障害に基づいた、差別と思われる事例集 作成 ヒューマンネットワーク熊本 障害者差別禁止条例をつくる会 私たちは、2009年から熊本県内の各地域で差別の事例収集を行い、その整理・分析を行ってきました。 これらの事例を基に、差別をなくすための熊本県条例づくりに取り組んでいきたいと思います。 分析は2008年に発効した、国連の障害者権利条例の規定を基に、"国際基準"で行いました。 一緒に全ての人が暮らしやすい街づくりを考えていきましょう! 平成21年度熊本県社会福祉振興基金助成事業 もくじ ○障害の定義 ○差別の定義 ○差別かどうかの判断〈事例分析〉 ○差別をなくすための条例 ○差別と思われる事例 障害者差別禁止条例をつくる会 世話人会参加団体 身体系 熊本県身体障害者福祉団体連合会 財団法人 熊本県ろう者福祉協会 社会福祉法人 熊本県視覚障がい者福祉協会 (社)全国脊髄損傷者連合会熊本県支部 熊本県難聴者中途失聴者協会 精神系 熊本県精神障害者団体連合会 知的系 ピープルファースト熊本 財団法人日本ダウン症協会熊本支部 発達系 熊本県自閉症協会 難病系 熊本県難病団体連絡協議会 家族会系 熊本県精神障害福祉会連合会 社会福祉法人 熊本県手をつなぐ育成会 熊本県重症心身障害児(者)を守る会在宅部たんぽぽの会 熊本県障害児・者親の会連合会 社会福祉法人 熊本市手をつなぐ育成会 事業所系 熊本県知的障害者施設協会 熊本県身体障害児者施設協議会 くまもと障害者労働センター 熊本市居託介護・重度訪問介護事業ネットワーク きょうされん熊本支部 熊本県高齢者・障害者福祉生活協同組合 福祉団体系 バリアフリーデザイン研究会 ヒューマンネットワーク熊本 1、障害の定義 ★昔の障害(医学モデル) 『障害』=身体的・知的・精神的な機能障害  ↓ チェンジ!  ↓ ★現在の障害(社会モデル) 『障害』=社会との間の障害物によって、その能力を発揮する機会を奪われた状態 障害は個人の問題ではなく、社会との関係性の中にある問題であることが定義されています。 2、差別の定義1 ★これまでの差別イメージの転換 差別は『心』の問題ではない! →目に見えない問題と考えられていたので、具体的定義も、それをなくすことも困難だった。 けど・・・ ★差別の考え方 差別は権利侵害という『結果』の問題! →「どういうつもりだったか」という過程ではなく、「どんなことが起きたか」という『結果』が差別の問題です。 ★差別の定義 障害を理由とした、『一般と異なった結果』が差別の問題です!(不利益、区別、排除、制限) →障害者同士ではなく、一般との比較における異なる結果です。ただし、その結果にやむを得ない理由がある場合は例外とされます。 3、差別の定義2 ★差別の3つのパターン 1.直接差別(異なる取り扱い) 障害に基づいて他の人と違う扱い(区別)をする場合 2.間接差別(異なる効果・結果) 表面的には中立の基準・慣行の適用。しかし、実は障害のある人だけに不利益な効果を発生する場合 3.合理的配慮の欠如 実質的な平等を確保するには、一定の配慮が必要だが、その配慮をしない場合 ↓ 整理 ↓ 表面的に現れた行為 行為の結果(効果) 直接差別 一般と異なる行為 一般と異なる結果 間接差別 一般と同じ行為(表面的には中立的な基準や慣行の適用) 一般と異なる結果 合理的配慮の欠如 行為がなかった(機会の均等を確保するために必要な配慮をしないこと) 一般と異なる結果 4、差別かどうかの判断〈事例分析〉 ★事例分析のポイント 「○○と言われた」という事例の場合、言葉だけの問題なのか、それに伴う結果があったのかという視点が重要になる。 例 このレストランに入らないでくださいと言われた。 「実際に入れなかった」という結果が推測できる。⇒差別と推定 このバカたれと言われた。 具体的な結果は推察できない。⇒いじめや侮辱と推定 5、差別をなくすための条例 ★障害者差別をなくす千葉県条例(2007年7月施行)から考えられる、これからの条例のポイント 1.障害の定義 社会モデルに基づき、救済対象を幅広く設定。 2.差別の定義 ものさし(行動規範)の提供。何が差別かを具体的に定義。 3.相談体制と救済機関の設置 処罰を求めるものではない。話し合いによる解決の場の提供。 4.地域の意識改革 差別の温床の改善。啓発、表彰など。 ↑ 実際の差別の事例 差別と思われる事例 全体で、およそ800件の差別と思われる事例が寄せられました。 その中から、代表的な事例を抜粋して紹介します。 1、教育 2、労働 3、商品及びサービスの提供 4、公共交通 5、建築・道路・トイレ 6、福祉 7、医療 8、情報保障 9、不動産の利用・取得 10、選挙及び政治参加 11、人間関係 寄せられた事例の内訳 1、教育 114 2、労働 78 3、商品及びサービスの提供 106 4、公共交通 55 5、建築・道路・トイレ 59 6、福祉 68 7、医療 36 8、情報保障 44 9、不動産の利用・取得 14 10、選挙及び政治参加 7 11、人間関係 174 12、その他 44 総数 799 (件数) ここから、代表的な事例を以下に抜粋! 1 教育 1. 「故意に階段から突き落とされても責任を求めないことが入学の条件」と校長に言われたこと。(肢体不自由) 2. 高校に合格したら、学校側から「親が仕事を辞めて付き添わないと入学を断る」と言われた。周りに迷惑と言われた。 3. 入学と同時に、「文句を言わない」という契約書を書かされた。 4. 小4のとき、地元の学校に通わせてもらえなくなった。一家で養護学校の近くへ引越しをせざるを得なくなった。 5. 養護学校へ行くことが決め付けられた。 6. 小学校の修学旅行に通常学級と一緒に連れて行ってもらえなかった。特殊学級の合同旅行に行くから必要ないと言われた。 7. 普通中学校で教室の移動などで大変な思いをした。階段の上り下りが大変。 8. 親が車いす。子どもの学校の授業参観に行こうとしても、教室が2階、3階の場合には行けない。 9. 「普通学級を希望するなら、体育や遠足などにお母さんも付き添ってください」「送り迎えもお願いします」といわれ、特別支援学級に移るまでの2年間はほとんど毎日母も学校に行った。 10. 中学校の中間試験や期末試験、あるいは、高校入試に英語のヒアリングがあった。耳が聞えないので、さっぱり内容が分からず、適当に回答した。 11. (知的障害)普通学級に通っていたとき、授業参観でたくさんの親が見ている中で、子どもが順番に当てられ、わが子の番で、「この子はできないからとばす」と言われた。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 12. (学校で)病気がうつると言って遊んでくれなかった。いじめられた。 いじめ 13. 本人のきょうだいが「○○ちゃんのお姉ちゃん?」と言われるのを嫌がり、運動会などに来るなと言われた。(親) 無理解 2 労働 1. (知的障害)仕事が減りだすと人員整理がはじまり協力関係の会社への出向といわれた。しかし車の免許もなく、その会社へは車で1時間近くかかり、結局、諦めてしまった。 2. 就職後、病気を抱えていることが伝わり、即解雇通告を受けた。 3. 資格を持っているのに、点字しか書けないことを理由にマッサージの仕事を断られた。 4. 精神障害を理由に就職を断られた。 5. 同じ作業をするのに賃金が安い。 6. 親の会の活動で、行政に陳情に行ったら、公務員である夫の昇進が叶わなくなった。 7. 職場で、高い場所にあるものがとれないとお願いしても、「給料をもらっているなら他の人と同じように自分でやれ」と言われた。 8. 会議に出席する際、手話通訳者をお願いしたが「部外者を連れてくるのはダメ」と理解してもらえなかった。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 9. 外見からは分からない病気なので、トイレに何回も行っているとサボっていると思われた。 無理解 10. 雇用主からの性的関係の強要。 虐待 11. (知的障害)タイムカードを押させられて時間外で仕事をさせられ、疲労が溜り機械操作もふらふらで誤って手を挟まれてしまった。 不当労働 3 商品及びサービスの提供 1. テーマパークなどに行ったとき、料金は半額にされたが、ほとんどが乗れなかった。苦情を言うと「半額にしてるでしょう」と言われた。全額払うから乗れるようにすべき。 2. 車いすでレストランに入ろうとしたら、満杯だと断られた。友人に中をのぞいてもらったら、十分空いていた。 3. 多動を理由にスイミングスクールを断られた。 4. カード申し込み、保険加入のときなど、本人確認のため電話で確認が必要。聞えないから、別の方法でと言ったら拒否された。 5. 映画やサッカー観戦で、車いす席が観にくかったので一般席で観ようとしたら、係りの人に車いす席に連れていかれる。 6. 銀行の代筆をしてもらえない。立会いをたてればできるはずなのに、してくれない。 7. 劇場での観劇のとき、子ども(自閉症)が動くので、別室の小さなビデオセットで見るようにされた。 8. 知的障害があるだけなのに、生命保険にはいれない。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 9. 買い物に介助者と行くと、お金を出すのは私なのに、介助者にばかり話しかけられる。 無理解 10. お店の店員に赤ちゃん言葉で話しかけられる。 侮辱 11. 二日酔いでラーメン屋に行ったら、「障害者のくせに酒を飲むの?」と言われた。 中傷 4 公共交通機関 1. 飛行機に一人では乗せてもらえなかった。(車いす) 2. 電車で、障害者は午後9時以降は乗ってほしくないといわれたことがある。(車いす) 3. 座席指定の券を買っても、車いすで一人で列車に乗る時には車掌が手伝ってくれず、デッキで過ごすしかない。 4. 電車で霧や事故で到着時刻が遅れる車内放送があっても、聞えないので分からない。(聴覚障害) 5. バスの運転手から、障害者は乗れませんと言われた。 6. バスの行き先を表示する文字が確認できない。(視覚障害) 7. タクシーに乗るとき、身障者手帳を提示して「ダメ」と手振りで乗車拒否された。 8. フェリーで車いすだと、階段のため客室に上がれず、車の中にいなくてはならない。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 9. タクシーの運転手が「給料泥棒」と口汚く罵りました。 中傷 10. バスに乗ったときに運転手から、「車いすの操作もできないのなら乗らないでください」と言われた。(電動車いす) 中傷 11. 電車に乗るとき、動作が遅いので後ろから押された。文句を言うと、その後会うたびに「いつもグズグズして」と言われる。 中傷 12. バスに乗っていてゆれる時に、握力がないのでいすに座りたいが、「若くて車いすでもないのに」と周りから注意された。 無理解 5 建築・トイレ・道路 1. 外食をしたいときに入り口が階段で入れなかった。 2. コミュニティセンターに行ったら段差があり、集まりに参加できなかった。 3. 自治体で来年、図書館兼交流施設をつくるようになっているが、2階に上がるのにエレベーターがないといったら、皆で抱えて上がればいいという意見だった。 4. エレベーターが狭くて、電動車いすでは使えないことが多い。 5. 車いすで利用できるトイレが少なすぎる。トイレがないので外食できない。 6. 車いすトイレであっても、手が届かなくてトイレを流すことができない。 7. 音声信号がなくて交差点が使えなくなった。 8. 点字ブロックさえあれば、視覚障害者は買い物ができるといわんばかりで、中途半端なところまでで、店内に誘導されていないし、店内にも全くない。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 9. 視覚障害者だが、障害者用トイレを使ったら怒られた。 無理解 10. 車いす用駐車スペースに一般の人がとめていて困る。 無理解 6 福祉 1. 保育園入園時、同時に入園した子は1日預かっておられたが、「手がいるから」と、「子どもがなれるまで」ということで1ヶ月間午前中預かりとされた。 2. 行きたくはなかったけど、施設入所しか情報が与えられず、施設に入所した。その後、10年以上、入所生活が続いた。生きている心地のしない20代だった。 3. 施設の通園バスで、周囲の人とトラブルを起こしたら、次の日にバス通園は遠慮してくださいと言われた。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 4. 施設入所中に、地域生活を希望したが、職員からは反対された。支援が全くなくて、施設生活を長く続けることになった。 福祉制度の低水準 5. 行政からのヘルパー利用の調査時に、身体的に「できないこと」を伝えても、「できるはずだ」と聞き入れてもらえない。 福祉制度の低水準 6. 入浴の介助のヘルパーが必要だが、週に3回しか利用できない。「命にかかわるような皮膚疾患がないと、それ以上の入浴は認めない」と行政からは言われている。 福祉制度の低水準 7. 作業所や施設を利用する方々の利用料について、同じように作業して働いているのに金額が違ったり、「働く」のにお金を払わなくてはならないといい自立支援法はおかしい。 福祉制度の低水準 8. 障害者手帳がないので、社会的ハンデを抱えているにもかかわらず、周囲の理解、社会的配慮が容易ではない。 福祉制度の低水準 9. 施設で夜間のトイレ介助が男性だった。(女性) 虐待 10. 施設で外出禁止をされた。 虐待 11. 施設にいた頃、お風呂に入るときに両手両足を持って抱えられた。 虐待 12. ヘルパーに入浴を頼んだら、「わざわざ夜遅くに入らなくてもいいだろう」と言われた。 職員の質 13. 施設で「ドアをノックしてほしい」と職員に言ったら、「仕事でやっているからノックは必要ない」と言われた。 プライバシーの侵害 7 医療 1. 歯科で受診拒否を受けた。 2. 病気のときに段差があって病院に入れない。 3. 歯科医院は2階がけっこうあって、車いすでは行けない。 4. 総合病院で父親の手術の際、承諾書を書いてくださいと言われた。それを見ると、未成年者、精神障害者はダメと書いてあった。仕方がないのでかくして書いた。 5. 私がしゃべらないから理解ができないと言って、病院での説明がなかった。 6. 病院に行ったとき、「私は耳が聞こえない」と言っていたが、順番がきても呼んでもらえなかった。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 7. 市役所の検診のとき、「こんな病気の子は二十歳までしか生きられない」と言われた。 侮辱 8. 病院の院長から、「ほら、来てみて、この人足と手が全く動かないんだよ」と見世物にされた。 侮辱 9. 珍しい症状だからと病院で大腸ファイバーを医学生20人に3日間も見られてショックでした。モルモットでした。 プライバシーの侵害 8 情報保障 1. 聴覚障害者です。市役所からの郵便物に問い合わせ先が電話番号しか載っていないこと。 2. 視覚障害があるのに、市からの通知に点字の記載がない。 3. 市役所とかの文書に振り仮名がなくて読めない。(知的障害) 4. パソコンインターネットが使いづらい。情報が多すぎて何がなんだか分からない。(視覚障害) 5. ある講演会のチラシの備考欄に、「現状のままで特別な配慮は致しません」とかかれており、手話通訳を頼みづらかった。 6. 市町村の災害情報、緊急放送は、音声放送で聞こえない者はわからない。 7. 火事があったときなど、放送があっても分からない。火災報知機が義務化されているが、ろう者に対応したものがない。音声だけ。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 8. 親族で遺産相続があったが、ろう者だから話に入ることもできず、遺産ももらえなかった。 不当な相続 9. 「聞こえないので、筆談で。」とお願いしたが、「めんどくさい。」と言われた。 無理解 10. 話の過程の中で、聴覚障害者はいつも結果だけ言われ、話の流れの中に参加できず、集団での会話が楽しめない。 無理解 9 不動産の利用・取得 1. 精神障害者や生活保護の人はアパートに入らないでと、入居拒否をされた。 2. 家を借りるときに障害があるため、「火事にあったときに逃げられない」という理由で入居を断られた。 3. 作業所作りで地域の方の反対にあいました。「作業所は街の中でなく山の中に作れ」「この街に作るのは反対だ」と言って聞いてもらえませんでした。 10 選挙及び政治参加 1. 選挙の投票が点字ではダメと言われた。 2. 選挙情報に配慮がない。 3. 盲ろうの女性です。選挙の不在者投票に行きましたが、目が見えないので主人と行ったのですが、「二人一緒ではダメ」と怒られ、「早く早く」と言われ投票できなかった。係の人にじろじろ見られ、嫌だった。 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 4. 弟(精神障害者)は病院に入院しています。選挙のとき、投票所につれていったところ、係員からすでに投票がすんでいるといわれました。入場券は私のところにあるのにと不思議に思い、病院に聞いたところ、投票はすんでいますと言われ驚きました。本人の意思の確認もなく、病院で勝手に投票が行われていたので、強く抗議したところ、病院の人たちは不思議そうな顔をしておられました。精神科患者だから判断不能とみて勝手に投票を他人がしておられるようです。 不当な選挙 11 人間関係 差別の問題ではないが、とてもつらい経験 1. 親戚で祝い事など行事があるとき、親やきょうだいには招待があるが、自分には今まで一度もない。 無理解 2. 家の中にいたとき、お客がくると自分の部屋の中に身を潜めさせられていた。 無理解 3. 身体に重度の障害を持つ彼女を、正月の親戚の集まりに連れて行きたいとおじさんに言ったら、「じいちゃんが気が狂うから」と断られた。 無理解 4. うつ病のときに、自分の苦しい思いのとき、父親が「死んだら葬式代がかかる」と言われた。ショックだった。 無理解 5. 精神科に入院していることを、親はずっと恥さらしと言い続けている。 無理解 6. 自閉症の原因は、スキンシップが足りない、育て方が悪かったと言われたこと。 無理解 7. 痛みという「見えない障害」のためにできないことを、話せば話すほど「甘え、サボり」と誤解された。 無理解 8. 親から「あなたは、耳が聞こえないから何もできないんだから、お母さんがやるから何もせんでいい」と子供の時に言われた。 無理解 9. 母に「結婚しても子どもは作らないで」と言われた。 無理解 10. 健常者の人から「病気をうつさないでね」と言われ傷ついた。 中傷 11. 父が精神障害を持っていることに、周りや親戚たちから、「頭がおかしい」と言われた。心が痛かった。 中傷 12. 電話をかけたとき、「なんて言っているか全然わからない」と言われて、笑いながら切られた。(言語障害) 中傷 13. 「あの人が兄ちゃんなの」と言われて、弟がいやな思いをした。 哀れみ 14. 急に人がかけよってきて「がんばってください」と言われて握手をされた。 哀れみ 15. 道行く人に「あんなのにならんでよかった」と聞こえるように言われた。 哀れみ 16. 「お金がもらえるからよかね。障害者は年間いくらくらいもらえるのか」と言われた。 偏見 17. 精神障害者だから危なっかしいんじゃないかと危険人物扱いされること。 偏見 18. 子どもに手がかかって大変だと愚痴をこぼしたら、「前世でちゃんと子育てしていないから、今しないといけないらしいよ」と身内に言われた時に悲しかった。 迷信 19. パイプカットしないと結婚させないと身内に言われてパイプカットした。 脅迫 20. 「障害者」と呼び捨てにされるのが嫌だ。 呼称