Subject: 関口よりのメモ
| 障害者基本法 | 基本的性格 | １、基本法の性格をどう考えるか （「施策の客体」から「権利の主体」への転換という観点 から、その性格をどう位置づけるのか、従来の福祉関連施 策一般に関する福祉立法という位置づけから、より積極的 に、人権の実効的保障とそのために必要なより広い分野に おける諸施策を包括 する権利法といったものに転換する 必要があるのではないか） 関口意見：障害者権利条約が人権条約であることに鑑み人 間の尊厳の尊重と人権の実効的保障を担保するものであ るべきである。 |
| 障害の定義 | １、条約における障害の概念をどう反映・ｳせるのか （障害が態度及び環境の障壁との相互作用から生じると いう観点） 関口意見：現行精神保健福祉法の手帳の判定基準は機能障 害（インペアメンツ）と能力障害であり、いずれも個人に 帰着させられる判断基準である。３．とも関連するが改め るべきである。 ２、基本法の基本的性格との関連性についてどう考えるか 関口意見：条約は最低限の基準を示しているのだから、国 内法でより広い隙間のない定義を用いるべきだある。 ３、個別立法との関係（手帳制度）についてどう考えるか 関口意見：知的３級、精神３級の重複障害でも、３級まで の給付しか受けられない現行制度は改めるべきである。各 障害種別の手帳というのも考え直すべきかもしれない。 |
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| 差別の定義 | １、差別の定義を規定するか 関口意見：規定すべきである。 ２、規定する場合の差別の類型（3類型）についてどう考え るか ３、積極的差別是正措置への言及についてどう考えるか 関口意見：米国におけるアファーマティブアクションの果 たした効果を想起すべきである 障害者 基本法 基本的人権の確認 １、現行規定の他に明文で置くべき総則的人権規定はある か 関口意見：人身の自由 ２、自己決定の権利と差違や多様性の尊重についてはどう か 関口意見：価値相対主義に基づく自己決定の権利と差異や 多様性の尊重は書き込まれなければならない。 ３、地域社会で生活を営む権利についてはどうか 関口意見：権利を実現する義務は国にある。 ４、手話言語及びコミュニケーションに関する権利につい てはどうか |
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| 障害者に関する基本 的施策 |
１、現行規定と改革17項目との関係についてどう考えるか 関口意見：対応を検討し漏れのないようにすべきである。 ２、現行規定を権利の確認という観点から見直しする必要 性の有無 関口意見：有 ３、政治参加の施策を加えるべきかどうか ４、司法参加の施策を加えるべきかどうか 関口意見：３．４．については具体的な規定が必要と考え る。 ５、差別禁止の法制度の確立と施策を加えるべきかどうか ６、虐待防止の法制度の確立と施策を加えるべきかどうか 関口意見：５．６．については個別法の制定に向けた理念 条項でもよい。 ７、障害児の施策を加えるべきかどうか ８、難病についての施策を加えるべきかどうか 関口意見：７．８．については加えるべきである。 |
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| モニタリング | １、条約第３３条「促進（実施）」と「保護（救済）」と 「監視」の３機関の棲み分けに ついてどう考えるか 関口意見：「保護（救済）」と「監視」はべつの機関に一 元化すべき。 ２、スクラップ・アンド・ビルドの観点から現中障協を見 直し、「促進（実施）」および 「監視」機関に抜本改正 するのか。それとも、「促進（実施）」のための機関に留 め、 「監視」機関は別個にすべきか 関口意見：監視機関は別個にすべき ３、「監視」機関に抜本改正するとした場合の権限につい てどう考えるか ４、独立性をどう担保するか 関口意見：３．４．については、現行の公正取引委員会の ようなものが考えられる。 |
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| その他 | 関口意見：欠格条項と差別立法の洗い出し。 とりわけ、医療観察法と精神保健福祉法の改廃は必須であ る。 |