熊本市障害者プラン
第1章
相互理解の促進と市民参加の活動~啓発・広報・ボランティア~
1.偏見や差別を取り除き相互理解を深める
現状と課題
障害者が地域で安心して生活を送ることができる社会にするためには、障害や障害者についての正しい知識の普及を進め、ノーマライゼーション理念の一層の浸透を図る必要があります。
具体的な取り組み
障害者の社会参加を妨げる差別や偏見をなくし、すべての市民が互いに尊重しあい、共に生活する社会を目指して、障害や障害者についての正しい知識と理解の普及・啓発活動を推進します。
- 1. テレビ・ラジオ・新聞による啓発広報
情報メディアを活用した啓発広報を行います。 - 2. 市政だよりによる啓発広報
「市政だより」を利用して、障害に関する情報の掲載と啓発広報を行います。 - 3. 講演会の開催による啓発
市民講演会による市民への啓発を行います。 - 4. 啓発イベントの開催
人権啓発作品の募集・展示や各種行事の開催等により、「障害者の日」の周知を図るなど、広く市民意識の高揚を図ります。 - 5. 各種大会への支援
障害者のスポーツ大会や研修会等の活動を支援し、障害者の社会参加を図り、障害に対する市民の正しい理解の普及に努めます。 - 6. 体験・ふれあい事業
障害者とのふれあいを通じて、障害の擬似体験や介助の方法等を学び、障害についての正しい理解を深め、外に出る機会が少ない障害者の地域との交流を促進することを目的として、小中学校の学級活動や地域との交流事業に取り組みます。
2.学校教育や職場研修での啓発
現状と課題
市民一人ひとりが障害者のことをより良きパートナーとしてとらえ、正しい理解を持って障害者の社会参加を支援するような意識の醸成が必要です。
具体的な取り組み
- 1. 福祉副読本の発行
障害者に対する理解と、共に生きることの大切さについての福祉教育を推進し、市内の中学1年生に福祉副読本を配布します。さらに、教育課程に応じた活用が出来るように、内容の充実に取り組みます。 - 2. 職員等への啓発
職員等への研修を行い、障害や障害者についての正しい知識と具体的な支援のあり方についての理解を深め、福祉サービスの向上を図ります。 - 3. 共に学ぶ教育の推進
障害のある児童生徒と共に学校生活や学習に取り組む中で、障害についての正しい理解とノーマライゼーションの推進を図ります。
3.ボランティア活動の促進
現状と課題
具体的な取り組み
- 1. ボランティア活動の啓発
「自分ができることをできる範囲でする」誰にでも気軽にできるボランティア活動のPRや、初心者向けのボランティア体験の場を提供し、ボランティア活動への理解を深めます。 - 2. ボランティア活動の相談・支援
ボランティアの相談、登録、紹介、ボランティア保険の加入等の窓口を設置し、活動の普及と支援を行います。
また、精神保健福祉ボランティア活動のさらなる支援を行います。
(窓口:熊本市ボランティア活動推進コーナー、熊本市社会福祉協議会) - 3. ボランティアの養成
市や社会福祉協議会等で実施しているボランティア養成講座において、対象者や活動内容等に応じて、専門的な技術や知識の講習を行います。
また、精神保健福祉ボランティア養成講座において、精神障害への正しい知識を普及します。