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仙台市障害者保健福祉計画

7 文化活動とスポーツ活動の推進

-現状と課題-

 文化活動やスポーツ活動、レクリエーション活動は、人々が障害の有無や障害の特性を超えて出会い、交流をとおしてお互いに理解し合える分野です。
 障害者にとって文化、スポーツなどの活動を行うことは、自己の能力開発や生きがいのある豊かな生活を送るうえで大きな意義があり、生活の質と充足感を高めるためにも、健康な日常生活を送るためにも重要です。これまで各種教室などの開催やスポーツ大会への選手の派遣などを推進してきましたが、障害の種別や特性によっては充分な機会が用意されているとはいえない状況であり、より多くの障害者が障害の種別や特性に関わらず、様々な活動に参加できるよう機会の充実が求められています。
 また、2001年全国身体障害者スポーツ大会が地元で開催されることになっており、このことを契機に障害者スポーツに対する関心が深まることが望まれます。

-施策の方向と具体的内容-

(1)文化活動の支援

 各種講習会を開催するなど活動への参加促進を図るとともに、発表、鑑賞、交流の機会の拡充に努めます。

1)文化芸術活動支援

ア 文化芸術に関する情報提供を行うとともに、各種教室や展示会などを開催します。
イ 障害者の参加する芸術祭やコンサート、ワークショップ、シンポジウムなどの開催を支援します。
ウ 教育、福祉関係施設等の活用など文化芸術活動の場を提供します。

(2)スポーツ活動の支援

 障害者スポーツの普及促進と自己実現に向けた競技力向上のための各種講習会の充実に努めます。
 また、スポーツによる交流を推進し市民が参加する各種スポーツ大会において障害者の参加が可能となるよう条件の整備に努めます。

1)スポーツ活動支援

ア スポーツに関する情報提供を行うとともに、スポーツ大会及びスポーツ教室を開催します。
イ 全国身体障害者スポーツ大会や全国精神薄弱者スポーツ大会(ゆうあいピック)などへ選手を派遣します。
ウ スポーツ大会の開催や選手の派遣を支援します。
エ 障害者スポーツ団体の育成を行います。
オ 各種スポーツ大会への障害者の参加を促進します。

(3)レクリエーション活動の支援

 心と身体をリフレッシュして健康を増進し充実した日々を過ごすことができるように、軽運動など各種レクリエーション活動の機会充実に努めます。

1)レクリエーション活動支援

ア ハイキング、運動会、その他各種レクリエーション事業を推進します。
イ 民間などで実施されるレクリエーション事業を支援します。

(4)指導者の養成

 文化やスポーツ、レクリエーションの振興に必要な指導者の養成と活動を支えるボランティアの育成に努めます。

1)指導者養成

ア 絵画、音楽などの専門家による障害者の文化芸術活動支援を促進します。
イ スポーツ指導員の養成と資質の向上を図るため、研修内容などを充実します。
ウ レクリエーション活動の指導員の養成を支援します。

「スポーツ活動を「している」または「今後したい」と考えている人の割合」グラフ画像

[ホームページ編集者補注:上に掲載されているグラフ画像の代替表]

スポーツ活動を「している」または「今後したい」と考えている人の割合
している(%) 今後したい(%) 回答総数(人)
身体障害者
26.8
22.0
1,557
知的障害者
43.7
22.7
494

(平成9年2月 仙台市障害者施策推進基礎調査より)
[補注:終了]

(5)国際交流の推進

 障害者の文化活動やスポーツ活動をとおして幅広い国際交流の推進に努めます。

1)国際交流

ア 文化、スポーツなどの活動をとおして行われる障害者どうしの国際交流を支援します。
イ パラリンピックなど国際スポーツ大会への選手派遣を支援します。

(6)施設の整備

 各種スポーツ施設の整備において、障害者の競技や利用を可能とするように努めます。文化活動の施設についても障害者の利便の向上に努めます。

1)施設の整備・改善等

ア 障害者が利用しやすいよう文化・スポーツ施設の整備・改善を行います。
イ 障害者に配慮した設備の状況や施設の利用方法などについて情報提供を行います。
ウ 障害者のスポーツをさらに振興するため、今後のスポーツ施設のあり方について検討を行います。

(7)2001年に向けて

 地元で開催される全国身体障害者スポーツ大会に向け、幅広く障害者のスポーツ活動を振興するとともに選手の育成と競技力の向上に努めます。

1)全国身体障害者スポーツ大会開催

ア 2001年(平成13年)に第37回全国身体障害者スポーツ大会を開催します。
イ 啓発事業を実施し、市民の大会への参加を促進します。
ウ 競技者と指導員の育成強化事業を推進します。

「スポーツや運動で「施設がない」ことや「仲間がいない」ことで困っている人の割合」グラフ画像

[ホームページ編集者補注:上に掲載されているグラフ画像の代替表]

スポーツや運動で「施設がない」ことや「仲間がいない」ことで困っている人の割合
施設がない(%) 仲間がいない(%) 回答総数(人)
身体障害者
15.3
10.5
418
知的障害者
13.4
19.0
216

(平成9年2月 仙台市障害者施策推進基礎調査より)
[補注:終了]


主題:
仙台市障害者保健福祉計画
第2章 各論 2-7文化活動とスポーツ活動の推進
30~32頁

発行者:
仙台市健康福祉局障害保健福祉課

発行年月:
1998年3月

文献に関する問い合わせ先:
仙台市健康福祉局障害保健福祉課
仙台市青葉区国分町三丁目7番1号
TEL 022-214-8163