痺。完全単麻痺
i80830 片側の筋の筋持久性
 包含:不全片麻痺、完全片麻痺
i80840 下半身の筋の筋持久性
 包含:不全対麻痺、完全対麻痺
i80850 四肢の筋の筋持久性
 包含:不全四肢麻痺、完全四肢麻痺
i80860 全身の筋の筋持久性
 包含:全身の不全麻痺、完全麻痺
i80880 その他
i80890詳細不明
i80900 筋伸張の感受性
i80910 不随意な筋収縮
筋肉の一部分、個々の筋肉、筋群が意図しないのに収縮すること
 包含:線維束性攣縮、テタニー、線維性攣縮
i80980 その他
i80990 詳細不明
i81000 運動の反応性
 包含:運動反応の発達、統合、回帰
 除外:運動反射機能(i80100)
i81010 全身的な自動運動反応
全身と大きな筋群を含む反応。防御反射、姿勢反射、立ち直り反射、体部調整の反射、体部調整の反応、平衡反応、支持反応の障害はここに記載する。
 包含:防御反射、姿勢反射、立ち直り反射、body adjustment reflex、 body adjustment reaction、平衡反応、支持反応
i81020 脊髄を介する反応
 包含:伸展反射、交叉性伸展反射、屈曲反射、把握反射
i81030 脳幹を介する反応
 包含:非対称性緊張性頚反射、対称性緊張性頚反射、緊張性迷路反射、連合反応、下肢の支持反応
i81040 中脳を介する反応
 包含:ランドウ反応、モロー反応、伸展反応
i81050 大脳皮質を介する反応
 包含:頭頚部のコントロール、頭部体幹のコントロール、手掌の反応
i81080 その他
i81090 詳細不明
i81100 随意運動のコントロール
i81110 分離した運動の調節
 包含:連合運動、粗大運動パターン
i81120 協調性
秩序よい組み合わせの運動を遂行する。問題点は(非)協働的な動きの遂行の障害において明らかになる
 包含:変換運動障害、左右協調、視覚誘導運動の協調性(目と手の協調性、目と手の協調性)
i81130 関節の動きの調節
運動中にその経過を観察すること。調節をして、動きの開始/加速、動きの中止/減速、十分な速度と力での運動の遂行、方向のコントロールなどのなどの障害はここに記載する。
i81140 支持機能(上肢、下肢)
体重を上肢(肘や手)かまたは下肢(膝や足)にかけること。
i81180 その他
i81190 詳細不明
i81200 不随意運動
i81210 意図していない動き
不随意運動。生理的機能障害の一部や一見目的があるかもしれないものも含む。
 包含:舞踏病、アテトイド運動、睡眠に関係した運動障害
i81220 チックと衒奇
チックは反復した、一見目的のあるような筋群の不随意運動である。顔や肩部の筋に出現する。まれにチックは他の筋群にも起こる。衒奇は習慣となり、随意的な注意なしに行われる一定の、一見目的のあるような運動である。例としては、会話で同じ語句を繰り返し使うことや、会話中に髪をなでつけることを含む。
 包含:声帯チック、汚言症、歯ぎしり
i81230 常同症と運動保続
前後に揺らせたり、頭を頷いたりするような自発的な目的のない動き。刺激によって誘導された反応が妥当な点を過ぎても続くことは保続と呼ばれている。これは動作と思考の両方に現われる。
 包含:揺れ動き
i81240 振戦
関節周辺の筋群が交互に収縮や弛緩で結果としてふるえること。振戦は静止時でも、ある特定の肢位をとったときでも、あらゆる意図した運動の間でも起こりえる。精神的振戦は、たとえば不安に関係するものなどは、すべてここに記載する。
i81280 その他
i81290 詳細不明
i81300 他の運動機能
i81310 相反抑制
正しい肢位をとるための骨格系の2つの部分の間の相互関係
i81320 生理的な揺れ運動
歩行に伴う動き異常は。パーキンソン病のような状態でよく見られる。
i81330 偏倚
 包含:手や足の優位側の発達
i81340 正中線を越えての運動。
i81350 自動的に運動する。
i81380 その他
i81390 詳細不明
i81400 運動に関係した感覚
i81410 安静時の筋収縮運動の感知
少数の筋群の収縮の感覚
i81420 筋のこわばり感
i81480 その他
i80490 詳細不明
i81500 運動パターン
いくつかの日常生活動作の一部として遂行されている複合した運動パターンをここで記載する。
i81510 全身の運動パターン
 包含:固い運動パターン、企図振戦、衝動的な運動パターン、ぎこちなさ、不器用さ、ある精神疾患に見られるようなパターン
i81520 歩行による運動パターン
歩行障害と異常歩行パターンはここに記載する。
 包含:DMDでの歩行パターン、痙性歩行パターン、片麻痺歩行パターン、対麻痺歩行パターン、非対称歩行/跛行;歩行の時間の特徴(遊脚時間の異常、立脚時間の異常、歩行頻度の異常)空間的特徴(歩隔の異常、歩幅の異常)体の一部の運動パターン(膝折れ、下肢のぶんまわし、トレンデレンベルグ歩行、後弓反張)
 除外:生理的な揺れ運動(i81320)
i81530 他の動作遂行時の運動パターン
i81580 その他
i81590 詳細不明
i81600 ストレスとストレス適応能力と間のバランス
 包含:surmenage
 除外:訓練耐性(i40500)
i88000 その他
i89000 詳細不明


第10章 皮膚とその関連の構造の機能 (i90100-i99999)

i90100 毛
i90110 毛の成長
i90120 脱毛
あらゆる原因であらゆる場所で
 包含:禿げ頭
i90130 髪の毛の位置
 包含:予期される(例えば年齢と性による)場所以外での毛。多毛性早熟症(部分的であれ、完全にであれ、男性パターンにし たがって女性で毛がはえる。)
i90140 立毛筋の機能異常
鳥肌がたたないことはここに記載する。
i90150 色素沈着
i90180 その他
i90190 詳細不明
i90200 皮膚の機能
皮膚の機能におけるさまざまな変化とその外観の変化についてここに記載する
 包含:発育異常、痂皮、瘢痕癒着、硬化、創傷、褥瘡、生成と修復の障害
 除外:温度への感受性(i30210)
i90210 皮膚の温度
i90220 皮膚の湿潤性
i90230 擦過傷・創傷の治癒
i90240 瘢痕・ケロイド
瘢痕は創傷の治癒の過程で形成される線維性の物質からなる跡である。ケロイドは固い瘢痕のような皮膚の結節である。
i90250 色素沈着
i90260 体臭
ある代謝異常は体に特殊な臭いがある。そのようなこと(例:フェニルケトン尿症で見られる)はここに記載する。
i90270 光過敏性
i90280 その他
i90290 詳細不明
i90300 皮膚と皮膚の神経支配からくる感覚
i90310 かゆみ
i90320 灼熱感
i90330 チクチクした痛み
i90380 その他
i90390 詳細不明
i90400 皮膚の感覚刺激への耐性
 包含:触覚の防御
i98000 その他
i99000 詳細不明

構造的障害分類(構造面の機能障害)

 体の構造の障害は体の機能障害を伴う。しかし単独におこることもある。ICIDHの適用にあたって身体機能の変化の記載を含まずに身体構造の変化のみを記載するような機能障害分類を用いる必要が起こることもありうる。(例えば義肢の適合に関連しての肢の喪失、など)一方、身体機能と構造との両方の障害を関連づけて記載することで多大の正確さが得られることもありうる。これら種々の適用法を考慮して身体構造における障害を身体機能における障害とは別個に下のように分類することとした。構造は人体解剖学の標準的な記載の基本的な教科書ですでに定義されているので、定義は述べない 。

 構造の障害の性質は最終桁に、小数点1位の障害の部位のための適切なコード(コードは下に記載)と共にコードされる。

障害の性質のコード
0= 造的障害の種類が複数あるもの
1= 全欠損
2= 部分欠損
3= 付加部分
4= 次元の異常
5= 不連続
6= 位置の偏移
7= 構造の質的な変化、体液の貯留も含む
8= 痛み(痛みは構造的障害ではないが、その体の部分における部位は部位のコードを利用することによって示すことができる。痛みの特定の場所はこのように示すことができ、一方特定できない体の部分的な痛みはi30320とi30330で示される。
9= コメントなし

適切で必要である場合には次のコードの一つを小数点第1位に加えて表わす。

部位のコード
0= 一つ以上の構造的障害
1= 右
2= 左
3= 両側
4= 前方
5= 後方
6= 近位
7= 遠位
8= 適用できない
9= コメントなし

第1章 脳、脊髄に関係する構造物(s00100-s09999)

s00100 大脳皮質
s00110 前頭葉
s00120 側頭葉
s00130 頭頂葉
s00140 後頭葉
s00180 その他
s00190 詳細不明
s00200 辺縁系
s00300 大脳基底核と関連構造物
s00400 中脳
s00500 脳幹
s00600 脳神経
s00700 硬膜
s00800 脊髄
s00810 頚髄
s00820 胸髄
s00830 腰仙髄
s00840 馬尾
s00900 脊髄神経
s01000 交感神経系
s01100 副交感神経系
s08000 その他
s09000 詳細不明


第2章 発声・会話に関係する含まれる構造物(s10100-s19999)

s10100 顔面骨
 除外:眼窩
s10110 上顎
s10120 下顎
s10180 その他
s10190 詳細不明
s10200 歯
s10300 口蓋
s10400 舌
s10500 唇
s10600 喉頭
s10610 声帯
s10680 その他
s10690 詳細不明
s18000 その他
s19000 詳細不明


第3章 耳と前庭の構造物(s20100-s29999)

s20100 外耳
 包含:耳介、外耳道
s20200 中耳
s20210 鼓膜
s20220 耳小骨
s20280 その他
s20290 詳細不明
s20300 内耳
s20310 蝸牛
s20320 前庭迷路
s20330 三半規管
s20380 その他
s20390 詳細不明


第4章 目とその関係する構造物(s30100-s39999)

s30100 眼窩
s30200 眼球
s30210 結膜、強膜、脈絡膜
s30220 角膜
s30230 虹彩
s30240 網膜
s30250 レンズ
s30260 硝子体
s30280 その他
s30290 詳細不明
s30300 眼球周辺の構造物
s30310 涙腺とその関連構造
s30320 眼瞼
s30330 眉毛
s30340 外眼筋
s30380 その他
s30390 詳細不明
s38000 その他
s39000 詳細不明


第5章 循環・呼吸器系の構造物 (s40100-s49999)

s40100 循環器系
s40110 心臓
s40120 動脈
s40130 静脈
s40140 脾臓
s40180 その他
s40190 詳細不明
s40200 呼吸器系
s40210 気管
s40220 気管支、気管分枝、肺胞
s40230 肺
s40240 胸郭
 包含:胸郭
s40250 呼吸筋
s40251 横隔膜
s40258 その他
s40259 詳細不明
s48000 その他
s49000 詳細不明


第6章 消化器・代謝系の構造物 (s50100-s59999)

s50100 唾液腺
s50200 食道
s50300 胃
s50400 腸
s50410 十二指腸
s50420 小腸
 包含:空腸、回腸
s50430 大腸
 包含:肛門管
s50480 その他
s50490 詳細不明
s50500 膵臓
s50600 肝臓
s50700 胆嚢
s50800 胆管
s58000 その他
s59000 詳細不明


第7章 免疫学的・内分泌に関係する構造物 (s60100-s69999)

s60100 免疫系
s60110 リンパ管
s60120 リンパ節
s60130 胸腺
s60140 骨髄
s60180 その他
s60190 詳細不明
s60200 内分泌腺
 除外:生殖腺
s60210 視床下部
s60220 下垂体
s60230 甲状腺・副甲状腺
s60240 副腎
s60280 その他
s60290 詳細不明
s68000 その他
s69000 詳細不明


第8章 泌尿・生殖器に関係する構造物(s70100-s799990)

s70100 泌尿器系
s70110 腎臓
s70120 尿管
s70130 膀胱
s70140 尿道
s70180 その他
s70190 詳細不明
s70200 骨盤底
s70300 生殖器系
s70310 卵巣
s70320 子宮
s70330 乳房、乳首
s70340 膣、外性器
s70341 陰核
s70342 大陰唇
s70343 小陰唇
s70350 精巣
s70360 陰茎
s70370 前立腺
s70380 その他
s70390 詳細不明
s78000 その他
s79000 詳細不明


第9章 運動に関係する構造物(s80100-s89999)

注:この章に挙げた諸身体領域の順序は疾病および関連保健問題の国際統計分類第10回修正(ICD-10)で用いられている構成に従っている。
s80100 頭頚部
s80110 頭頚部の骨
 包含:頚椎
 除外:上顎(s10110)、下顎(s10120)、口蓋(s10300)、眼窩(s30100)
s80120 関節
 包含:環軸、側頭下顎関節、関節靭帯、半月、板
s80130 頭頚部の筋
 包含:腱
s80140 関節外の靭帯、筋膜、頭頚部の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80180 その他
s80190 詳細不明
s80200 肩
s80210 肩の骨
s80220 肩関節
 包含:肩鎖、肩甲上腕、胸鎖関節
s80230 肩の筋
s80240 関節外の靭帯、筋膜、肩の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80280 その他
s80290 詳細不明
s80300 上腕
s80310 上腕の骨
s80320 肘関節
s80330 上腕の筋
s80340 関節外の靭帯、筋膜、上腕の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80380 その他
s80390 詳細不明
s80400 前腕
s80410 前腕の骨
s80420 手関節
s80430 前腕の筋
s80440 関節外の靭帯、筋膜、前腕の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80480 その他
s80490 詳細不明
s80500 手
s80510 手の骨
s80520 手指の関節
s80530 手の筋
s80540 関節外の靭帯、筋膜、手の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80580 その他
s80590 詳細不明
s80600 骨盤帯
s80610 骨盤帯の骨
 包含:仙骨
s80620 骨盤帯の関節
 包含:仙腸関節、恥骨結合
s80630 骨盤帯の筋
s80640 関節外の靭帯、筋膜、骨盤帯の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80680 その他
s80690 詳細不明
s80700 大腿
s80710 大腿の骨
s80720 股関節
s80730 大腿の筋
s80740 関節外の靭帯、筋膜、大腿の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80780 その他
s80790 詳細不明
s80800 下腿
s80810 下腿の骨
s80820 膝関節
s80830 下腿の筋
s80840 関節外の靭帯、筋膜、下腿の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80880 その他
s80890 詳細不明
s80900 足部
s80910 足部の骨
s80920 足関節と足部と足指の関節
s80930 足部の筋
s80940 関節外の靭帯、筋膜、足部の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s80980 その他
s80990 詳細不明
s81000 体幹
s81010 体幹の骨
 包含:胸腰椎;椎間,肋軟関節
s81020 体幹の筋
s81030 関節外の靭帯、筋膜、体幹の筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液包
s81080 その他
s81090 詳細不明
s89000 非特異的・全身的
s89010 骨格系
s89020 関節系
s89030 筋系
s89040 非特異的・関節外の靭帯、筋膜、全身的筋外の腱膜、支帯、中隔、滑液


第10章 皮膚とその関連構造物 (s90100-s99999)

s90100 皮膚
s90110 頭頚部の皮膚
s90120 肩・上腕部の皮膚
s90121 肩の皮膚
s90122 上腕の皮膚
s90130 前腕・手の皮膚
s90131 前腕の皮膚
s90132 手の皮膚
s90140 骨盤帯の皮膚
s90150 大腿の皮膚
s90160 下腿と足の皮膚
s90161 下腿の皮膚
s90162 踵・足の皮膚
s90170 体幹の皮膚
s90180 その他
s90190 詳細不明
s90200 爪
s90210 手指の爪
s90220 足指の爪
s90280 その他
s90290 詳細不明
s90300 毛
s90400 汗腺
s90500 脂腺
s98000 その他
s99000 詳細不明

主題:
ICIDH-2 International Classification of Impairments, Activities,
and Participation
-A Manual of Dimensions of Disablement and Functioning
国際障害分類第2版
機能障害、活動、参加の国際分類
-障害と機能(働き)の諸次元に関するマニュアル
Beta-1 Draft for Field Trials, June 1997  (18-7-97版)
フィールドテスト用草案(ベータ1草案)

発行者:
World Health Organization, GENEVA, 1997

発行年月日:
1997年7月18日