問25 仕事の有無
仕事をしている方は、32.2%である。入院されている方は、ほとんど仕事をしておらず、入院していない方で仕事をしている方は41.5%である。
問26 勤務形態
仕事をしている方(28人)の勤務形態は、臨時・パート・アルバイトが15人となっており、正規の職員・社員として仕事をしている方は4人であり全調査件数からみれば4.6%に過ぎない。
問27 仕事に就くきっかけ
仕事に就くきっかけは、知人の紹介(6人)、親の後を縦ぐ(4人)、聯業安定所の紹介(4人)、新聞・広告等で自分で探した(3人)等となっており、公的な機関というより自分の身近なところからのきっかけが多数を占めている。
問28 仕事による月収
仕事による月収は、10万円以上5万円未満が8人と最も多いが、5万円以上10万円未満が5人、3万円以上5万円未満が3人、1万円以上3万円未満が3人、1万円未満が4人となっている。これは、正規の職員・社員が4人という就業形態から予測されることであり、問21での自立するための条件として、生活に困らないお金があることを回答した方が32.2%を占める結果等を裏づけることとなっている。
問29 仕事をしていない理由
仕事をしていない理由として64.4%の方が病気のためと答えている。就労を促進するためには病気(障害)を理解する磁場の同僚がいる等の職場環境を整備する必要性が課題としてあげられる。入院されている方については、ほとんどが病気のためと答えているが、入院していない方で病気のためと答えた方は5割であり、残りはその他の理由となっている。
問30 今後の働き方
今後の働き方について、今のままでよいが25.3%と一番多く、正規職員として働きたい13.1%、自分の生活時間に合わせて働きたい13.1%、自宅で仕事がしたい11.1%となっている。入院されている方は、無回答が多いが、今のままでと答えた方も多い。
また、仕事をされていない方の44.1%は今のままでよいと答えている。
問31 職場について
職場については、休暇が自由に取れる職場(29.6%)、障害者に理解のある職場(25.6%)の回答が多く、裏返してみればこうした職場環境をそなえた事業所が少ないことが考えられる。入院されている方、されていない方ともほぼ同じ傾向を示している。
問32 収入源について
収入源については、年金が41.4%として最も多く生活保障の柱となっている。続いて給料・賃金23.0%、家族からの援助18.4%となっている。入院されている方の収入源については、年金及び家族からの援助でほとんどを占め、入院されていない方はそれらに給料、賃金が加わる。また、仕事をしている方の収入源は、給料・賃金と答えた方が多く、仕事をしていない方は、年金及び家族からの援助となっている。
問33 公的年金受給の有無
公的年金の種類については、ほとんどが障害に起因する年金(54.4%)を受給しているが、無年金の方も16.5%となっている。入院されている方とされていない方とを比べると、入院されている方の年金受給の割合は高い。
問34 受給年金名について
受給している年金は、国民年金が57.5%と半数以上を占め、厚生年金19.2%、共済年金10.6%となっている。
問35 問36 公的手当の受給の有無 公的手当名について
公的手当を受けている人は、全回答者79人の内4人に過ぎない。その手当については田辺市重度障害者等福祉年金1名、その他2名、無回答1名となっている。
公的手当
手当名
問37 所得保障について
経済的な援護や所得保障についての要望は、年金や手当の増額と答えた方が40.9%となり、年金や手当への要望は高い。その他、税金や公共料金の減額が17.5%、在宅障害者には施設入所者より年金・手当の増額が8.3%となっている。入院されている方、されていない方ともほぼ同じ傾向を示しているが、入院されている方の特になしと答えた方が少し多い。
主題(副題):田辺市障害者福祉に関するアンケート調査 報告書
発行者:田辺市
発行年月:1996(平成8)年3月
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