尾上委員追加提出資料3
精神医療オンブズマン制度の創設の経緯と制度の概要
1997 年(平成9 年)に大和川病院事件がマスコミ等で大々的に報道され、同 病院における精神障害者に対する人権侵害の実態が明らかになったことを受け、 大阪府精神保健福祉審議会は、1999 年(平成11 年)2 月、新たに「医療人権部 会」を設置して、精神病院内における患者の人権尊重を基本とした処遇等につき 集中的に審議し、2000 年(平成12 年)5 月「精神病院内における人権尊重を基 本とした適正な医療の提供と処遇の向上について」(意見具申)を大阪府知事に提 出しました。
2001 年(平成13 年)2 月、この意見具申を具体化するため、大阪府精神障害 者権利擁護連絡協議会が組織され、その下に大阪府精神障害者権利擁護検討委員 会が設置され、検討を続けた結果、「精神科病院内における入院患者の権利擁護シ ステムの構築について」と題する提言を取りまとめ、この提言は、2002 年(平成 14 年)9 月大阪府精神保健福祉審議会で承認されました。
精神医療オンブズマン制度は、この提言に基づいて連絡協議会が設置し、その 活動を保障するものです。
精神医療オンブズマン制度の実施にあたり、これまで「ぶらり訪問活動」を行 なってきたNPO 大阪精神医療人権センターが大阪府から事業委託を受け、オン ブズマン活動を進めていくことになりました。
[制度の概要図]
(事務局:大阪府こころの健康総合センター)
↑報告 ↓活動保障 ↓提言・調査依頼
(大阪府がNPO 大阪精神医療
人権センターに事業委託)
↓ 訪問
入院患者
↑ 審査・指導
・保健所
・大阪府精神医療審査会等