尾上委員追加提出資料2
障害者にかかわる欠格条項、443の法律に
最新の調査によれば、443 の法律に、障害者にかかわる欠格条項があります。
欠格条項の内容 | 対象 | 数 | 例 |
資格を認めない・認めないことがある | 成年被後見人・被保佐人のみ | 128 | 公務員、馬主 |
成年被後見人のみ | 18 | 選挙権・被選挙権 | |
心身の障害 | 69 | 行政書士、通訳案内士 | |
精神の機能の障害、精神の著しい障害、等 | 56 | 船員、狩猟 | |
視覚や聴覚の機能の障害 | 27 | 薬剤師、医師 | |
もっている資格を取り消す・取り消すことがある | 「心身の故障」、成年被後見人・被保佐人、何らかの障害 | 344 | 各種の委員会の委員、法人役員、学校教員 |
資格や免許に限らない権利の制限 | さまざまな権利制限 | 35 | 精神病院の入退院の自己決定、遺言の立会人 |
特定の病気や障害についての欠格条項の新設は、2007 年以後は見あたらず、1999-2004 年当時の見直し で相対的欠格となったものが、ほとんどそのまま、存続しています。 成年後見の欠格と「心身の故障」などの取得後の欠格は、法律の新設・改定時に、似た法律からコピー され自動的に追加されて、増加しています。
情報元: http://www.dpi-japan.org/friend/restrict/shiryo/data/data2009.html 2009 年9-12 月の総合調査をもとに計数。複数の分類にあてはまる法令が多いので 法律数443 とこの表の単純合計は一致しません。
世界に遅れた日本の制度: 運転免許の交付と更新の基準について
○:聴力を問わない,聴力障害だけなら運転に問題ない
▲:聴力で一定の制限がある
国・連合体 | 非商業用 原付、バイク, 普通自動車 |
日本 | ▲ |
イタリア | ▲ |
スペイン | ▲ |
アメリカ | ○ |
カナダ | ○ |
オーストラリア | ○ |
ニュージーランド | ○ |
スイス | ○ |
韓国 | ○ |
EU (27 か国) | ○ |
イギリス | ○ |
スウェーデン | ○ |
ドイツ | ○ |
オーストリア | ○ |
フランス | ○ |
補聴器をつけても10m離れてクラクシ ョン音が聞こえなければ、原付、バイク に乗るのは禁止。乗れるのは普通自動車 だけで、ワイドミラー、聴覚障害者マー クをつけることが義務(つけなければ交 通違反で罰金)。荷物を積める車は禁止。 不便すぎて仕事にも使えない!
こんな国はほかにはありません。
典拠: 韓国以外は、2002-2003 年度 警察庁委託「安全運転と聴覚との関係に関する調査研究」報告書
情報元: http://www.dpi-japan.org/friend/restrict/shiryo/menkyo/untenchouryokuindex.html