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スウェーデン国際開発協力庁(Sida)の障害児者のための開発協力に関するガイドライン

はじめに

障害分野における国際協力活動に関するスウェーデンの取り組みは日本でも関係者の間で注目されてきました。1981年に設立されたSHIA(シア:スウェーデン障害者国際援助団体協会)は障害団体で構成されるNGOで、開発途上国において現地の障害をもつ団体を支援する開発協力プログラムを、スウェーデン政府の資金によって実施しています。

 日本障害者リハビリテーション協会は、昨年10月に東京で「障害分野における国際協力に関するシンポジウム」を開催し、スウェーデンのSHIA代表およびカナダ、オーストラリアから協力活動の経験豊かな方々に講師として来ていただいて具体的実施状況を伺い、多くの示唆を得ることが出来ました。

 スウェーデンの開発協力における基本的な姿勢は、1987年に政府が発表した障害分野での協力に関するガイドラインの中で明らかにされました。
このガイドラインの改訂版が1999年に発表されました。作成に当たったのは、Sida(スウェーデン国際開発協力庁)の民主的統治、保健、教育、文化の4つのユニットを持つDESO(Department for Democracy and Social Developmentデモクラシー・社会開発部)です。

 改訂版では、障害分野での国際協力の基盤を「国連障害者の機会均等化に関する標準規則」など国際的重要文書に置いていることが明確に示されています。またもともとはSidaのスタッフや、途上国におけるスウェーデンの開発協力に関わる人のために作成されたという点も注目に値します。

 リハビリテーション協会では、日本で障害分野での国際協力に携わる人々や関心のある人に役立てていだだければと、この文書の日本語訳を出版することにいたしました。ご高覧いただければ幸いです。
なお、日本語訳制作に当たり、翻訳の労を取って下さった、大阪谷省一さんに心から感謝いたします。

日本障害者リハビリテーション協会

2000年3月末日