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「療育手帳所持者等へのアンケート調査結果報告書」

-誰もが安心して生活を送るために-〈意見・要望編〉

(平成6年11月調査)

平成7年2月

山形県庄内支庁
鶴岡市福祉事務所
酒田市福祉事務所

項目 内容
立案時期 平成7年2月

本編の目的

本編は「療育手帳所持者等へのアンケート調査」の「意見・要望」の欄に寄せられた 本人・家族等の声を原文のまま分類、整理し、報告書<意見・要望編>として作成した ものです。<アンケート調査編>がアンケートの各項目を統計的に分析することにより 、精神薄弱児者福祉行政へのニーズを把握しようとしたのに対し、本編は、意見・要望 欄に寄せられた生の声をそのまま紹介することで、本今や家族の悩み、行政や社会への 訴えをより多くの方々に知ってもらい、理解を深めていただくために作成したものです。
寄せられた意見・要望のひとつひとつには多くの思いが込められております。それを 項目別に分類することは、その意見の真意を正確に伝えなくするおそれがありますが、 できる限り整理した形で関係者に提供し、今後の福祉行政の推進の参考にしてもらいた いと思い、敢えて分類させて頂きました。

本編の構成

 本編は「I.調査の概要」、「II.意見・要望項目の集計(一覧表)」、「III.代表的な意見 ・要望」、「IV.全ての意見・要望」の4章から構成されています。
「II.意見・要望項目の集計(一覧表)」では、分類した項目毎の件数を表の形であら わしました。
「III.代表的な意見・要望」では、分類した項目の意見の中で、代表的な意見と思わ れるものを掲載しました。

目次

I  調査の概要

II 意見・要望項目の集計(一覧表)

III 代表的な意見・要望

IV 全ての意見・要望

I.調査の概要

  1. 調査の目的
    精神薄弱児者福祉対策の充実を図るため、その生活実態と施設利用等に対するニー ズを把握し、今後における精神薄弱児者福祉行政の推進の基礎資料とする。
  2. 調査の対象及び客体
    庄内地域で療育手帳を所持している者並びに鶴岡養護学校及び鶴岡高等養護学校の 在校生の世帯を対象として、精神薄弱者援護施設、老人福祉施設及び身体障害者援護施 設の入所者を除いた精神薄弱児(者)を客体とした。
    客体は904人、調査表の回収数は850件で回収率は94.0%であった。
  3. 調査の時期
    平成6年11月1日現在の状況について調査し、調査票の回収は11月末までとした。
  4. 調査の機関
    庄 内 支 庁 
    鶴岡市福祉事務所 ---調 査 員---被調査世帯
    酒田市福祉事務所
  5. 調査の方法
    被調査世帯に郵送により調査票等を送付し、後日調査員が被調査世帯を訪問し回収 する自計郵送方式により行った。
  6. 協力機関
    庄内12町村、鶴岡養護学校、鶴岡高等養護学校、庄内心身障害児者親の会
    庄内肢体不自由児者親の会、庄内自閉症児者親の会
    調 査 員
    調査員は、各福祉事務所ケースワーカー、精神薄弱者相談員、各町村役場担当職員 、親の会会員が担当した。

II.意見・要望事項の集約

1.意見・要望項目の集計(一覧表)

項  目 件 数
(1) 療育訓練センター関係
  1) 療育訓練センター の設置要望
  2) 療育訓練センターの機能
  3) 重度心身障害児の 受け入れ
  4) 要介護の療育訓練
 29
  (20)
(6)
  (1)
  (2)
(2) 養護学校関係
  1) スクールバス運行の要望
  2) 養護学校等の充実整備
  3) 高等部の受け入れと中学部、高 等部卒業後の進路
 12
  (3)
  (3)
  (6)
(3) 普通学級との交流  2
(4) 重度化対策と施設整備等  13
(5) 医療対策
  1) 歯科対策
  2) 重度心 身障害者対策
  3) てんかん専門病院
  4) そ の 他
15
  (2)
  (7)
  (2)
  (4)
(6) 親等の老後の不安と施設の整備
  1) 保護者が 介護出来なくなった場合の不安と対策
  2) 年金等の経済的問題
40
  (38)
  (2)
(7) 緊急時の対策
  1) ショートステイ
2) 緊急時の複合施設等の利用
  3) 利用の手続きの簡素化
18
  (11)
  (6)
  (1)
(8) 社会的自立促進対策
  1) 自立就労の困難性と 促進対策
  2) 生活支援機能の整備
 22
  (15)
(7)
(9) 小規模作業所関係  9
(10) 精神薄弱者援護施設の整備促進
  1) 在宅福祉 サービスの拡充
  2) 通所施設の整備
  3) 利用に応じた施設の整備
4) 入所施設の整備
  5) 高齢者施設
  6) 施設の運営・処遇
7) 児童施設から成人施設への移行
  8) デイサービスセンター
  9) そ の 他
 55
  (3)
  (17)
(4)
  (11)
  (4)
  (8)
  (2)
(3)
  (3)
(11) 行政等への要望・意見
  1) 各種対策の要望・ 意見
  2) 話し合いの場の設置や地域の理解
  3) 経済的給付等の 要望
  4) 判定関係
  5) 入所措置関係
 49
(15)
  (16)
  (10)
  (4)
  (4)
(12) アンケート調査に関する期待・要望  3
(13) そ の 他  11
合  計 278

III.代表的な意見・要望
(1) 療育訓練センター関係

1) 療育訓練センターの設置要望

  •  重度の障害を持つ子の親として一番望むことは家以外で過ごせる場(通所で きる場)がすぐ近くにあることです。家族と共に過ごす時間と共に友達と過ごす時間も 同じくらい大切だと思うのです。上山の療育センターの様な学校あり訓練あり医療あり の施設があればいいと何年も前から皆望んでおります。弱者の立場になって考えていた だければ、皆が満足のいく社会となると思います。障害の程度はどうにもならないもの ですが、地域の差になる不公平だけは出来ればなくしていかなければならないのではな いでしょうか。大きな施設づくりは大変なのはよくわかりますが、今ある施設を生かす なり、枠を広げるなりの前作があっても良いのではないでしょうか。

2) 療育訓練センターの機能

  •  庄内地方の核となる施設は病院、療育訓練センター、リハビリー(作業訓練 、精神的休養等)等が一緒になった総合的な施設でなければならない。それにこの施設 の周囲に通所施設小規模作業所を配置することで、在宅障害児者の社会的参加につなが っていくのではないか。施設、作業所、自宅等で精神的、肉体的に疲加た体を治療する ためにはぜひ総合的なセンターが望まれます。またそれを中心に通所施設、小規模作業 所が相互補完しあえれば、障害児者の特性を生かした職場、施設への異動も可能になっ てくるのではないでしょうか。ここで大事なことは養護学校(小中高)、職業訓練校、施 設(通所、更生、授産、作業所)等と一貫した教育と療育が密接につながっていることと 、それを側面から支援する病院を中心とする医療機関(正面となる場合もある)等の環 境整備を計っていくことが大事なことである。

3) 重度心身障害児の受け入れ

  •  もうすぐ学童期に入るわけですが、酒田には重度の心身障害児を受け入れて くれる学校がないと思います。やはり親が医療的にも養護的にも安心できて、子供にも 保育訓練、機能訓練、生活指導などプラスになるような学校(療育訓練センターのような )が自宅から通える場所にあれば願っております。

4) 要介護の療育訓練

  •  上山療育センターに入所している。隔週帰宅させているが、両親も高齢化し てくるので近辺が希望である。体も大きくなり母親一人での介助は難しくなってきた。 母親も病弱であり、在宅での介護は困難である。

(2) 養護学校関係

1) スクールバス運行の要望

  •  小学3年の女の子です。毎日遊佐町から鶴岡養護学校まで送り迎えしています 。子供が学校にいる間は親の方も学校の中にある父兄室で子供の帰りを待っています。 その毎日の繰り返しです。これから冬になり命がけで毎日学校に通うことになります。 鶴岡に行く途中吹雪や道路が凍結してとても恐く、今まで何回か戻ってきたことがあり ます。普通の学校でも遠い所の子供達はスクールバスがあります。どうして我々の子供 達にはスクールバスがないのでしょうか。スクールバスが出ることによって親の方も気 持ちに余裕ができると思います。お姉さんの方にもっともっと目を向けられるようにた ると思いますので、ぜひともスクールバスをお願いします。

 

2) 養護学校等の充実整備

  •  障害者に対するいろいろな手だてをしていただいていること、あるいはこれ からもご配慮いただけることを大変ありがたく思います。小中学校に在籍している場合 、先生方の配置を適切に、専門的な勉強をなさった方を担任として採用していただける と良いと思います。

3) 高等部の受け入れと中学部、高等部卒業後の進路

  •  息子は小学6年生です。中学卒業後のことが一番心配です。行く場所がなく 、どの施設や作業所も定員でいっぱいで行くところがないのです。養護学校の高等部を 強く希望していますが、軽度、中度が優先で我々重度の子供たちがあまりにも選べる場 が少ないことです。地域に障害の持った子供たちが安心して行ける場所がほしいです。 このアンケートでひとつだけ選ぶのはとても難しく、すべてあてはまることでした。

(3) 普通学級との交流

  •  就学中の子供の場合、地元に戻ると同年代の子供達との交流はほとんどあり ません。周りの子供達も障害者と接する機会もないので受け入れるのは困難だと思います 。そこで教育委員会等関係する機関の方々にお願いしたいと思います。交流学習やその 他いろいろな行事に参加できる機会を多くしてほしい事です。小さい時から接していれ ば成人しても違和感なく接することができると思います。

(4) 重度化対策と施設整備等

  •  私共の子供は重度の身体障害者です。私は鶴岡の通所施設や養護学校で多く の重度の障害児のみなさんと出会うことが出来ました。まず大勢いらっしゃることに驚 きました。小中学校の子供たちは皆訪問教育を受けていますが、親御さんたちは、いろ んな出会いを沢山作ってあげたい、毎日学校へ通わせたいと思い、養護学校へ学級を作 るよう一生懸命になってお願いを出しておりますが、なかなか思うようにならず頭をか しげております。どうしたらよいのでしょうか。
    また、訪問教育を卒業すれば重度の障害児を受け入れる福祉施設もなく家にいるしか ありません。家族と生活しているものの寝たきりで過ごしている重度障害児者がどれほ どいらっしゃるかご存じでしょうか。そういう人達も楽しく安心して生きていける市町 村と福祉施設を是非作ってほしい。庄内支庁福祉課の皆さん、町にはたくさんの重度の 子供達が困っております。泣いています。そういう子供達の声を柔らかい頭で、思いや りの心で、やさしい気持ちで考えてみて下さい。

(5) 医 療 対 策

1) 歯 科 対 策

  •  歯医者さんはこういう子を見てくれないと指導員の方から聞いたことがあり 、すごくショックでした。気持ち良く見てくださる指定の歯医者さんがあると安心なの ですが。

2) 重度心身障害者対策

  •  庄内地域に重症心身障害施設があると家族もとても助かります。是非県立日 本海病院内にでも併設してほしいと常々思っております。どうぞよろしくお願い致します 。(子供は重症心身障害者です。今は山形こども病院に入院中です。)

3) てんかん専門病院

  •  てんかんの専門病院が欲しい(宮城県岩沼市ぺーテル病院入院中、月1回家 族会で面会に行く)

4) そ  の  他

  •  精神病院の入院についてですが、状態が少し良くなると病院を出されるので 、介護が容易でありません。

(6) 親等の老後の不安と施設の整備

1) 保護者が介護出来なくなった場合の不安と対策

  •  世代が変わった時のことを考えると、将来の介護に不安をおぼえます。
  •  現在福祉行政にはいろんな面でありがたく思っています。本人たちは精神面、体 力面で、健康な人と同じ生活ができないでいるわけですが、まだ年も若く、私たち親も 働く年齢なので一応今すぐの心配はありません。しかも親が老いたら、その後のことが 一番の悩みです。兄弟がうまく一緒に暮らしてくれれば幸いですが。その子の一生を決 めることも心配です。なかなか将来の生活設計が見えず悩みます。

 2) 年金等の経済的問題

  •  年金等がないので、兄弟と同居生活を継続したとしても経済的負担が出てくる。

(7) 緊急時の対策

1) ショートステイ

  •  本人は「さくらが丘」。毎週土曜日羽黒町~酒田~遊佐とバスを乗り継いで 帰宅し、土、日曜日に自宅で過ごし、月曜日に親が羽黒町まで送って行きます。祖母が 高齢(84才)なので痴呆がだいぶ進行してきました。そのため三人を見なければなりま せんので、子共たちが休みになった場合はたいへんです。それで今年の夏は祖母を八幡 町の幸楽荘のショートステイにお願いしました。

  2) 緊急時の複合施設等の利用

  •  全面介護を必要とする重度の場合、緊急保護場所が上山療育センターか国療 山形病院となっています。そんな遠い所が本当に緊急時に使えるのでしょうか? いつ も不安と背中併せに毎日を過ごしています。家族に何かあった時は誰に頼んでも連れて 行ってもらえる所であって欲しいと思う。老人施設の利用は無理でしょうか。緊急時と そしていよいよ困難になった時に、すぐに受け入れてもらえる所があれば毎日の介護も どんなに心強く、そしてもう少し楽に頑張れると思います。

 

 3) 利用の手続きの簡素化

  •  一時入所の利用手続きの簡素化と利用期間の延長を望む。

(8) 社会的自立促進対策

1) 自立就労の困難性と促進対策

  •  職場が合わず別の会社に入るまで約7ヵ月かかりました。その間親としても とても困りました。遊んでいることに慣れて、それを当たり前だと思うようになってき たからです。せめて障害を持つ親として強く要望することは、すぐに仕事に就かれる職 場を市又は国で確保していただきたいと思います。(数件の会社を)

 2) 生活支援機能の整備

  •  本人は仕事を探しましたが、目が悪く車の運転ができずだめでした。今まで いろいろ仕事を探し、何カ所かで働かせて頂きましたが、すべて会社の都合で仕事を失 いまた。私たち親もだんだん年を取りますし、その時どうすればよいのでしょうか。心 身障害者扶養共済制度に1口入っていますが、どうやって食べていくのでしょうか。こ れからはグループホームのような世話人のいる寮のような所ができてほしい。また福祉 工場のような福祉就労施設がほしい。

(9) 小規模作業所関係

 

  •  現在小規模作業所のお世話になっておりますが、必ずしも環境が整っている とは思えません。設備面でも個々の作業所で違いがある様に思えます。ある一定の基準 を設けて欲しいと思います。送迎は母親がしていますが、高齢になると送迎が難しくな るので、送迎車があればと思います。

(10) 精神薄弱者援護施設の整備促進

1) 在宅福祉サービスの拡充

  •  小規模作業所の数カ所分が入れるような建物を作れないかと考えています。 例えば東京都江東区塩浜福祉プラザのような建物です。全く同じものをとは思いませんが 、この地域に合った、この地域に欲しいものを取り入れて作れませんでしょうか。

 

 2) 通所施設の整備

  •  児童相談所、福祉事務所等に卒業後の進路の事等相談に伺っても、希望する 施設がどこも定員がいっぱいでとても望めず無理とのこと。それではせめて欠員が出た 時のために「登録を」とお願いしても、いつになるか全くわからないとのこと。毎年毎 年新規に学校を卒業してくる子供たちを受け入れていただける通所の施設の定員をもっ と増やしていただきたいと思います。
  •  通所型の更生施設が鶴岡市周辺にない為、小規模作業所に行っております。公的 な通所施設を望んでおります。親で運営するという事は、運営費を捻出する為に、重度 の障害児を抱えて血のにじむような苦労をしております。今後年をとることにより親だ けでは支えられなくなると思いますので、一日も早く公的施設をつくってくださるよう お願いします。親がまだ力があって子供と生活できるうちは通所型の施設、病気になっ たりした時はショート・ステイを、親が年老いたときには入所の施設を、と願っており ます。又、障害により午後からでなければ出られない子供や、午後3時頃に出てくるよ うな子供もおります。このような子供達には、1週間、1日でも結構ですので、午後3 時頃から6時頃まで通えるような場所を設けて頂けたらと思います。まだ親の私共に力 のあるうちに公的援助を差しのべて頂いて、一日でも長く子供と家で暮らすことができ るようにお願い致します。
  •  酒田市には更生施設、小規模作業所等がありますが、授産施設がありません。早 く実現する事を希望します。

3)利用に応じた施設の整備

  •  庄内の在宅で頑張っている家族たちにとっても、頼れるいろんな機能を備え た施設をそんなに大きくなくてもいいですから、各地域にお願いしたいと思います。障 害別に分けられるのではなくて、家族の事情、子供の健康状態などで利用者が選べるよ うな施設作りを、法律を楯にしないで真剣に考えて頂きたいと思います。

 

 4) 入所施設の整備

  •  本人は言葉がない為、時々パニックを起こす。体が大きくなった為親は介護 に疲れる。鳥海学園は子供の施設なので、春、夏、冬、5月の連休等に自宅に来ますが 、おむつを交換するのが困難です。一日も早く大人の施設、吹浦荘又は和光園に入れる ことを親として希望します。

 

5) 高齢者施設

  •  現在お世話になっている施設(病院)も以前と比べてすべての面で苦しくな ってきています。そしてもっともっと厳しくなるとお聞きしました。何とか障害児者が おだやかに幸せを感じながら暮らせるような施設の内容を、行政に是非是非取り組んで いただきたい。本人も親も共に高齢化して面会の往復や外泊時など大変になるばかりです 。施設が庄内にできたらどんなにありがたいか、切に願うところです。

 

 6) 施設の運営・処遇

  •  本人は重度精神障害者で一日中ベッドの上でテレビを見たり雑誌(若い女性 の写真が出ていると喜ぶ)を見たり、居眠りしたりと気ままな生活をしている。トイレ で大便の後始末が出来ない為、便所に押ボタンを取り付け、台所でブザーが鳴るように してあり、ブザーが鳴れば介護者が行って後始末をしてやる必要がある。介護者、家族 の悩みは絶対に家を空けられない事で、家族揃って外出、旅行等が出来ない事。家族に 入院等必要な事態が発生したらどうするか不安の種である。ただ本人に適した施設があ るのかどうか、充分に保護、介護していただけるのか一抹の不安もあり、可哀相でも中 々ふんぎりがつかずにいるところです。安心してお任せできる施設をご紹介いただけれ ば幸いです。

 

 7) 児童施設から成人施設への移行

  •  児童施設に入所していますが、20才になりました。大人の施設が庄内に少 なく空きがなくて入所できない状態です。今は児童施設にいますが、早く大人の施設を 希望します。

 8) デイサービスセンター

  •  短期入所施設もそうですが、デイサービス的な一時預かりもお願いできたら と思います。

 9) そ の 他

  •  知的障害となると外見上は普通児に見られます。そんなことが災いして飲食 業関係では飲み食いを金もないのに行わせて、後に家族に負担がかかって来ます。その 点について検討して頂きたいです。

(11) 行政等への要望・意見

1) 各種対策の要望・意見

  •  「福祉」「福祉」と言われている世の中ですが、老人福祉だけが目立ってい るように思います。障害児者のためにも望むことをかなえてほしいと思います。私たち 親はいままで黙っていたわけではなく、声は出していたつもりです。ただ、行政には聞 こえなかったのでしょうか。子供たちがこの土地で生まれ育って本当に良かった、この 山形県に生まれたからこそこんなに恵まれたんだと思わせてください。このアンケート がきっかけで良い方向に向かってくれればと思います。
  •  「誰もが安心して生活を送るために」というタイトルでアンケート調査をしてい ただきありがとうございました。私達養護学校父兄は「後期中等教育を考える会」を中 心とし希望するすべての障害児者に対し養護学校に高等部を、と行政に働きかけてきま した。おかげ様で7年度開校という運びになりました。しかし学校側から説明で私達が 希望している全員入学及び重度の子供達という提示がなされず非常に残念な報告をいた だきました。このように重度の子供達はいつでも第2次的に考えられているのが実状です 。重度の子供を持つ親として不安がつのる一方で、将来的にどうして良いのかわからな い状態です。現に作業所及び施設も定員オーバーになっております。障害児が将来安心 して生活できるように、療育センターの設置、福祉就労施設の設置、通所施設の設置拡大 、小規模作業所の設備を拡大し、在宅の障害者が生じないように強く切望いたします。

 

 2) 話し合いの場の設置や地域の理解

  •  在宅で障害児者が生きていく為には、今何が地域に必要なのかという事を、 医療、教育、行政、そして保護者が一体となって話し合える場をもってもらいたい。地 域で生きていく為には、その地域に合ったニーズで考えていただかないと、行き場のな い子供達がどんどん増えて行く事は避けられないと思います。完全なものを望むつもり はありませんが、どんなに重い障害を持っていても現実には生きているのです。教育の 場にしても、卒業後の場にしても行く所がないという事は、人間として生きている意味 を問われる事になるのではないでしょうか。行政の柔軟な対応を強く望みます。

 

 3) 経済的給付等の要望

  •  障害者への経済的援助の行政的取り組みをもっと推進してほしい。

 

 4) 判 定 関 係

  •  障害判定のA、Bという件に関し、国が示したガイドラインがあることは承 知しておりますが、実情にそぐわない面があると感じます。例えば息子の場合、脳炎後 遺症で6歳の難治てんかん発症、知的障害はあるものの身辺自立や他とのコミュニケー ションも持てることからBと判定されました。ところが頻繁な発作のため学校は送迎、 外出時も家庭においても常時誰かがそばにいる必要があります。このような状況にもか かわらずIQ35以下というA判定に該当せず特別児童手当ももらえず現在にいたってい ます。手帳保持者の中には障害が固定している人が大部分と思いますが、てんかんのよ うに医療と背中合わせの高次脳機能障害という現在形の障害もあることを考え、ガイド ラインを実態に合ったものに変える必要を痛感します。それと判定に対し、上から一方 的な通告でなく、異議のある場合、行政不服審査請求のような制度があればと思います。

 

 5) 入所措置関係

  •  ある人の話を聞いて思ったのですが、本人が病気等で中期間以上入院になる と施設入所が白紙になるそうですが、あらためて他に入所すると子供がなじみにくいし 、気持ちも萎縮しやすいので短期、中期以上の場合も臨機応変に対処してほしい。

(12) アンケート調査に関する期待・要望

  •  私たちが抱えている悩みや問題がアンケートに記されているのでびっくりし ました。これだけ障害児者が抱えている家族の問題をとらえているのですから、アンケ ートの結果を無駄にせず、一日も早い実施を希望します。子供は成長し、親、家族は年 老いていくばかりという不安の中で、家族だけではどうしても解決できない問題が多々 あると思います。障害者も同じ一人の人間、市民なのだということをもっと受け止めて 安心できる明るい将来の道を開いてくれるよう切望します。
  •  障害児の教育は長ければ長いほど良いと聞きます。私たち親は子供たちのその時 その時の成長に合った教育、訓練、作業を望んで様々な活動をしていきたいと思ってい ます。しかしうまく行政との係わり方が分からない親たちがほとんどで、この様なアン ケート結果を参考にしながら話し合いの場を持てたらと考えております。

(13) そ  の  他

  •  他県では学校の二重在籍(通級制)や、作業所から入所生が職員(指導員) を伴って一般の会社に通う制度などがあるとのことです。山形県でもあればいいのにな あと思っています。

IV.意見・要望の全項目

(1) 療養訓練センター関係

1) 療育訓練センターの設置要望

  •  月1回上山療育センターに通っているが、重度の子のため2人(両親)がか りで行っています。到着するとぐったりします。なんとか庄内に療育センターの設立を お願います。PT、ST、OTの配置をお願いします。
  •  障害をもつ人は、いっぱいいます。その障害を少しでも軽くしてくれる(手助け となる)場として療育センターを庄内にもつくって頂きたい。
  •  特に庄内には療育訓練施設や病気になった時に気軽に行ける医療機関がなく、ま わりの人目を忍んで毎月1回の通院も大変おっくうです。ぜひ障害者が気軽に行ける医 療機関、施設がほしいのです。このアンケートが単なるアンケートに過ぎないことのな いよう期待しています。
  •  障害児は大きくなっても死ぬまで療育訓練の場所が必要です。
  •  上山の療育センターに通院するのに3時間もかかります。早期に庄内に療育セン ターを作ってください。
  •  一般の病院ではリハビリ等の機会も少なく、これから子供の体が大きくなること を考えると不安である。専門の訓練センターが庄内にできるよう希望している。
  •  療育訓練センター並の医療と施設と教育が一体となった機能をもつ建物が早くで きることを望みます。障害児者にとって、庄内が住みよくなるためにも。
  •  上山のセンターのようなものが庄内にも出来ればいいと思います。なぜなら行き 帰りの時間が片道でも3時間かかり、6時間もの時間がかかるので、行ったり来たりす るだけで子供も親も大変疲れます。それは庄内の親であれば誰でも思っている事だと思 います。それから近くにセンターがあれば毎日でも訓練に出かけていけるのですが。
  •  総合的な療育訓練センター(医療、訓練)を庄内に早期に実現してほしい。
  •  小学校に入学の時期がきます。現在の状態では普通の学校は不安があります。状 態が悪いからと言って学校に行かない訳にはいかないと思います。近い将来の事が不安 になります。庄内地方にぜひ療育訓練センターをぜひ誘致してもらいたい。
  •  庄内にできるだけ早く療育訓練センターをお願いします。
  •  来春には自宅での生活になるので、早期に庄内に療育センターの建設を願いたい と思います。
  •  鶴岡周辺に療育訓練センターがほしい。
  •  県内に療育センターが上山市だけにしかなく、せめて庄内にも作っていただきたい 。障害児でも安心して通える医療撞関も少ない。
  •  障害があると新潟のはまぐみ小児療育訓練センターを紹介されますが、通院に時 間がかかりますし、親一人では子供を抱き荷物を持っては電車にも乗れず、どうしても 両親そろって車で行きました。はまぐみは駐車場も狭くいつも満車でした。新潟県内か ら多くの子供が来る上に庄内からも通院するので、診療は予約でも1時間以上いつも待 たされる状態でした。リハビリ科は30~40分位の訓練ですので、一つの診療だけで通 院するのは本当に情けなくなりました。今はリハビリは荘内病院で行っていますが、庄 内にも療育施設が出来ることを望んでいます。
  •  現在はたぶの木学園に通所しています。本人も何となく喜んでいる様子ですが、 親が万一の場合、すぐに入所施設となると本人も混乱してしまいそうになるので、短期 間の療育センターなどが近くになるといいのですが、ぜひこのような施設を近くに作っ てくださるよう願いたいと思います。自宅から遠方の所ではなんにもなりません。
  •  療育訓練センターが市内にあればよいと思います。そうできれば、ひとりひとり の訓練がもっと充実されるだけでなく、親同志、家族から地域へも理解を求めていく機 会が増えるし、交流しない限り本当の理解とか思いやりの気持ちは育っていかないよう に思います。
  •  早期の福祉施設(療育訓練センター)の建設を希望します。
  •  2、3年前から足がしっかりしませんので、ふらふらして危ないので療育訓練セ ンター等希望していますが、無理のようです。

 

2) 療育訓練センターの機能

  •  小児専門のリハビリ訓練施設も、日本海病院の中か敷地内にできれば医療ケ アにおいて充実したものが受けられるように思います。
  •  歯医者にかかる場合、わざわざ上山の療育センターまで通わなければならない為 大変不便です。庄内の何処にでも良いですから、早急に療育センターの設置をお願い致 します。
  •  月に一回仙台のべーテル病院に通院している。上山の療育センターにも歯科のた め通院している。
  •  上山療育センターのような医療施設があれば、家族の負担も少しは軽減されるの ではないでしょうか。
  •  療育、訓練を専門とする場がない。また専門とする人も少ない。相談をしたくて も一般的な回答をするところしかないので、医療機関なり、療育センターなどで障害の 内容に詳しい方にいろいろ相談したいことがある。

3) 重度心身障害児の受け入れ

4) 要介護の療育訓練

  •  2、3年前から足がしっかりしませんので、ふらふらして危ないので療育訓 練センター等希望していますが、無理のようです。

(2) 養護学校関係

1) スクールバス運行の要望

  •  学校教育については、現在通学手段がないため訪問教育を余儀なくされてい ますが、スクールバス等があれば通学可能なので、スクールバスの早期運行実現を強く 望んでいるところです。
  •  酒田から鶴養まで自家用車で通学しています。毎日2往復して時間的にも体力的 にもかなり負担になっています。寄宿舎生活はさせたくないと考えているので、送迎用 のバスがあれば非常に助かります。冬期間のアイスバーンを運転していくのはプロのド ライバーでも大変と聞いています。まして不慣れな女性にとって恐怖の通学であり、ま すますストレスがたまります。自宅までとは言いませんが、いくつか場所を決めて集合 して乗れる送迎バスを是非実現していただきたい。そうすることで酒田にいる障害をも った児童の親は、ためらわず鶴岡養護学校に入ることを考えると思います。

2) 養護学校等の充実整備

  •  今あおば学園に通園しておりますが、いろんな遊具などもっと設備してもら えたらいいなと思います。学園もそうですが、就学するにあたって障害児を受け入れて 指導して下さる先生も人数をもっと増やしてほしい。体の丈夫な子はみんなが養護学校 へ行かなくても済むように特殊学級の先生を増やして頂きたい。身体の不自由な子は養 護学校で手をかけてもらいたい。小学校に設備していただければもっと良いと思います。
  •  県立山形養護学校の高等部設置

 

3) 高等部の受け入れと中学部、高等部卒業後の進路

  •  重度の精神障害の子供ですが、現在の学校(中学)を卒業後の進路が非常に 不安です。体の発育と共に家族と同居するのが困難な状況になると思われます。重度の 子供ほど先(将来)が暗く、限られた所にしか入ることが出来ないのが今の福祉の現状 だと思います。養護学校の延長のようなもっと明るくて、寄宿舎のある入所施設(100 %誰でも入所できる)をどうか作っていただきたいと思います。
  •  現在、訪問の中学部3年でもう卒業です。その後、週1~2回集団での学習や訓 練が受けられる場が近くにあるといいのですが。来年度高等部が出来ますが、そこに在 籍できて、小、中学部の訪問の子供たちと一繕に学習できればとてもうれしいと思います。
  •  養護学校卒業後の進路が今一番悩んでいます。やっとの思いで出来た高等部も定 員があり、うちの子供のように重度の障害を持っている子供には入学が困難の様です。 卒業までにはあと3年ありますので、なんとか頑張って希望する者全員入学できる様に 運動していかなければいけないと考えていますし、又お願いします。
  •  鶴岡養護学校の敷地内に高等部が設立された。重度の子供は入学できない要項に なっているようだが、重度にもいろいろ程度があるので、おとなしくて手のかからない 子もいる。重度の考え方をもっと広くとってほしい。そして重度の子供でも入学できる よう「鶴岡養護学校高等部」として福祉の精神で入学できるように要望します。

(3) 普通学級との交流

  •  来年小学校入学の年です。普通学校へ入学を希望しております。地域の子供 たちとのふれあいを大切にし、障害児も安心して普通学校に通学できるようにしてもら いたい。

(4) 重度化対策と施設整備等

  •  鶴岡には更生施設がないので、将来のために、通所型、入所型両方に対応で きる施設がほしいと思います。老人施設との併設だと資金的に楽に作れるのではないで しょうか。
  •  庄内地区に和光園のような更生施設をもっと作ってください。
  •  庄内に最重度施設をお願いします。
  •  本人は鶴岡病院に長く入院している。いつ治るとの見通しもない。ひとりっ子な ので余計心配である。月に一度帰宅させている(治療のひとつと考えている)。退院の見 通しはないが、退院後は施設入一所を希望している。ひとりでは生活できない。
  •  現在児童福祉施設に入所していますが、18歳になった時には町内の更生施設に入 所させたいと思っています。
  •  庄内の方にも重度の施設がもっとあったら良いと思います。又福祉と一口でいう けど、もっともっと考えてもらいたいです。なぜなら重度の児童がいるということです。
  •  現在成人になっても児童施設にお世話になっていますので、一日も早く更生施設 にいれていただくようお願いします。
  •  肢体不自由で車いすが必要な重度障害の場合は、別扱い(学校、緊急一時保護、 通所施設などのほとんどがそうです)というのが現実にあるため、庄内では歩くことの できない重度障害児は、緊急一時保護を受けたいと思っても上山の療育訓練センターま で行くしか選択の余地がありません。片道2時間以上、往復なら1日がかりという遠距 離のところでは、緊急に預かってもらいたい時の助けにはなり得ません。
  •  庄内には小規模作業所が数々あると言っても、重度の歩けない子の行くところは ただひとつで、それも重度で手がかかる為に運営は大へんで親への負担が重くなっている 。歩ける子も歩けない子も共に生きていけるよう、これからの施設は設備の面でも、受 け入れ枠の面でも、柔軟な対応のできるものにして欲しい。中軽度の子にとっても重度 の子にとっても、互いに助け合ったり刺激し合う等更生に役立っことと思うし、地域の 多様なニーズに応えていける方法だと思う。
  •  市でのおむつ配付は歩けない人のみが対象になっていますが、手を使用できない 子とかいろいろあるので、現に使っている子へは是非支給できるようにしてほしい。
  •  障害の持つ子の親の願いはただ一つですが、特に重度の子の親の思いは強いと思 います。日常より手のかかることがわかって接していますので、できるだけ元気なうち は頑張って育てようと念じていますが、ただ病気や高齢などでどうしても面倒がみられ なくなった時のことが心配でたまりません。受け入れ体制の面を行政の方々にぜひぜひ お願い申し上げます。どうぞよろしくお願いします。
  •  近くに重度障害者施設がない。米沢では月に一回程度しか行けない。本人の体が 大きくて日中介護にあたる母が動かせない。又本人、兄弟の子供達(3人)が同居して いると介護スペースが少なく、母1人で4人はめんどうを見れない。できることなら近 くに施設があって、家から時々行けると良いのですが。

(5) 医 療 対 策

1) 歯 科 対 策

  •  歯医者もほしいです。私は年5、6回、歯のためだけで新潟まで行っています。

2) 重度心身障害者対策

  •  親の会会員の中で入院中の重症心身障害者がおります。なんとか庄内にもこ のような子供たちが入院できる病院があったらよいと思います。
  •  庄内地区にも重症心身障害者の入院できる病院を是非作っていただきたいと思い ます。
  •  大変申し訳ありませんが、私の子供はあまりに最重度の為に、このアンケートに はあまり回答が出来ませんでした。あなた達が山形病院に行って見てくれれば良くわか ると思います。庄内にも山形病院のようなものを作って、早く子供たちを入院させてく ださい。
  •  本人が意思をはっきり伝えることが難しいので、地区の健康診断を受けさせたい と思っても、その場に連れていけば、周りの目にさらすことになり、スムーズに受診が -出来ないことを考えると行くことが出来ません。安心して総合検診が受けられる日時 (障害者用)があればいいなあと思っています。
  •  私の子供は米沢療養所に入所していますが、面会するにも車で4時間かかります 。庄内に入所出来たら良いと思います。そうすれば子供との面会の回数が多くできて、 家族との交流を深めることができるのですが。
  •  庄内に重度障害入院施設を要望いたします。

 

3) てんかん専門病院

  •  てんかん発作が週一回あり(一日4~5回のこともある。就寝中が多い)、 入浴は家族と一緒にしている。両親が不在となった時の不安が大きい。

 

4) そ の 他

  •  現在本人は入院中であり、今まで通りでこれ以上のことは望めない。
  •  施設入所したいのが本心であるが、現在の状況から退院できるか疑問である。入 院のままでやむを得ないとも思っている。現在の病院には感謝しているが、患者同士の いじめがあり、もっと病院の選択ができるよう、酒田市内にもう一つぐらい約100床の 病院が欲しいと思います。
  •  医療機関への受診をいやがっているので困る。

(6) 親等の老後の不安と施設の整備

1) 保護者が介護出来なくなった場合の不安と対策

  •  現在は入所施設を希望していませんが、親の病気、老化など、やむを得ない 事情ができた時にはご相談をお願いし、なにがしかの対応を考えていただけたらと望ん でおります。
  •  現在は母親の私と祖母が主に子供の世話にあたっているが、祖母も高齢、自分自 身も手足が思うように利かず、子供が年々大きくなるにつれ介護の負担が大きくなって いる。現在月2回ヘルパーから子供の世話をしてもらっているが、将来的に介護しても らうことは必然となってきており、施設入所を切望する。
  •  親が世話できなくなった時は福祉施設に入所させて欲しいと思います。将来お世 話になる施設が確約されるならば、親の出来る範囲内ならば投資のような方法もある様 に思えます。親に万が一の事があった時、子供は生涯ここで生活することになるという 所を親の目でみておきたいという事と、今から年に何回かそこで生活(ショートステイ )させられたらいいとも思っています。
  •  介護者が高齢になったら施設入所を希望します。
  •  私たち(両親)が子供の面倒をみてやれる迄はいいのですが、私たちにもしもの 事があった場合、姉妹に負担をかける様な事にたらない様にしていただけたらと思います。
  •  親が丈夫なうちは自宅で面倒をみていくつもりでいるが、親が病気になった時、 すぐ入所できる施設がほしい。
  •  私たちも年老いていき、将来本人と共に生活が出来なくなる年月も来ると思います 。本人は如何に生きていくのかと思うと心を痛める次第です。
  •  親の介護ができなくなれば、兄弟(3人兄弟)が面倒みてくれることに期待して いる。
  •  一人で活動できるので現状のままが良いと思う。ただし将来的に介護者が面倒を みれなくなった時の不安はある。
  •  障害児の高齢化に伴って親も高齢化しており、将来の介護を行う肉親について心 配である。
  •  現状では障害児者の世話をする家族が病気等でみられなくなった場合たちまち困 ってしまいますし、親が年老いた時の事を考えるととても不安です。是非とも早急に対 応して頂きたい。
  •  障害者が家族の世話になるのは当然ですが、現在は子供と一緒に暮らす家庭像が むずかしくなっており、兄弟に頼るのも無理になって来ています。親が元気でいるうち はいいのですが、老いてからのことが一番心配です。我が町には高齢施設がないので今 後に期待しています。
  •  父母が高齢等で介護不能になれば、施設利用を考えざるを得ない。兄弟には余り 負担をかけられないと考える。
  •  現在は通所施設に通っており満足していますが、両親が病気、高齢、死亡などで 介護出来なくなったときのことが一番心配です。その際に子供を安心して託せる施設を 設置していただくことを切に要望します。
  •  母親の私が生きているうちは、娘と共に暮らすつもりですが、私も病弱で、何時 一生を終わるか分かりません。その時娘は一人になります。父親の違う弟妹はおりますが 、私の存在は認めておりません。まして娘の存在をや、です。一人になりました時、す ぐ入所できるようにしていただくことが私の一番の希望であります。
  •  単身生活になった時のことを考えると心配である。
  •  本人は知能程度が2~3歳位しかありません。社会復帰は到底不可能なのです。 私たちも老齢になり世話することも満足にできない状況です。それに実際問題になると このような障害者のいる家庭は何かにつけハンデがつきます(例えば結婚問題等)。障害 者の入所施設がもっと増えればと思っています。
  •  将来は近くの施設にお願いしたいと思っています。(10~15年先、父親が70歳 になります。) 老母がおります。何かの時の短期入所の施設がほしい。
  •  保護者が高齢になって介護できなくなったとき、親と子供が一緒に暮らせる施設 があれば良いと思う。
  •  家庭であたたかく生活できる人は、20歳過ぎても自宅が生活の基礎である事が理 想です。しかし親がいる間はいいとしても、親が高齢になるのに従い、問題が多くなる ケースが多いように思う。20歳過ぎて家庭から自立できる社会の受け皿が必要に思う。
  •  親が近い将来年老いた時、全介護の娘がどうなるか不安です。その時に生活の場 となる入所施設等が充実しているか心配です。
  •  私ども二人は70歳以上になり、子についていけなくなった。ついていってもらえ る人がいたらと思う。
  •  現在は「じゃがいも作業所」にお世話になっているので特に必配はありませんが 、親が高齢になったり、亡くなった後のことが心配です。そんな時にめんどうを見てく れる施設があれば安心なのですが。よろしくお願い致します。
  •  親の健康なうちは何とかしていけるが、将来を考えると自立していけないのでは と常に不安です。将来子供が安心して入所できる施設をお願いします。
  •  本人は、この先も障害をもって生きていく事になる訳ですが、親が高齢になって 面倒を見て行けなくなる事が一番心配しています。そこで将来親が面倒を見なくても良 い施設が欲しいと望んでおります。
  •  親が高齢になったとき、又は病気等でみられなくなった時に施設ということを考 えます。子供の障害が重ければ重いほど親はいつもいつも子供の将来のこと、又明日の ことを考えない日はありません。重い障害があっても生まれてきた以上、人間として幸 せな一生を送らせてやりたい。その見通しが立たないと、親はとても心配なのです。
  •  介護者である両親が元気なうちはなんとか現状を維持していけるが、介護者自身 が今後高齢化するに伴い、いつ介護不能の状況になってしまうのか予測できない。従っ て生涯にわたって完全介護の可能な施設をぜひ作って欲しい。その為には、ある程度の 経費負担もやむを得ないと考えている。
  •  現在はグループホームにおり、仕事もあり、元気で生活しているので安心ですが 、老後のことが心配です。親がいなくなったらと思うと不安です。良い配偶者に恵まれて 、家を持てるようになれば、と思うのですが。
  •  老後のことが心配です。
  •  両親とも老齢であ一り、姉娘は他家に嫁ぐので、その夫となる人が協力してくれ るとは言うものの共稼ぎとなるので日常の介護ができません。何とか我々親が生きてい る内に先が明るくなる方法を、と考える次第です。何とぞ終生介護していただける施設 を近くに作っていただきたい。お願い致します。
  •  私(母親)が元気なうちは通所施設を希望しておりますが、それも近くにはあり ません。又、私にもしもの事があった時の事を考えると、とても先々不安でなりません 。親が病気や高齢になったら希望すれば入所できる施設ができればと願っております。 よろしくお願いします。
  •  介護する人がいなくなった時でも入所できる施設をもっと多くしてほしい。
  •  親身になって介護してくださる施設の方々には本当に頭の下がる思いでいっぱい です。米沢と鶴岡間がもっと近ければとつくづく感じます。生活状態に加えて、60歳 近い年齢になり、持病のあるわが身を情けなく、めったに行けない事をいつもすまなく 思っています。
  •  肉親に何かあった場合、見てくださる施設があるとよいのですが。
  •  母子家庭であるので、私が病気やもしもの事がある時は誰も子供を見てくれる人 もありませんので、その時は施設に入れてもらえるのでしょうか。
  •  親が病気になった時とか、いなくなった時にすぐに入れる施設がほしい。

 

2) 年金等の経済的問題

  •  年金等ないので、兄弟と同居生活を継続したとしても経済的負担が出てくる。

(7) 緊急時の対策

 1) ショートステイ

  •  今の状態では緊急一時の入所施設も庄内には私の子供に合う施設もなく、内 陸方面まで足をのばさなくてはならない。それでは緊急一時保護にはならない。
  •  短期間(1週間程度)入所施設で要望があります。いつになるかわかりませんが 、将来入所しなければならない時がくるわけですが、急に入所となると、本人にとって とまどうことが多々あると思いますので、その前に年1回位短期間の入所をしながら訓 練する場所があったらといつも考えているのですが、無理なことでしょうか。
  •  将来的には、緊急時などに短期入所できる施設などや、将来介護できなくなった 時に安してお世話頂ける施設に力を入れて頂きたいと念願致します。
  •  現在介護している者が、病気か何かで介護が急に出来なくなった時、即入所ある いは短期間預かってくれる施設が欲しい。老人の施設(入所、ショート)は沢山ありま すが、私の家のような状態で、そういう事で悩んでいる家庭は、他にも沢山あるようで す。この事が一番の悩みです。老人だけでなく、他の障害者にも対応できる施設がこれ からは必要だと思います。又是非つくって欲しい。
  •  精神薄弱者を対象にしたショート・ステイ、デイサービスをしてくれる場が欲しい。
  •  療育手帳Bの人も短期入所ができるような施設をお願いしたい。
  •  私の息子は多動です。私は、主人も私も今の状態で健康なら、ずっと一緒に暮ら したいと願っています。でもこればかりは保証がありません。介護する人間が体調の悪 い時ややむをえない用事がある時など、受け入れてくれる短期間の入所施設がぜひほし いです。
  •  私たち夫婦が病気になった時や旅行などその他いろいろありますが、どんな時で もすぐに利用できるショートステイみたいな施設があったらと思います。
  •  緊急一時保護は松山町では利用しにくい為、市内に利用できる施設を作っていた だきたい。
  •  どこの地域の作業所、更生施設、授産施設も定員が一杯で、特に重度障害を持っ ている子供には行き場がないのが現状です。障害児は年々増えていきますので、定員の 枠を少しづつでも広けていただきたいです。特に要望したいのは、親が急病になった時 の緊急時に利用できる施設が近くで簡単にお願いできる様に希望します。

 2) 緊急時の複合施設等の利用

  •  肢体不自由を伴っていると、緊急一時保護してくれるところが遠いため利用 しにくく不安を感じている。
  •  緊急時やデイサービスで障害児者が利用できる所がほしい。老人用の隅でもいい のです。そして緊急時は書類は後でいいという具合いにしてほしい。親が死んでも生き ていけるよう、親が生きているうちは時間をかけて親元で躾けたいのです。たまには親 の息抜きの時間がほしいのです。ゼイタクでしょうか。
    医学が進んだ分、福祉、教育も進んでもらいたいものです。
  •  とにかく親の願いの一番は、親が元気でやれるうちは家族である以上、一緒に暮 らしたいと思っています。つい最近、母親が病気になり、急な事でしたので家中大変な 騒ぎとなりました。幸い一週間程の入院で済んだのでなんとか出来ましたが、その時つ くづく感じたのは、緊急短期入所の鳥海学園がもう少し近くにあり、デイサービスのよ うな形で子供をお願いした事があれば、もっと緊急入所を現実的に考えられたかな、と いうことでした。
  •  緊急時に利用できる施設がぜひほしい。それも近く市町村単位でなんとか老人の デイケアセンター、老人の入所施設の利用ができればと思います。そのためには指導員 、職員等の研修をしていただきたい(障害について、対応の仕方等)。
  •  緊急時に一時的に保護してくれるところがあると心強いが、現在の状況は、車椅 子で歩行不可、全面介助の子供は最初から受け入れてもらえない。(庄内にそのような施 設がない。)上山では遊佐町からは遠く、将来的に肢体不自由の重度の子供を一時的にあ ずかってくれるような施設が欲しい。入所を切望する。

3) 利用の手統きの簡素化

(8) 社会的自立促進対策

1) 自立就労の困難性と促進対策

  •  就職しても長統きせず、事業者の都合でやめさせられる事はしばしばです。 次の就職はなかなか見つからず、本人は精神的肉体的に悩みながら職安通いをした次第 です。9月から就職しましたので、長統きするようにと祈りつつ本人の幸せを神仏に祈 っております。私は85歳、妻は83歳でただ本人の幸せを祈りながら行政のお助けをお 願い致します。
  •  近隣で職業訓練できる施設に入所、通所させたい。縫製会社に2ケ月程就労した が馴染めなかった。
    市内には兄弟がいないので将来的に心配である。
  •  一般企業に一時就職し、6ヵ月~1年後退職させられた人は、プライドがあって 作業所には来たくないように感じられる。かと言って就職できずにいて逆に行き場がな くて可哀相に思う。
  •  経営の面で解雇された時、再就職がむずかしい。
  •  職場のトップの理解が大切で、同僚はトップの意向で理解も高まってくると思う。
  •  転職3回位した。造園業へは知人の紹介で就職したが、他への転職を考えている 。製造関係の仕事に就きたい。
  •  本人の希望としては職業に就きたいのですが、手足が不自由なため受け入れてく れるところがありません。そういう場があれば良いと思います。
  •  ホテルの清掃とコミセンの後片付け清掃をしているが、40歳頃より体に痛いとこ ろが出てきたので、このまま続けられるのか迷っている。
  •  パートか内職を探してほしい。
  •  行政(職安等)がもっと積極的に就職先の職場を探して、本人に適合した職場を 紹介してほしい。待ちの姿勢では就職はむずかしいし、本人や家族では就労はむずかしい。
  •  障害者の 就職の場(生活寮を含めてた企業の設置)を望みます。
  •  私は6月頃に会社をやめて、今は自宅で家事の手伝いをしています。やっぱり不 景気だからです。仕事を探しています。
  •  母が高齢になっており、本人単身となった時のことが心配である。職場にも数カ 所行ったことがあるが、同僚との関係が悪く、今となっては再就職も難しい。会社の理 解がもっとあればと思う。
  •  家で出来る仕事がほしい。

2) 生活支援機能の整備

  •  私は今グループホームで生活しています。施設よりも大変たのしく暮らして います。
  •  現在は入所施設ではなく、在宅から小規模作業所などに通所するのが多くなって おり、ショートステイやレスバイトサービス、そしてグループホーム等が必要となって きています。
  •  高齢者の世帯にはホームヘルパーを派遣して見回りを行ってもらいたい。
  •  現在息子は30歳、親は二人共60歳をこえ体力の哀えを感じ、これからの事が大 変不安です。さくらが丘に通わせており、送迎はしてもらっていますが不便な所のため 乗り遅れると休まなければなりません。公共交通機関で通所できる所ならと思います。 長く家にいられると大変ですので、将来は入所か就職してもらえたらと思います。でも 仕事はできても生活面がだめなので、それをカバーし福祉的に面倒をみてくれて就労出 来る所があればなんとか入れたいと思います。
  •  生活寮のような所から通えて、その所がお互いによく連絡を取り合って頂ければ 最高です。親もがんばらねばと思います。
  •  酒田市にぜひ授産施設を作ってほしい。 グループホームを市や町の住宅を低料金で提供していただき、自分の力で自立生活、助 け合い等を身につけ、育てていきたい。

(9) 小規模作業所関係

  •  もっと小規模作業所などを増やしてほしい。
  •  小規模作業所を公的な機関として整備して欲しい。誰もが暮らしやすい社会を作 る為に行政の取り組み姿勢が大事。
  •  小規模作業所も生活訓練を重視したものを増やして欲しい。親もできることはや っていきたいので、運営に関した援助をお頴いしたいと思います。
  •  自力で作業所に通所出来ない人の為に、送迎用の車の手だてをお願いしたい。
  •  松山町か近い所に簡単な作業を行う小規模作業所がほしいです。
  •  小規模作業所など、ところどころに散らばっているようですが、まとめることは 難しいことかも知れませんが、もう少しは、まとめて大きく出来ないだろうか。
  •  小規模作業所を法人化、あるいは有限会社にしてほしい。そのことで障害者自身 のプライド、働く意欲が出ると思う。経営面では行政の補助(指導員の人件費等)を受 けることが望ましい。
  •  小規模作業所もいいと思うのですが、長い目で考えると親の手を離れて、宿泊を 含めてある程度規模の大きい作業所で、知的レベルの低い者もそこに住み働くことので きるものが親としては安心できるように思います。家族での対応には限界があるからです。

(10 ) 精神薄弱者援護施設の整備促進

1) 在宅福祉サービスの拡充

  •  両親に障害があるので、祖母が不在となった場合が心配です。身辺自立出来 るように訓練継続を望みます。入所施設がすぐに利用できないとすればその間在宅生活 ができるように福祉サービスを拡充して欲しい。
  •  在宅サービスの充実を要望する。

2) 通所施設の整備

  •  通所施設(更生施設)が鶴岡・田川地区に出来ると聞いていましたがまだ公 表されていません。色々見学やら聞いたところによると入所しても退所する人が少ない との事。これでは施設を増やしたり、定員を増やさなければどうにもなりません。これ は大変急ぐ事だと思います。
  •  学校を卒業しても親の希望している所に行くことが出来ないのが現状です。私は 通所の施設を希望しているのですが、鶴岡市内にはありません。以前と違って親の元か ら通わせたいという親が多くなっていると思いますので、是非通所の施設を鶴岡市にも 設置していただきたいと思います。
  •  酒田市にあるたぶの木学園のような通所施設がたくさんできたらいいと思います。
  •  より近くにあって利用できる通所施設がほしいと思いますが、少し遠い所であっ ても交通機関の充実をお願いしたいと思います。
  •  障害が重度なため義務教育終了後が不安である。将来作業させることも望めない ような障害児者のため、中心となる施設(通所)ができるようにお願いしたい。
  •  心身障害児も保育してくれる通園施設が市町村関係なく通園できるようにしてほ しい。
    (はまなし学園)
  •  庄内にもっと通所施設がほしい。
  •  15~18歳までの基礎的訓練は施設で訓練、指導願いたい。そこで指導方法を父 兄が勉強し、その後の自宅での生活に生かすべきだと思う。18歳過ぎたら通所施設でO Kと思う。
  •  「実現する会」に入会していますが、通所更生施設「かたぐるま」の早期実現を よろしくお願いします。
  •  庄内に送迎してもらえる形での通所の施設があったらと思います。
  •  法人の通所授産施設が出来ればいいと思っています。
  •  通所の授産施設を希望します。
  •  通所の授産施設を望む。
  •  現在あすなろ作業所がありますが、市の授産通所施設へ格上げしてほしいです。 少しでも父兄の負担を軽くしてほしい。

3) 利用に応じた施設の整備

  •  数年後、入所施設、通所施設などに行けるよう、先のことを考えてほしいと 思います
  •  ひとつの施設でデイサービスからその家庭や子供、障害者本人の状況などに応じて 、ショートステイ、通所、入所という形がとれたら良いのに、という強い要望を持って おります。法律、現実の問題などいろいろあるのでしょうが、以前からずっと思ってい たことを書きました。よろしくお願いします。
  •  来年(H7)開校となる高等部が定員制(9名)なので、更生、授産施設及び小 規模作業所を増やして頂きたいと思う。受け入れ体制が充実していれば親の不安は半減 すると思われますし、進路を決定する時に行き場があれば、親は安心して子供を育て、 社会自立に向けて頑張ることができると思います。アンケートの報告会を設けて頂きた いと思いますのでよろしくお願い致します。

 

4) 入所施設の整備

  •  親が元気なうちは通所施設や小規模作業所にやりたいが、年齢が高くなって きたら施設入所になると思うので、入所の施設を充実させて欲しい。小規模作業所も生 活訓練を重視したものを増やして欲しい。親もできることはやっていきたいので、運営 に関した援助をお願いしたいと思います。
  •  親が見られなくなった時に面会に行けて、安心して入れる入所施設を地域に望み ます。
  •  現在9歳です。今後6年過ぎたら、生活できるところをお世話願います。
  •  施設が少なくて在宅者が多く、入所出来るのがいつになるのか、それが一番心配 です。
  •  鶴峰園入所中です。施設から退所の話は出ていないので、このまま施設利用でき ればと思っています。
  •  授産施設に入れて、その後就職させたい。
  •  庄内地区に入所施設があれば大変よいと思います。
  •  健常児は高卒時に自立(家からはなれる)する。本人も同じように考え、施設入 所を考えている。希望する時に利用できるよう整備して欲しい。帰省中、家族が介護不 能になった際に近くで数日間介護してもらえる施設、制度が欲しい。重複障害の児童が 通所利用できる施設もあれば良い。庄内に予走されている療育訓練センターにも上山と 同様の機能を持たせて欲しい。児童施設入所中でも経済的援助をして欲しい。施設の立 地場所との関係で交通費の出費が多い。
  •  近くに入所できる施設がほしい。
  •  知的障害者同士が夫婦で死ぬまで暮らせる施設が「とても」欲しい。

 

5) 高齢者施設

  •  温海町には老人ホームがまだないので、是非温泉を利用した、明るい、素敵 なホームができるといいです。
  •  米沢市の施設にお世話になり、通勤寮に移り、体格も良く労働も出来るし、土建 会社の方に就職しましたが会社経営が悪くなり就労できず、先生方の紹介により高畠町 の畜産会社に就労しましたが失敗に終わり、福祉事務所を通して酒田市内の会社に就労 させていただき現在に至っております。今後老人になった場合、高齢施設の問題を一番 心配しております。
  •  将来的に保護者が高齢になった場合を察するに、統廃合と裏腹にせめて「一市一 施設」を推進し、前述の保護者等の負担軽減を図りながら近い所に施設があることで面接 、ボランティア、施設への協力がアップされます。こうした保護者を存分に活用するこ とで施設の人員削減に対しいくばくかの手助けが可能でしょうし経費の節減がなされま しょう。いずれにせよ施設を地方分散し保護者、地域の協力を得ながら、小さくとも充 実した施設の設置を強く望みます。(国療山形)

6) 施設の運営・処遇

  •  施設などはとかく不便な所に追いやられているようですが、もっと人当たり のよい便利な場所に設けてもらいたい。(例えば買い物に便利、駐車場、バス停など配慮 願いたい。)
  •  自由のきく束縛されないような施設の体制を望みます。
  •  現在鶴岡へ毎日送迎しています。(25km×4回=100km)酒田にもいなほ作業所( 午前は屋内、午後は屋外、週一回料理作り、年一回旅行)のような施設ができればと思 います。バラエティ富んだ日課なので本人も喜んでいます。
  •  現在たぶの木学園に通所していますが、送迎のバスの運営は保護者運営になって おり、負担が多いため少しでも行政からの援助をお願いします。
  •  現在たぶの木学園に通所させて頂いておりますが、運動時間が少ない為に運動不 足になりますので、体力作りに役立つような運動時間を多くとり入れて頂きたいと願っ ております。
  •  一定期間生活訓練の出来る施設(宿泊、食事作り、遊び、仕事、ゲーム、入浴、 掃除、買い物をする)が欲しい。
  •  むずかしい事はわかりませんが、理事長とか役員などに左右されない子供たちの 為の施設であってほしいと思います。 施設の指導員のレベルの向上を希望します。
    子供個人の個性をのばしてあげれるような施設を希望します。
    高齢になったらどうなるのだろうと大変心配です。

 

7) 児童施設から成人施設への移行

  •  年齢が20歳を過ぎても入所施設にすぐ入所出来ることを希望しています。 現在は15歳なので、この事が今一番心配している事なのです。

8) デイサービスセンター

  •  障害児者の年齢を問わず介護している人が具合が悪くなった時、家庭に事情 があった場合にお願い出来るデイサービスセンターを町内に設置して欲しい。
  •  デイサービスセンターの利用について、知能が低いため、一人では無理なので親 同伴で利用できたらと思う。

 

9) そ の 他

  •  問22の質問は全ての回答が当てはまり、大変選ぶのが難しかった。
  •  グループホームの世話人さんが暴力をふるうので、別のところへ変えてもらいた いと思います。

(11) 行政等への要望・意見

1) 各種対策の要望・意見

  •  障害者専用の施設をつくるだけでなく、一般施設の構造も障害者の利用を配 慮したものにしてほしい。(ex,手すり)
  •  同居人という間柄で一緒に住んでいますが、障害をもっている人の両親が不明で あった場合、里親としての立場にももっと理解をいただきたいと思います。私の場合は 子供が18歳になったので里親としてのかかわりは切れています。経済的援助を受ける事 ができるようにしていただいた事がありますが、本人からみて同居人としての関わりで すからお金の出し入れを記入するようにとのことでした。私にはお金に対する関わりが 迷惑なことでした。その時の行政の方の理解のなさに怒りを感じました。「いつかは施設 に入れるわけですから…」と言われ方、私たちは障害を持っていても、自立出来るよう に今は頑張っているのです。
  •  現在鳥海学園にお世話になっております。家から車で1時間半かかりますが、学 園は車の往来もあまりなく、海にも山にも近く、とても環境は良い所と思います。ただ 建物がだいぶ古くなり、もう何年もつのか心配です。先日学園祭があり、我が子と学園 近くの公園を散歩した時、吹浦の人々のあたたかい目と挨拶に接した時とてもうれしか ったです。全く違和感がなく、あたたかい気持ちで我が子をみていてくれるんだなあ、 と感謝の気持ちでいっぱいでした。毎日離れての生活はとても悲しいのですが、家で教 育できない部分、良い意味で少しづつ、ゆっくりですが身についているので、80%良か ったなあと思っています。できれば同じ地(吹浦)に鳥海学園を建ててほしいです。お願 いします。
  •  鶴岡は福祉のまちをめざしているはずです。飾りの目標ではなく、しっかりと実 行してください。私たち母親の意見です。
  •  親子28年間福祉機関にお世話になりありがとうございます。これまで感じたこと を書きます。学校教育は福祉専門教育を勉強してきた先生を、施設指導員は若い先生で 福祉専門教育者を希望します。相談員、指導員は学校の先生の退職者は不向きだったこ とを声を大にして言いたい。
    現在は幸福です。
  •  本人は現在市立病院に入院しております。病名はてんかんとそれに伴う精神的な もので、いつ治るのかわからないのが現状です。病院の負担額も毎月多額で経済的に苦 しい日々を過ごしています。なんとか経済的な面で考えてもらえないだろうか。障害手 帳はBですが、働くこともできず税金は請求がきます。収入が全然ないのに金を払わな ければなりません。
  •  酒田市には最近「出羽遊心館」という建物が立ちました。立派だ、立派だと言っ ていたので一度見学に行きました。子供を連れて行ったので、触ってだめ、走ってだめ 、だめ、だめ、だめで帰ってきました。10~11憶円かかったとのことですが、あれは 特定の人しか利用しない施設です。現在我が子は障害児の保育園に通っていますが、こ ちらの方に10億円の何分の一でもいいから回してくれればいいのにと、がっかりとも又 腹だたしく思って帰ってきました。そのことを同じ園に通うお母さんに話をしたら同じ 意見で、私だけそのように感じたのではありませんでした。ですからもっと、福祉それ も老人福祉よりも子供の福祉に、もっともっと経済的援助、園の充実をはかって下さい。
  •  休日にリフレッシュ、遊べる所が欲しい。
    悪いことを覚えたり、経済的被害に会うようなことが不安。
  •  福祉の向上が叫ばれているが、実態を見ると内容的には極めて弱体だと思う。全 体として障害者の入所施設や高齢化社会福祉施設の拡充強化を強く要望致します。
  •  扶養共済制度に入っていますが、とても良い制度ではありますが、入っていない 人が大勢いるのが残念です。そして子供たちが入る生命保険でなく、そのようなものを 酒田市独自で作ってもらえないでしょうか。
  •  平成5年民生委員同道の上、市の福祉事務所へ今後の本人及び家庭の悩み等を相 談に行った。その中で児童相談所で診断書を作成するように言われ、その通りにした。 診断の結果については児童相談所から市の担当者に送付するとの話であったが、1年以 上経過するも市からは何の連絡もない。首相は「人に優しい政治」と言うが、このよう な言葉を聞くたびに白々しく感ずる。障害者本人、家庭の事をどこまで親身になって行 政に携わっているのか不信感と憤りを覚える。行政相手ではすぐに出来るとは思ってい ないが、1年以上も経過した件に対して一言も説明もないということは、専門職(?) の意見も聞くこともできないし、一人で悩まずとは言うが悩まずにはいられない。本当 に不誠実と思う。このような仕事に携わっているおられる方々はもっと自分のこと、家 族のこととして対処してほしいものです。
  •  本アンケート中すでに入所している方々への配慮がなく、回答に行き詰まったき らいがあります。現在行政改革のなかで福祉施設の統廃合が叫ばれている。しかし族議員 、官僚、或いは現場の立場にある方々に何か自分本位が優先されるような感じを受けます 。施設で働く方には常にお世話になっていますが、特に遠方の場合、時間的余裕がなく 保護者にとって大変な負担になります。(又行事があり過ぎる。その為の休暇はあまりと れない。)
  •  手帳所持者対象の市の情報(仕事、施設、活動など)が欲しい。

 

2) 話し合いの場の設置や地域の理解

  •  知的、身体的弱者が生涯を通じて生活が可能なシステムを確立されることを 望みます。幼児期の療育から青年期までの教育と青年期以降の生活の場を、一行政を越 えた対応により、広く地域の理解を得られるような施策が必要と考えます。又アンケー ト調査による状況把握でなく、もっと具体的あるべき姿について意見交換ができれば幸 いと存じます。
  •  同じような方々と情報交換とか、日常会話のできる場所がほしい。
  •  障害児を持つ親と行政側との話し合いの場をもっとつくってほしい。
  •  障害者であることで恩恵を受けるサービスの情報提供を願いたい。
  •  私は酒田に住んでいますが、いまいち父兄と福祉課の一体がないように感じられ ます。一度一同にお話し合いを持ちたいものだと思います。役員になっている方々はお 会いしているとは思いますが。
  •  多くの一般の方に私たちの事を知ってもらうために、もっと行政機関も積極的に してもらいたいと思います。そして私たちも、もっと外に出てふれあうことが大切なの かと思います。その人の立場を考えた指導、介護をして下さい。老人福祉や児童福祉も 平行にやって下さい。社会が円滑に動くようにしてほしいと思います。差別や偏見など ないように祈ります。身なりや服装で見ないようにして下さい。
  •  小さいころからいじめられていたので、周りの人たちに対してもっとなおしてほ しい。企業でも考え方をなおしてほしい。
  •  私達のように障害者がいる家族でさえ、どこで福祉が行われているのが理解しが たいところがあります。経済的援助があるにしろ、目に見える暖かい福祉が必要だと思 います。今は自分で何でもできますし話もできます。しかし外の世界はあまり知りません 。自分の身内の世間話にはよく耳をかしますが、他の人とのふれあいが少ないと思います 。ボランティアの人でもいいから友達ができればまた違うと思います。“みんなで福祉 を”を思う今日この頃です。
  •  地域の方々の理解のないのには驚きます。言葉ではすごく良く理解しているよう に言ってくれるのですが、自分の身にかかってくると、まるで別人のように変わってき ます。個人には頼ることは出来ませんので、行政の力をお借りしたいものだと思ってい ます。
  •  行政、福祉関係の方であっても、必ずしも障害を正確に理解していないし、それ に伴う問題についても理解していると言えない面がある。
  •  本人も小さい時から特殊学校にいた為に地域の行事などその他に参加することが できませんでした。現在は何とか職につくことができ働いていますが、本人以外にも特 殊学校、学級に通っている人は沢山いると思います。現在通っているお子様たちが少し のわだかまりもなく地域の行事に参加できるように願っております。
  •  現在小規模作業所に通所していますが、その場への行き来だけでなく、もっと地 域の方々と交流を深めていきたいので、参加できそうな行事等には積極的に参加したい 。そして周りの人達からも、気がねなく声をかけてもらえたらと思っています。本人は 希望、要望を考えられないので、親や周りの人がその子に代わって真剣に考えて行きた いと思っています。
  •  地域の理解が今ひとつです。面白がってどこそこの子供は時々入院したりしてい るそうだとか、頭が悪くなったとか、町内で言いふらして笑っています。どんな病気で も本人が一番苦しんでいるというのに。
  •  障害者の集団を「異様な目で見るのはやめてもらいたい。」
  •  地域であたたかく受け入れて、楽しく生活できるようになればよい。

 

3) 経済的給付等の要望

  •  私の子供は自閉症です。自閉の障害についての手当について、我が家ではあ りませんが、読み書きができるということで手当にあてはまらない方もおります。でも 親の悩み、世話は同じです。どうかもう少し理解をお顧いします。
  •  入所措置費を軽減してほしい(高いと思っている)。
  •  年金等利用できる制度のあることを役場などから知らせてくれるようにしてほしい。
  •  扶養共済制度に入っていますが、とても良い制度ではありますが、入っていない 人が大勢いるのが残念です。そして子供たちが入る生命保険がなく、そのようなものを 酒田市独自で作ってもらえないでしょうか。
  •  年少時期のおむつ給付制度の改善を望みます。
  •  児童施設入所中でも経済的援助をして欲しい。施設の立地場所との関係で交通費 の出費が多い。
  •  どこに出かけるのも、自動車利用が多くなってきたので、高速料金もバスや電車 の利用のように手帳所持者や介護人の割引ができるようになってほしいです。
  •  障害者(児)はなかなか民間の生命保険に入ることができません。県・市では障 害者(児)が対象になる様な保険制度はないものでしょうか。障害者(児)の親たちが 常々話しております。
  •  知的障害者の二人が死ぬまで暮らせる経済的保障を望む。
    a、二人の被服費が無い。b、通院費、将来病気になった時の貯えがない。c、共に 暮らしている者(知的障害者)の収入が冬場3ヵ月無給(失業保険月平均5万円のみ) になる。また会社が厚生年金、健康保険に入っていない。

 

4) 判 定 関 係

  •  判定はBとなっていますが、どんな程度か又どんな意味かすらわからずに5 年間過ごしました。そしてその後の書替の時、医師の判断で公的助成を受ける資格はな いとの結果でした。即打ち切りとのことです。精薄者更生相談所と明示されながら相談 の機会を得なかったことに、保護者と本人は不安と心配し合いながら月日を過ごした次 第です。
  •  病名によってその程度が分けられているようですが、その人それぞれ違うという 事をわかっていただきたい。
  •  障害程度で、今現在、何の手当もありません。障害にはそれなりの問題があるわ けですので、手当の支給を考えて欲しいです。(働いているので援護制度を活用していま すが、いつ職場から断られるかわからない)

5) 入所措置関係

  •  前に体験したことですが、もし家族が入院した時、短期間では良いのですが 、もし中期以上になったら、たぶの木を出なくてはなりません。そこでお願いなのですが 、一度ぬけるとこの様な障害の子供たちは次に慣れるまで時間がかかり心も不安定にな りますので多少の猶予を与えてほしいと思います。
  •  入所待機となったら入所できる見込み期間をはっきりしてほしい。
  •  県外の福祉施設があればお世話してほしい。

(12) アンケート調査に関する期待・要望

  •  問22は全て選びたく思いました。
    問23はとても悩みましたが、今一つ答えが出ませんでした。もう少し深く掘り下げて 質問してくだされば良かったのですが。

(13) そ  の  他

  •  学校でも寄宿舎でもよく世話をしていただいているので、現在のところ本人 も家族も満足しております。
  •  主人の理解がなく困っている。
  •  障害が軽微で健常者と変わりなく過ごしている。
  •  会社在職中、精神分裂病発病し光ケ丘病院に入院し、最近退院し現在自宅で療養中 。そういうことから精神を安定させる為にも自宅で様子を見て、将来のことは経過を見 てから判断したい。
  •  ボランティアの人達に任せっきりでは駄目だと思う。自分の子は自分で、が基本 だと思う。障害者だからとか一般の人に甘えている面が多いのでは。
  •  現状のままでお願いします。
  •  本人は日常生活に当たっては自分である程度出来ますが、金銭面での指導は兄が 行ってます。近所のふれあいも毎日楽しくやっているようですので、現在のままでいい です。
  •  障害者の結婚はどうあるべきか。交際の場と充実をお願いします。
  •  本人は現在小規模作業所に通っている訳ですが、土、日が休みなので、私はパー トに出れないのです。パートに出て家計を助けたいのですが、本人が作業所に行ってい る間に出来る仕事を斡旋していただければありがたいと思います。年齢の事もあるので 無理かも知れません。
  •  良い職場があれば一番良いが、本人の希望が施設入所であり、仕方ないと思う。

主題:
「療育手帳所持者等へのアンケート調査結果報告書」
-誰もが安心して生活を送るために-
<意見・要望編>

発行者:
事務局 山形県庄内支庁総務福祉部福祉第二課

発行年月:
1995年2月発行

文献に関するお問い合わせ:
(事務局)山形県庄内支庁総務福祉部福祉第二課
〒997-13
山形県東田川郡三川町大字横山字袖東19-1
電話 0235-66-2111(代表)