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藍住町障害者計画

No.5

人と人 かがやきあいのまちづくり

―あいずみ障害者プラン21―

平成10年3月

資料5 障害者・町民ニーズ

 平成9(1997)年7月に実施した「障害者福祉に関するアンケート調査」(身体障害者367票、知的障害者56票、町民232票)、同年12月に実施した「藍住町事業者アンケート調査」(158票)、および徳島保健所の実施した「心の病をもつ方に関するアンケート調査」(55票)による障害者・町民ニーズは以下のとおりです。

1 障害者福祉についての理解・関心

 「ノーマライゼーション」について「聞いたことがない」が61.2%と高く、町民にまだよく知られていない状況ですが、考え方としては「ある程度賛同する」39.2%、「大いに賛同する」31.0%、あわせて70.2%と半数以上が賛同しています。

 障害者問題への関心では「ある程度関心がある」66.4%、「非常に関心がある」14.2%、あわせて80.6%が関心をもっています。関心をもつ理由は、「自分も障害を持つ可能性があるから」49.6%、「身内や親しい人に障害者がいるから」28.9%、「テレビや雑誌などで障害者を報道しているから」25.0%と続いています。
 障害者の社会参加についての一般の理解について、知的障害者が深まっていると「思わない」25.0%と答えたのに対して、町民は深まっていると「思う」33.2%としており、意識の違いがみられます。「わからない」「無回答」の割合が高いことからも、障害者の社会参加の理解の深化は、これからの課題であることを示しています。

「ノーマライゼーション」の周知度
町民 N=232
聞いたことがあり意味も知っている 20.3%
聞いたことはあるが意味は知らない 14.2%
聞いたことがない 61.2%
無回答 4.3%

「ノーマライゼーション」の賛否

「ノーマライゼーション」の賛否のグラフ

障害者問題への関心

障害者問題への関心のグラフ

関心をもつ理由
町民(N=232)
自分も障害を持つ可能性がある 49.6%
身内に障害者がいる 28.9%
テレビ等でよく報道している 25.0%
福祉関係の仕事をしている 5.6%
広報で紹介している 7.8%
その他 4.7%
無回答 0.0%

障害者の社会参加について理解が深化しているか

障害者の社会参加について理解が深化しているかのグラフ

2 障害者への差別・偏見

 障害者への差別・偏見を感じることの有無では、「ある」は、町民が57.3%と高く知的障害者は46.4%、身体障害者は23.7%となっています。一方、「ない」は、身体障害者33.3%、町民12.1%で、知的障害者は8.9%です。
 障害者への差別・偏見を最も感じるところとして、身体障害者は「街角での人の視線」41.4%、「道路や建物の整備」「交通機関の利用」24.1%など、知的障害者は「街角での人の視線」61.5%、「隣近所のつきあい」42.3%をともに高い割合であげています。

障害者への差別・偏見の有無

障害者への差別・偏見の有無のグラフ

障害者への偏見を感じるところ(2つに○)
身体障害者
(N=87)
知的障害者
(N=26)
町民
(N=232)
教育の機会 4.6% 15.4% 8.2%
しごとや収入 20.7% 30.8% 36.2%
コミュニケーション 12.6% 7.7% 7.8%
サークル・スポーツへの参加 5.7% 0.0% 0.9%
地域行事・地域活動 8.0% 3.8% 6.0%
隣近所のつきあい 14.9% 42.3% 3.0%
街角での人の視線 41.4% 61.5% 25.9%
店などでの応対態度 6.9% 15.4% 1.7%
道路や建物の整備 24.1% 7.7% 11.6%
交通機関の利用 24.1% 3.8% 11.6%
その他 2.3% 3.8% 0.0%
無回答 2.3% 0.0% 0.0%

3 精神障害について

 町民の精神障害者について「不可解」28.9%、「こわい」27.6%、「普通の人と変わらない」17.2%、「まじめ」、「特に何も感じない」15.1%など、人によって様々なイメージをもっています。「わからない」が18.5%と高い割合であることからも今後、交流を深め、精神障害について理解を深めていく必要があります。
 知人や近所の人が精神障害になった場合「変わらずに普通につきあう」36.2%、「困ったことがあれば手を貸す」34.9%、あわせて71.1%がかかわりをもっていくと答えています。また、精神障害者の社会復帰の取り組みについて「頼まれたらできる範囲で協力したい」59.5%、「精神保健ボランティアへの参加など、できることがあれば協力したい」4.7%と、64.2%が協力する意向を示しています。

精神障害者に対するイメージ(あてはまるものすべてに○)

町民(N=232)
まじめ 15.1%
おひとよし 10.8%
普通の人と変わらない 17.2%
特になにも感じない 15.1%
こわい 27.6%
不可解 28.9%
その他 5.2%
わからない 18.5%
無回答 5.6%

身近な精神障害者への応対

身近な精神障害者への対応のグラフ

精神障害者の社会復帰の取り組み

精神障害者の社会復帰の取り組みのグラフ

4 就労について

 障害者が働くための必要な条件として、身体障害者は「職場の障害者に対する理解を深める」22.3%、「企業が積極的に障害者を雇用する」21.8%などをあげ、知的障害者は「職場の障害者に対する理解を深める」が39.3%、「作業所や工場を整備する」も26.8%が高く、あとは「仕事をするための訓練や知識を習得する機会を充実する」25.0%などとしています。町民は「収入よりも、短時間就労など身体の状態にあった作業を提供する」が44.0%、ついで「知識や訓練を習得する機会を充実する」41.8%「職場の障害者に対する理解を深める」40.5%、「企業が積極的に障害者を雇用する」31.9%、「仕事紹介や相談できる場を整備する」29.3%、「職場の施設や設備を障害者に配慮したものにする」25.0%、「通院や訓練などの時間を保障する」18.1%などをあげています。
 身体障害者・知的障害者の「無回答」がそれぞれ38.4%、35.7%と高い割合であるのに較べて、町民は3.9%と積極的な姿勢を示しています。

障害者が働くために必要な条件(3つまで○)
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
町民
(N=232)
企業が積極的に障害者を雇用する 21.8% 21.4% 31.9%
職場の施設や設備を障害者に配慮 11.4% 5.4% 25.0%
職場の障害者に対する理解を深める 22.3% 39.3% 40.5%
通院や訓練などの時間を保証する 8.4% 5.4% 18.1%
身体の状態にあった作業を提供する 13.4% 19.6% 44.0%
作業所や工場を整備する 12.0% 26.8% 21.1%
自営業の人への支援を充実する 5.7% 3.6% 3.0%
通勤手段を確保できるようにする 3.8% 3.6% 9.5%
訓練や知識を習得する機会を充実 8.4% 25.0% 41.8%
仕事紹介や相談できる場を整備する 20.7% 19.6% 29.3%
その他 0.8% 0.0% 1.7%
特にない 13.1% 1.8% 0.9%
無回答 38.4% 35.7% 3.9%

 「藍住町事業者アンケート」によると、障害者の雇用に「取り組みたい」は1.3%で、「取り組む方向で検討」は8.2%とまだ少数です。「一定期間受け入れる」はそれよりも少ない割合になっています。
 一方、作業所の活性化の支援に「取り組みたい」5.1%、「取り組む方向で検討」9.5%など、事業者の間接的な雇用支援にはやや期待できそうです。
 ただ、いずれの支援も「取り組めない」が2~5割にのぼり、事業者への一層の啓発が課題であるとともに、雇用環境の厳しさもうかがえます。

障害者との関わり方(事業者)
取り組みたい 取り組む方向で検討 条件次第・わからない 取り組めない 無回答
障害者を雇用する 1.3% 8.2% 31.0% 35.4% 24.1%
一定期間受け入れる 1.3% 3.8% 27.8% 41.8% 25.3%
作業所の活性化を支援する 5.1% 9.5% 27.8% 29.1% 28.5%
作業所などへ社員を派遣する 1.3% 3.2% 19.6% 46.8% 29.1%
事業所として協賛・参加する 5.7% 17.7% 29.2% 21.5% 25.9%
ボランティアに個人として関わる 11.4% 24.1% 23.4% 16.5% 24.6%

5 社会参加

 今後の参加したい活動として、身体障害者は「行楽地」28.3%、「地域の祭や行事に参加」18.8%などをあげています。知的障害者も「行楽地」33.9%、「地域の祭や行事に参加」19.6%とあげ、加えて「障害者団体の活動に参加したい」「コンサートや観劇」(ともに16.1%)を並べてあげており、多様な参加意向がみられます。全体的にみると、町民と較べて身体障害者・知的障害者の参加意向は低く、「特にない」「無回答」が町民は7.3%なのに対し、身体障害者44.1%、知的障害者48.2%と高くなっています。

今後の社会活動への参加意向
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
町民
(N=232)
地域の祭りや行事に参加 18.8% 19.6% 27.2%
スポーツをしたい 10.4% 14.3% 36.6%
趣味のグループ活動に参加したい 16.9% 7.1% 33.6%
技術習得・教養講座に参加したい 11.4% 8.9% 34.1%
まちづくり活動に参加したい 5.7% 3.6% 11.2%
ボランティア活動をしたい 6.3% 1.8% 18.1%
障害者団体の活動に参加したい 12.8% 16.1% 19.0%
行楽地に出かけたい 28.3% 33.9% 42.2%
コンサートや観劇に行きたい 11.2% 16.1% 26.7%
美術館・博物館に行きたい 10.4% 8.9% 32.3%

 参加意向の伸び率(今後の参加意向割合÷過去1年間の参加割合)は、身体障害者では「まちづくり活動に参加」3.0倍、「技術習得・教養講座」2.00倍、「ボランティア活動」1.66倍などが高く、知的障害者は「スポーツ」1.61倍、「コンサートや観劇」1.5倍となっており、これらの活動が大きく伸びることが予想されます。
 町民の参加意向は、「技術習得・教養講座」2.63倍、「まちづくり活動に参加」2.6倍に次いで、「ボランティア活動」2.21倍、「趣味のグループに参加」1.66倍、「障害者団体の活動」1.63倍などが高く、障害者への支援活動の高まりが期待されます。

社会参加活動への参加率の伸び率
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
町民
(N=232)
地域の祭りや行事に参加 1.02 0.92 0.90
スポーツをする 1.46 1.61 1.39
趣味のグループ活動等に参加 1.22 0.80 1.66
技術習得・教養講座に参加したい 2.00 0.00 2.63
まちづくり活動に参加 3.00 0.51 2.60
ボランティア活動に参加 1.66 0.00 2.21
障害者団体の活動に参加 0.96 0.82 1.63
行楽地へでかける 1.12 0.79 0.92
コンサートや観劇に行く 1.24 1.50 1.27
美術館・博物館に行く 0.91 0.71 1.17

 今後の生活で充実させたいこととして、身体障害者では「健康維持や健康づくり」42.8%が高く、あとは「友人や地域の人々との交流」21.3%などをあげています。知的障害者は「友人や地域の人々との交流」32.1%、「仕事や学業」21.4%、「障害者団体の活動」17.9%としています。町民は「健康維持や健康づくり」51.7%、「趣味教養やスポーツなど」40.1%、「友人や地域の人々との交流」38.8%、「衣食住などの生活内容」20.3%など、身体障害者・知的障害者に較べていずれも高い値になっています。

今後の生活で充実させたいこと
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
町民
(N=232)
衣食住などの生活内容 17.4% 14.3% 20.3%
仕事や学業 5.4% 21.4% 13.8%
趣味、教養やスポーツなど余暇 19.1% 16.1% 40.1%
友人や仲間や地域の人々との交流 21.3% 32.1% 38.8%
健康維持や健康づくり 42.8% 14.3% 51.7%
障害者団体の活動 10.4% 17.9% 12.1%
その他 1.1% 0.0% 0.0%
特にない 18.8% 7.1% 6.0%
無回答 15.3% 30.4% 3.9%

 障害者が社会参加するのに必要なこととして、身体障害者は「使いやすい施設・設備の整備」21.5%、「交通機関や道路・駐車場の整備」16.9%を、知的障害者は「使いやすい施設・設備の整備」21.4%、「広報による意識の啓発の充実」「障害者や家族の積極的な社会参加」(いずれも19.6%)を並んであげています。

障害者が社会参加するのに必要なこと
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
広報による意識の啓発を充実 10.1% 19.6%
情報提供の充実など参加を促進 14.7% 10.7%
ボランティアを育成 9.8% 10.7%
使いやすい施設・設備を整備する 21.5% 21.4%
交通機関や道路・駐車場の整備 16.9% 7.1%
リフト付きバスの整備・貸し出し 6.0% 1.8%
団体や組織が積極的な取り組み 8.4% 8.9%
障害者や家族が積極的に社会参加 10.9% 19.6%
その他 2.7% 0.0%
特に必要なことはない 18.5% 10.7%
無回答 26.4% 37.5%

6 福祉施策ニーズ

 福祉サービスの利用意向(「利用している」+「今後、利用したい」)をみると、身体障害者では「交通費などの助成・割引」36.5%、「医療費の給付や助成」33.2%「福祉手当などの支給」30.6%など現在の生活への経済的支援が高くなっています。知的障害者も「福祉手当などの支給」53.5%の利用意向が高いのは同じですが、「扶養共済年金制度の助成」16.1%など、将来を保障するサービスもあげています。福祉サービスの利用意向は、全体的に知的障害者の方が高い割合になっています。

福祉サービスの利用意向
身体障害者 N=356 知的障害者 N=56
利用している 今後利用したい 合計 利用している 今後利用したい 合計
ホームヘルパーの派遣 7.9% 9.5% 17.4% 0.0% 10.7% 10.7%
デイサービス 7.1% 6.8% 13.9% 0.0% 12.5% 12.5%
ショートステイ 3.8% 7.9% 11.7% 0.0% 25.0% 25.0%
相談や指導 7.4% 14.7% 22.1% 10.7% 33.9% 44.6%
福祉手当等の支給 21.3% 9.3% 30.6% 41.0% 12.5% 53.5%
補装具の交付・修理 16.1% 10.6% 26.7% 7.1% 5.4% 12.5%
日常生活用具の給付・貸与 7.6% 12.0% 19.6% 3.6% 12.5% 16.1%
入浴サービス 6.5% 8.4% 14.9% 0.0% 5.4% 5.4%
住宅改造資金の助成 1.1% 16.9% 18.0% 0.0% 10.7% 10.7%
福祉タクシー 1.4% 20.2% 21.6% 0.0% 25.0% 25.0%
医療費の給付や助成 19.6% 13.6% 33.2% 25.0% 21.4% 46.4%
自動車改造費等の助成 0.5% 10.6% 11.1% 0.0% 12.5% 12.5%
生活福祉資金の貸与 1.9% 10.1% 12.0% 0.0% 16.1% 16.1%
交通費などの助成・割引 17.2% 19.3% 36.5% 28.6% 21.4% 50.0%
手話通訳者などの派遣 1.1% 2.7% 3.8% 0.0% 1.8% 1.8%
ガイドヘルパーの派遣 0.3% 4.4% 4.7% 0.0% 8.9% 8.9%
緊急通報装置 1.6% 12.0% 13.6% 0.0% 16.1% 16.1%
扶養共済年金制度の助成 1.4% 9.5% 10.9% 1.8% 14.3% 16.1%

 今後の施設の利用意向は、知的障害者の方が高く、「仕事の場を提供する通所施設」39.3%、「生活ホーム」35.7%、「生活支援センター」30.4%、「生活指導や自立訓練を行う通所施設」21.4%などがあげられています。知的障害者が望む作業所のあり方は「交流やボランティアの場になる身近な作業所」23.2%の割合が最も高く、あとは「広域的に障害程度が同じ人を対象にした作業所」17.9%、「母親と退職後の父親が働ける職場(施設)に隣接した障害者の作業所」10.7%です。

今後の施設の利用意向(あてはまるものすべてに○)
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
入所施設 9.3% 16.1%
生活指導や自立訓練を行う通所施設 4.6% 21.4%
仕事の場を提供する通所施設 4.1% 39.3%
生活ホーム 6.0% 35.7%
生活支援センター 15.5% 30.4%
学校の寮 0.3% 1.8%
その他 3.0% 0.0%
いずれも利用するつもりはない 29.4% 5.4%
無回答 39.5% 33.9%
作業所の望ましいあり方
知的障害者
(N=56)
広域的に障害程度が同じ位を対象 17.9%
交流やボランティアの場になる 23.2%
知的障害者だけでなく身体障害者も 8.9%
隣接した作業所 10.7%
その他 0.0%
無回答 39.3%

 「心の病をもつ方に関するアンケート調査」によると、精神障害者の希望する今後(親なき後や配偶者なき後)の生活の場は「持ち家で一人暮らし」32.7%、「兄弟姉妹又は子どもの家族と暮らしたい」29.1%、「わからない」10.9%の順となっています。

精神障害者の希望する今後の生活の場

4~5人の共同住宅 5.5%
指導者のいる寮 0.0%
仲間と生活する施設 0.0%
福祉施設 5.5%
家族 29.1%
借家で一人暮らし 5.5%
持ち家で一人暮らし 32.7%
入院 5.5%
その他 5.5%
わからない 10.9%

 障害者福祉に必要な施策として、身体障害者は「年金・手当などの所得保障の充実」34.3%が高く、あとは「医療体制の整備・充実」19.3%などをあげています。知的障害者は「年金・手当などの所得保障の充実」30.4%、次いで「働く場・機会の拡充」21.4%、「障害児の保育・教育機会の充実」19.6%としています。
 一方、町民は「教育の場でふれあいと理解を深める」36.2%が最も高く、あとは、「専門的な機能回復訓練の実施」「働く場・機会の拡充」が共に25.4%、「建物・道路・公園の整備」21.1%などをあげています。

障害者福祉に必要な施策(3つまで○)
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
町民
(N=232)
教育の場でふれあいと理解を深める 10.4% 14.3% 36.2%
障害児の保育・教育機会の充実 4.6% 19.6% 13.8%
専門的な機能回復訓練の実施 13.6% 5.4% 25.4%
保健事業の充実 13.1% 8.9% 10.3%
医療体制の整備・充実 19.3% 1.8% 12.9%
在宅福祉サービスの充実 17.7% 14.3% 18.1%
入所施設の充実 8.7% 8.9% 17.2%
グループホームの確保 1.6% 7.1% 8.2%
暮らしやすい住宅づくりの促進 15.3% 5.4% 20.3%
ボランティア活動等の促進 7.6% 3.6% 12.1%
相談・情報提供窓口の整備・充実 10.9% 14.3% 12.1%
働く場・機会の拡充 7.9% 21.4% 25.4%
年金等の所得保障の充実 34.3% 30.4% 15.9%
建物、道路・公園の整備 13.6% 3.6% 21.1%
外出手段の充実 5.4% 5.4% 7.3%
文化活動に対する援助 5.4% 3.6% 4.7%
理解を深める広報・啓発の推進 16.9% 14.3% 12.9%

7 地域福祉

 ボランティアへの依頼は、「将来は頼むかも知れない」が身体障害者45.8%、知的障害者37.5%と高くなっています。身体障害者や知的障害者が今後すぐに求めているものは、「家族が外出した時の世話」(身体障害者6.5%、知的障害者16.1%)、「外出時の送り迎え」(5.7%、14.3%)、「外出時の付添い」(6.5%、12.5%)、「スポーツなどの趣味の相手や介助」(知的障害者12.5%)、「家や庭の手入れ」(身体障害者7.4%)、「買物や諸手続きの代行」(知的障害者7.1%)などがあります。

今後、ボランティアに頼みたいこと(あてはまるものすべてに○)

身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
話し相手 4.4% 3.6%
外出時の付添い 6.5% 12.5%
外出時の送り迎え 5.7% 14.3%
家事の手伝い 3.0% 1.8%
家族が外出した時のあなたの世話 6.5% 16.1%
家や庭の手入れ 7.4% 1.8%
買い物や諸手続きの代行 4.6% 7.1%
手話・点訳、図書の朗読 3.3% 0.0%
スポーツなどの趣味の相手や介助 1.4% 12.5%
行事やイベントの手助け 2.2% 5.4%
将来は頼むかもしれない 45.8% 37.5%
頼むつもりはない 21.0% 14.3%
その他 3.8% 0.0%
無回答 19.9% 26.8%

 ボランティア活動への参加意向をもつ町民の割合は22.0%です。
 ボランティア活動の活発化に必要なこととして町民は、「情報提供、相談窓口の設置」46.6%が最も高く、あとは「新規参加者の育成」28.4%、「個人ボランティアの発掘・登録」20.3%、「技術ボランティアの育成」16.8%などをあげています。

ボランティアへの参加意向

町民(N=232)
ある 22.0%
ない 25.9%
わからない 45.7%
無回答 6.4%

ボランティア活発化のための施策(3つまで○)

情報提供・相談窓口の充実 46.6%
ボランティア協議会の設置 9.9%
ボランティア活動調整者の配置 10.8%
ボランティアの質の向上 15.1%
新規参加者の育成 28.4%
実費の支給 15.9%
技術ボランティアの育成 16.8%
個人ボランティアの発掘・登録 22.8%
有料サービス組織の育成 9.9%
学校等でのボランティア活動の促進 20.3%
ボランティア活動の修学単位化 8.2%
社会的な評価 3.9%
ボランティア休暇制度 15.1%
わからない 9.1%
その他 0.9%
特別な条件整備は必要ない 1.7%
無回答 7.3%

 家の近くに障害者の施設ができた場合、町民は「近所の人としてつきあう」53.0%、「ボランティア活動などで支援する」13.8%と、あわせて66.8%がかわりをもっていく意向を示しています。
 また、障害者が地域や社会に積極的に参加できるために必要なこととして、町民は「ふれあいの場と機会の充実」38.8%をトップに、あとは「使いやすい施設・設備の整備」35.3%、「障害者が社会参加に積極性をもつ」26.3%、「交通機関や駐車場の整備」24.6%などをあげています。

家の近くに障害者の施設ができた場合

家の近くに障害者の施設ができた場合のグラフ

障害者が地域や社会に積極的に参加するために(2つまで○)

町民(N=232)
ふれあいの場と機会を充実 38.8%
町民の理解を深める 13.4%
各種活動について情報提供の充実 7.3%
ガイドヘルパーを充実 15.9%
ボランティアを育成 11.6%
使いやすい施設・設備を整備 35.3%
交通機関や駐車場を整備 24.6%
町がリフト付きバスを貸し出す 5.2%
障害者団体が積極的に取り組む 7.8%
障害者が社会参加に積極性を持つ 26.3%
その他 1.3%
特に必要なことはない 2.2%
無回答 3.0%

8 福祉のまちづくりの将来像

 福祉のまちづくり将来像についての身体障害者の意見は「保健・医療が充実したまち」24.0%、「福祉施設の整備が進んだまち」16.3%、「町民相互の助け合いが活性化した障害者にやさしいまち」14.7%などばらつきがみられます。知的障害者では「障害者の社会参加が進んだまち」が21.4%で最も高く、ついで「町民相互の助け合いが活性化した障害者にやさしいまち」が14.3%となっています。町民は「保健・医療が充実したまち」29.3%、「町民相互の助け合いが活性化した障害者にやさしいまち」20.3%、「福祉施設の整備が進んだまち」15.5%などをあげています。

福祉のまちづくりの将来像

福祉のまちづくりの将来像のグラフ

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主題:
人と人 かがやきあいのまちづくり
―あいずみ障害者プラン21―
藍住町障害者計画(資料編) No.5
52頁~70頁

発行者:
徳島県藍住町

発行年月:
平成10年3月

文献に関する問い合わせ先:
徳島県藍住町健康福祉課
徳島県板野郡藍住町奥野字矢上前52-1
TEL 0886(37)3115
FAX 0886(37)3151