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旅で始まるいきいきライフ

第3章 障害のある人の旅をサポートする

1. 障害のある人の外出と旅の支援者になるには

空とぶ車イス・トラベルサロン 代表 成瀬 史恭
(もっと優しい旅への勉強会 運営委員)
もっと優しい旅への勉強会 運営委員 重岡利栄子
もっと優しい旅への勉強会 会員 大山 浩之

1)相談を受ける時は

○どのような障害か

相談される方が身体障害なのか知的障害なのか精神障害なのか確認することが必要です。身体障害の場合でも車いすが必要か。盲導犬を連れた視覚障害か。難聴を伴った聴覚障害か。それぞれの障害によってバリアの内容が大幅に違って来ます。

車いすの場合や盲導犬を連れた視覚障害の場合は設備などのハード面に気を配らなければなりません。もちろん人的なソフト面についても、気配りが必要ですが、エレベーターやトイレの問題など車いすの方や視覚障害の方には大切な問題です。

聴覚に障害を持たれている方の場合は、情報をいかに多く提供できるかが重要な課題となります。例えば、乗っている列車が突然停車して動かない場合、普通はアナウンスで情報提供がなされるのですが、文字による情報提供は新幹線などの新しい車両を除いて、まだまだ少ない現状があります。

知的障害の方は設備面のバリアは少ないけれど、状況に対する自己決定が厳しいため、介助の方の助言が必要な方が多いようです。また、重複した障害を持たれている方もいるので、トイレやエレベーターなどのハード面での支援も必要となります。

精神障害の方の場合、自分の障害をどこまで認識しているかが重要なポイントです。時には主治医の助言も必要となる場合もあります。この点について障害に対する基礎知識を持つ事が必要で、障害によっては知識が乏しい場合はそのような知識を要しているスタッフに教えてもらうことが大切です。

○外出や旅行でどこがバリアとなりそうか

身体障害の方で車いすや杖をついて歩くなどの歩行困難者や視覚障害の方などに共通することは、一番にトイレの問題が大きいと考えられます。

次に、上下移動が大きなバリアとなってきます。車いすの方などに多目的トイレやエレベーターの設置が重要視されるのは、そのためです。空港や駅のバリアフリー化、大都市圏におけるノンステップバスの増加などは身体障害の方や高齢の方にとって外出しやすい環境が整ってきていることが歓迎すべき点です。

聴覚障害の方の場合は前述しましたが、情報提供の大切さを感じています。

特に、外出先で起こり得る災害時などでの情報提供は不可欠な課題です。希望の予算に合うかどうか。

○希望の予算に合うかどうか

外出や旅行をする際には必ず交通機関の運賃料金や宿泊費などお金がかかってきます。一回の外出や旅行に対していくら位予算が必要になるか聞くことは重要です。最近は航空便でも「先得」や「旅割」などの格安の航空券が出ていたり、宿泊費の予算もビジネスホテルが出て来た影響で安い宿も目立って来ています。その人の所得に合わせた外出や旅行にいくらお金をかけられるかお話しを伺い予算を組み立てることが大事です。

○サポートする人をどう見つけるか

障害のある人が外出や旅行をする時に介助を必要とする人も多く見受けられます。

介助をする方は家族・友人・施設職員・ボランティア・旅行専門のヘルパー等、色々な人々の形が考えられます。障害のある人の人間関係や障害の重さ、サポートの仕方によって色々なパターンが考えられます。

支援をする側としてはその人から人間関係や予算をお伺いして色々なパターンを想定して一緒に考えるべき事だと思います。

○一般的な外出や旅行の知識をどれぐらい相談を受ける立場で持っているか

障害のある方の外出や旅行をする相談に乗る時にまず必要なのは、その人が一般的な旅行の知識をどれくらい持っているかも重要なポイントとなります。

予算の所で少し触れましたが、最近は航空券やホテル料金の安い旅行商品が出てきています。また、障害者割引などで旅行を組み立てていくと返って高くなるものも多く、一般的な商品知識があった方が商品が安くなったり障害に合った設備があっても、そんなに高くなくても済むような商品づくりも出来ます。一般的な旅行知識を持っている方が幅広く相談に乗ることが可能です。

2)資料を調べる時

○ホームページ(HP)が正しい情報を持っているかどうか

21世紀に入りPCなどのホームページ(HP)が情報提供の一番重要な物として重宝されるようになってきました。但し、HPにも情報がその都度更新されている物ばかりとは限りません。

○古い情報だと使えない場合があるので、注意が必要

ホームページ(HP)には更新されていないHPや1年に1回しか更新されないHPなどが多くあります。HPを何種類か比べてみてどれが正しいか確認することが重要です。いつ編集されたか?いつ更新されているか?プロパティを調べたり更新日時を書いてくれるところもあるので確認することも大事です。

○鉄道会社や航空会社がよい情報を持っている場合がある

鉄道会社や航空会社のバリアフリー情報は比較的新しいものが多く、情報の更新も早いので便利です。空港のバリアフリー情報も各空港会社のバリアフリー情報が詳しく出ているので確認することが大事です。旅行の計画を立てる時は是非利用してみることをお勧めします。例えば、JR東日本の「えきねっと」というHPは駅構内情報やバリアフリー情報が必ず出ています。その他のJRの会社や西武や近鉄・阪急などの大手私鉄会社や日本航空・全日空の航空会社、羽田空港・大阪伊丹空港のHPは多目的トイレやエレベータの情報が良く記載されているようです。

○旅行会社の場合は、社内情報をいかに持っているかが大切

旅行会社の場合は情報源を利用者より持っている事が多いです。

旅行会社のホームページを検索サイトで「バリアフリー旅行」と検索してみるとバリアフリーの旅行について、積極的に取り組んでいる会社とあまり積極的に取り組んでいない会社があります。もし、旅行会社に相談をする場合は積極的に取り組んでいる会社に相談をした方が良いとおもいます。

積極的に取り組んでいる会社でも会社によって特徴(例えば、福祉関係の有資格者が多数在籍している会社、介護旅行が得意な会社、会員制のツアーを行っている会社、人工透析の方のツアーを行っている会社等)があります。

積極的に取り組んでる会社は社内にバリアフリー情報を蓄積しているので、問い合わせ等をしても早く正確な回答を得る事が出来ると思います。

バリアフリー旅行に積極的に取り組んでいる会社を積極的に利用(旅行の手配や海外旅行の渡航手続き、旅行保険の申し込み等)して旅行のプランを作ってみるのも良いと思います。

○海外旅行の場合は十分な情報を調べておくこと

前述しましたが海外旅行の場合は各国によって政情が変わったり、宗教・習慣が違う国も多くあります。また、バリアフリーの面でも進んでいる国ばかりではありません。言語の違う地域も多いので国内と違って言葉が一番課題となります。言語だけでも負担になりますから現地の情報は自分で調べておくことをお勧めします。もちろん旅行会社を通じて情報を入手することも大切ですし、外務省のHPから情報収集をすることも可能です。

○出発迄の時間に余裕を持つ事が大切

企画を立てる時に大切なのは旅行の出発地へ行くまでの時間に余裕を持たせることが大切です。例えば、電動車いすの方が成田空港へ都内から行く場合、電車の乗り降りにスロープが必要だったり、乗換駅のエレベータが他のお客様で何台か待たされたり時間のかかることが多いです。一般の人が1時間で行けると思っている所は必ず30分程プラスして考える事が必要です。航空便や列車は待ってくれないので気を付けて下さい。

○難しいプランの場合は、絶えず代案を用意することが必要

外出や旅行相談を受ける時、予算のことや介助者の事で条件が折り合わない場合が多いです。例えば、介助の人を探して欲しいと言われて、2週間以内に出発したいと言われた時、介助の人を見つける努力はしますがなかなか難しい。そんな時に2週間あとにずらして1ヵ月後ではどうですか?など声をかけることも必要です。また、旅行の予算が折り合わない時でも日程を遅くすれば「旅割」や旅行会社のパッケージツアーの安いものが手配出来ることを案内することも可能となってきます。

常に旅行などの相談の時は、代案を心に用意しておくことが大切です。

○旅行環境や状況には、敏感になっておくことが必要

旅行の環境は海外では時差の問題、国内では気候の問題などがあります。さらに、自宅の生活に近い環境を確保することが大切です。その方が生活リズムは守れて楽に旅行することが可能となります。また、国内外の災害や政情の情報には気を配っておく事が必要です。これは一般の人でも同じことですが、障害のある人が災害地や政情が悪い所に行く時は思わぬ事件に巻き込まれてしまうことがあるので十分気を付けて下さい。

○都市部と地方での移動手段に注意

旅行のプランを立てる時に、例えば東京や大阪から釧路や長崎に旅行をするとします。東京都内や大阪市内は比較的移動が電車やバスで移動し易いのですが、釧路や長崎に行く場合は空港から市内まで普通のリムジンバスかレンタカーでの移動が多くなります(例:札幌新千歳空港・福岡板付空港)。電車やノンステップバスがあるところもありますが、まだまだ車両数が少ない所も多いのでリフト付きのタクシーやリフト付きレンタカーなどの手配が必要になる時もあります。その点、予算が高くなるので十分な注意が必要です。

○プランはきっちり立てないで余裕を持たせる事が必要

旅行プランを作る時に余裕がなくきっちりと作ることは厳しい時があります。前述したように電動車いすを使って東京駅や成田空港に行く場合、普通の人の1.5倍くらいの時間を見た方が良いと書きましたが、旅行中も時間の余裕を見てどこかで休憩したり出来るくらいの余裕があった方が動きやすいと考えます。余裕のない予定を立てると体調にも響いてくる事があるので余裕を持ったプランを心掛けましょう。

3)外出や旅行の準備

○誰と行くのか

障害があって介助が必要な場合一番の鍵となるのがこの点です。ご家族で行かれる方もおられますし、作業所や施設など団体旅行で行かれる方もいらっしゃいます。ボランティアや友人と行かれる方もいますし、トラベルヘルパーを利用される方もおられます。一番必要なのは旅を楽しむために気の合った仲間や良い人間関係を作って旅行されることをお勧めします。

○役割分担はどうするのか

旅行に行くことが決まった時、旅行に行くための役割分担が必要な場合があります。旅行会社のツアーで行くのであればそれほど心配することは無いと思いますが、自宅から集合先へ行くことも旅の一つです。その辺のルートを確認したり場合によってはタクシーを予約したり、それを誰がやるのかも旅の楽しみの一つかもしれません。介助の方に何でもやってもらうのも一つの方法ですが、自分と介助の方で役割分担をして行うことも大事な事だと考えます。

○航空券や宿泊予約の手配について

つい最近までは旅行会社を通して手配する方も多かったのですが、WEBから航空券やホテルが直接手配出来るようになって、それを活かして旅の手配をする人も増えてきています。また、旅行会社のパッケージツアーを手配して値段を安く押えて旅行される方もいらっしゃいます。WEBを利用するのは慣れてる方には良いのかもしれませんが、その都度その都度手配するのが煩わしい方もおられます。旅行会社を活用するのは煩わしさがなくなる利点もあります。

○障害や病気などで、航空券などの突然のキャンセルの場合どうするか

障害や病気などによる航空券や列車の指定券などのキャンセルは例えば、それが予想出来る事であれば航空便の「旅割」やJRの「トクトクきっぷ」のような安い切符の手配は避けた方が良いと思います。むしろ障害者割引を使っての券の購入をお勧めします。その方が一回なら無料で変更することができ、万が一キャンセルする場合でも安くて済むからです。ホテルも一日二日前ならば最近はキャンセル可能のホテルも出てきています。もし旅行が変更できるものであればキャンセルよりも変更をお勧めします。

○電動車いすなどの特殊な自助具を持っている場合に注意すること

電動車いすなどの特殊な自助具を持って旅行される場合は、まず故障した時に修理してくれる所を出来れば事前に見つけておくことがよいでしょう。自助具を購入したところで確認することが必要です。航空便に載せる場合は大きさや幅などを細かく聞かれる場合があります。背景には、最近日本の国内外の航空会社の航空機が小型化していることもあると考えています。バッテリーの種類も確認しておいた方が良いでしょう。今は随分スムーズに搭乗できるようになりましたが、まだまだ外国では国によって無理解な航空便の機長さんもおられます。船は船長がトップなのですが、航空便は機長がトップなので機長が搭乗出来ないと判断すればその判断を変えることはなかなか難しい事です。

○外出や旅行の荷物や服装について

服装はできるだけ身軽な方が良いと考えます。もし事前に必要な礼服などがいる場合はホテルに宅急便で送る方法もあります。荷物も一緒で長期滞在をするところは宅急便を利用する方が楽だと思います。(例:ロンドン~スコットランド2泊してロンドンに戻る場合)旅行中に同じホテルから別の地方へ2泊くらいして同じホテルへ戻ってくる事があればホテルで荷物を預かってくれることがあります。服装によっては日本で着替えを最小限にして外国で買った方が安い場合もあります。

○集合場所などに行く時は事前に行き方のチェックが必要

空港や駅への行き方は色々な方法があります。杖を使っている方など乗り換えを苦手とする方は航空便の場合はリムジンバスを利用することをお勧めします。逆に車いすなどで移乗が苦手な人はリフト付きタクシーか電車をお勧めします。電車の場合は経費は安くなりますが、乗換駅がバリアフリーかどうかのチェックが必要となります。バスも大阪や東京ならばあちらこちらから出ていますが(例:仙台空港、宮崎空港)地方都市なら2,3カ所位からしか出ない事も多く電車も入っていない空港(例:新潟空港、広島空港)もあるので注意が必要です。ヨーロッパなどは空港に鉄道の駅を持っている所も多く、(例:フランクフルト空港、ロンドンのヒースロー空港)アメリカやアジアでもその傾向は増えてきていますが、(例:シアトル空港、香港空港)まだまだそれほど多くないのが実状です。

4)外出先や旅行先で注意すること

○トイレなどの身障者対応設備について

障害のある方が旅行をする場合、一番心配なのがトイレです。現在は色々な施設でかなり車いす対応や多目的トイレが増えてきましたが、まだ完全ではない現状もあります。

●交通について

新バリアフリー法が施行されてからは外出や旅行に必要な駅や空港、港、バスターミナルには車いす対応や多目的トイレが設置される所が増えてきました。移動手段としての鉄道は新幹線や1990年代からの特急列車や快速列車用の車両に、車いす対応トイレが整備されてきています。ただし、旧国鉄時代からの新幹線以外の車両にはまだ設置されていない車両もあります。

航空機については、日本の航空会社は機内用車いすや機内車いす対応トイレを用意しているところも多く、サービスも良いようです。日本以外ではアメリカやヨーロッパについてはサービスが良い航空会社も多いのですが、アジアやアフリカなどの航空会社では、まだ理解がされていない航空会社も見かけられますので、注意が必要です。船舶については、新バリアフリー法の中に、生活に密着した航路の新しい船には多目的トイレを義務付けています。すでに、桜島フェリーや長距離ではサンフラワータイプの船体に、車いす対応トイレを設置している船も出ています。クルーズ船などの海外航路の船も車いす対応トイレを高齢の方の利用が多いので設置している船が、日本だけでなくアメリカやヨーロッパにも多く見られます。バスについては、日本の場合は団体用の貸切バスなどでリフト付きのバスが増えて来ているようですが、高速バスではバリアフリー対応のバス(2階建てバスの1階部分に車いす対応席を設け乗降のドアにスロ-プを設置して乗り降りがしやすいようにしています。例:東京~京都・大阪間など)を配車するバス会社も一部で出て来ていますがまだ試行錯誤の段階で、例えば電動車いすでの利用はまだ難しいという記述をしているバス会社もあるので、まだまだ進んでいないようです。また都市の路線バスではスロープ付きのバスが増えて来ていますが、地方都市ではそんなに多くはありません。海外では、アメリカなどではハワイなどで路線バスは100%リフト付きとなってきております。ニューヨークなどの大都市でも100%近くがリフト付きとなっているようです。ヨーロッパでもスウェーデン、デンマーク、イギリス、ドイツなどの主要都市では、路線バスの車いす対応比率は高くなって来ていると思います。イタリアや旧東ヨーロッパ諸国などでは、車いす対応比率は高くなっていますが、まだ少ないようです。リフト付き観光バスは、日本同様貸切バスではありますが、日本からの手配は契約の都合で出来る場合と出来ない場合があるようです。トイレについては、バスの場合はまだ難しいところも多く、高速道路のサービスエリアなどで休憩して、多目的トイレを使うことが一般的なようです。これは国内も海外も変わらないと言えます。

●ホテルについて

○日本の場合は新バリアフリー法施行により新しいホテルは特に障害がある人対応の客室の設置や多目的トイレの設置が義務付けられ、多くのホテルや宿泊施設に設備ができてきています。但し、最近設備があっても情報公開をしない宿泊施設もできてきているようで、ホームページなどから情報が取りづらいところも新しい問題として提起されています。このような場合は、直接ホテルに聞くことが大切なようです。

○海外の場合は、アメリカや北西ヨーロッパを中心にホテルの設備は整って来ています。けれどもそれ以外の国については事前調査が必要で、設備の無いホテルも見受けられています。

●観光地について

日本の場合は、公共の施設を中心に多目的トイレなどの整備は随分進んできています。海外の場合もアメリカや北西ヨーロッパを中心に設備改善は進んでいます。日本の場合は、設備があることが当然のようになっていますが、その設備が新しいか古いかによって使えるかどうかということもでてきています。例えば車いす対応トイレは、当たり前でもおむつ交換の大きなベッドが付いていたり、内部障害によるオストメイト対応の設備が設置されているところはまだそれほど多くはありません。

アメリカやヨーロッパなどの場合も同様だと考えています。けれども日本人が欧米のトイレに行くと、まず普通のトイレでもスペースが広いところが多く車いすでも十分入ることができます。

○鉄道や航空機に乗り遅れた場合

近場の外出と違い旅行などで鉄道や航空便を乗り遅れることは極力さけるべきです。特に鉄道は指定席を利用している場合は次の列車の指定席券や自由席券を買い直すことになります。長距離の場合は乗車券の有効期間があれば買い直さなくても良いことがあります。旅行会社のパッケージツアーやとくとく切符の指定席を利用する場合はその列車のみの有効となりますので後の列車には通用しません。なお、(例:東京~新青森経由函館、大阪~岡山経由松山など)接続列車に乗り換えて旅行される場合、乗り換える前の列車が2時間以上遅れた場合は接続する列車も特急券などが全額戻ってくることがあります。

航空便の場合、障害者割引などをご利用の方の場合は空席がある場合に限り、後の便へ変更してくれることがあります。ただし、旅割などの割引運賃を使った航空券やホテルの宿泊を伴うパッケージツアーの航空券は旅行会社の判断となるので買い直すことが通例となります。航空便で海外に行く場合も、同じ航空会社や系列航空会社の場合は空席があるかぎり、後の便に乗ることが可能な場合があります。ただし、格安航空券の場合はその種類にもよりますが、大体が買い直しとなります。その点、ご注意頂きたく思います。

○地震などの災害で出発できなかったり、旅行が途中で中止になったりした場合

鉄道会社や航空会社は、事態が事態ですので全額戻ってきます。また旅行中止の時は、今までかかった費用を除いて返金されます。また出発地まで鉄道会社などが無料で戻ることを保証しています。ただ、海外の場合、帰国する時に旅行代金の中に費用が含まれることがあります。旅行会社については、特別補償規定の適用で、旅行会社が定める一定金額の補償を受けることができます。ただし、細かいことは旅行会社の社員にお尋ねになって確認されることをお勧めします。

○海外旅行では、時差や日程組み立ての工夫について

海外旅行で意外に疲れるのは時差の問題が大きいでしょう。特に日本からアジア・ヨーロッパ方面に周る時は、太陽の軌道について周るようなものなので、比較的楽に感じますが、ハワイ、北米方面に周る時は太陽の軌道に逆らって周ることになるので注意が必要です。それからアメリカ、カナダやオーストラリアなどでは、国内でも移動する時は時差が3時間程度あるので、同じ国内でも疲労感を感じるものです。旅行中に一日はフリータイムを作るなどの工夫が大切です。

○言葉の問題

国内旅行ではほとんど問題もなくなっていますが、海外となるとそうはいきません。特に障害のある方との旅行の場合は障害のある方のケアもしながら現地の人とコミュニケーションをどうとっていくかが大事になってきます。

障害がなくても言語障害を持つのと同じ様な苦労をすることになります。基本的な言葉は音声機能付き電子辞書を日本で購入して持参するか、旅行会社を通じて現地でガイドをお願いするか、色々と方法を考える必要があります。

言葉に問題がなければ介助に集中出来るので不安が少なくなります。海外のホテルでも日本語が話せるスタッフがいる所もありますので旅行会社に問い合わせてみるのも一つの方法です。

○パスポートは貴重品

国内では必要ないことではありますが海外に行く場合は、パスポートは命の次に大切な物となります。パスポートは国籍がある国が発行する身分証明書の様な物で、海外では絶えず提示することを求められることが多いです。出発の時から帰国まで肌身離さず持っておく必要があります。私も色々と失敗談はあるのですが、出国時に前のパスポートを持って行って家族に持って来てもらったり、車いすのポケットにパスポートを入れたまま航空便内に入り入国する時に車いすが出てくるまで待たされたり、冷や冷やすることがいくらでもありました。だからこそ言えるのですが、パスポートは確認に確認をして貴重に扱うことが大事です。もし外国で無くしたりすれば、そこでしばらく滞在しパスポートを取り直すことになります。その場合、その滞在費は自己負担となります。このようなケースを避けるためにパスポートはくれぐれも目の届くところで管理しましょう。

○ビザ(相手国が発行する滞在許可証)が必要な場合は用意を怠らず

ビザの必要な国は観光に限れば随分少なくなってきました。しかし21世紀に入りテロなどの影響でアメリカなどではパスポートの代わりであるESTA(電子渡航承認システム)の登録が必要となっています。その他の国では観光ではほとんど必要としませんが、アフリカや中東で今でも必要とする国はあります。また観光目的ならば問題はありませんが、就労・留学などではビザが必要な国はまだまだあります。

○旅行中に電動車いすなどの自助具が壊れた場合

計画の所でも書きましたが、できれば出発前に現地のメーカーを紹介していただくことが大切です。それでも突然壊れた場合、ヨーロッパ・アメリカ・韓国・台湾など比較的福祉に理解があるところでは、ホテルなどで自助具の修理メーカーを紹介してもらえる可能性もあります。また、旅行会社を通じて手配している場合、現地の旅行会社に相談することも大切です。海外旅行傷害保険に加入していれば、そこからメーカーを紹介してくれる可能性もあります。但し、福祉が進んでいない国の場合、紹介できるメーカーがあるかどうか心配な点はあります。航空会社を通じて車いすを借り、その時は移動すると言う手もない訳ではありません。航空会社の責任で壊れた場合には交渉し易いのですが、それ以外の街で壊れた場合、日本大使館に話をしてみるのも良いと思います。日本大使館から車いす関係の納入をしている商社などを紹介してもらい、そこから業者を探すことも可能かと思います。

○航空機から荷物が出てこない場合

これは障害があっても無くても良くあるケースです。理由としては航空便を乗り換える時に誤って荷物を積み忘れたり、違う都市に持って行かれるケースも良くあります。その場合はクレームタグ(荷物の預り証)を出発空港で渡されるのでそれを使って交渉することが大切です。障害のある方が大事にしている自助具の場合も同じ扱いです。たとえば車いすの場合、最悪その日出てこなければ航空会社に交渉して航空会社の車いすを貸してもらい戻って来るまでその車いすで旅を続けることが可能です。課題としては姿勢保持ができる車いすなどが確保出来るかどうかの問題があります。その時はクッションなどを借りて横に入れることもできます。念入りに航空会社に何が必要かきちんと伝える事が大事です。

○介助の人との関係

長い旅になると介助の人との関係が難しくなります。親しくても親しくなくても疲れてくると自分の思いがお互いに先に出てしまします。私の場合は学生に3、4人同行してもらいます。その時に信頼関係を持つ事が大事なのですが、一番良いのは3、4人で交代して一人は休みを作ってぶらぶらしてもらうことが息抜きになります。また、障害のある方も時々一人でいる時間を持つ方が精神的にホッとする場合もあります。お互いがどこかで息抜きを出来る関係を作ることが大切です。

○お酒を買う時もパスポートが必要

これも自分自身の体験談を交えながら書いています。アメリカのカリフォルニア州に行った時にお酒をマーケットで買う時にパスポートの提示を求められた事があります。日本人は童顔でアメリカ系やヨーロッパ系の人よりも若く見られる傾向があり、未成年者と間違われる場合もあるからです。タバコも同じで未成年者には売らない事になっているので、そんな場合はパスポートが必要となります。これは障害があっても無くても同じ事ですが、あえて書き記しておきます。

○独り歩きなどの時は盗難に注意

世界中でも貧困な国やラテン系の国では盗難が非常に多い傾向があります。これは障害があっても無くても同じですが、特に障害のある方が狙われやすい傾向があります。日本の国内のように荷物を後ろにぶら下げるのは危険な場合もあります。せめてパスポートや財布などの貴重品だけでも目の届くところで防御しないと危険です。荷物を床に少し置いただけでも置き引きにあった例もあります。東京や大阪の様に用心を怠らない事が大切です。

○地域によっては食料や水や氷に注意することも大切

東南アジアから南アジアについては食材に注意する必要があります。食糧事情があまり良くないのと食材が体に合わない場合があります。胃腸薬などは日本から持って行くことがお勧めです。水もヨーロッパなどは石灰を含んでいるため飲用には適しません。どの国でも最近はミネラルウォーターを買う事が安全だとされてきています。ミネラルウォーターは比較的海外では物価が安く手に入りやすい傾向があります。けれども、ごく一部の露天商は、水道水をミネラルウォーターの瓶に入れて売っている所もあるようですのでご注意ください。食あたりをすると海外の医療機関は高くつくので慎重に対処して頂くことをお勧めします。

○お土産物は帰国するときに宅急便で送ることも大切

海外旅行や国内旅行でお土産は楽しみのひとつです。ついつい買いすぎることも多く、帰国時に疲れて帰るときには重荷になります。特に介助の方を必要とする場合、荷物が多いと介助と荷物の運搬で介助の方はかなり疲労感を覚えます。これは障害がある方にとってもストレスを持つことになって疲労がお互い倍増することになります。できればホテルや空港で宅急便で自宅へ送ってしまわれることをお勧めします。その方が身軽に帰国や帰宅することができ、お互いのストレスも減らすことになります。ストレスを貯めるよりも少しお金を払って宅急便で送った方がお互いスムーズに帰宅することができます。

○航空便などが遅れることもあるので解散場所から自宅へも注意してルートを組んでおくことが必要

国内や海外で帰りの航空便が天候や事前の遅れの影響で大幅に遅れる事は良くある話です。たとえば、国内で帰宅電車やバスをぎりぎりで計算される方がよくいます。けれども航空便が遅れた場合、予定されていた接続便やバスに乗れない事は良くあります。国内の場合、私が夜遅い航空便で帰宅する場合複数のルートを想定しておきます。その中から一番交通費が安く介助の方も楽に行けるルートを考えます。時には最寄駅から自宅までバスではなくタクシーを使うことも考えます。タクシー料金は私が住んでいる所の場合、無料のタクシー券がありタクシー代も身障手帳を見せれば一割引きとなります。それも考えながらゆとりある帰り道を考えておく必要があります。また、海外の場合、「成田エクスプレス」や「はるか」など有料特急を予約する方もいますが、帰りについては予約をしないで空港駅に着いてから予約をした方が良いと考えています。

○外国の医療や薬は高くつくので、日本で用意して行くことや、英語の処方箋を持っておくことが必要

障害のある方は服薬をされている方が非常に多いです。それを考えるとまず英語やドイツ語などの処方箋を医師に書いてもらっておく事が大切です。それは万が一盗難や荷物を失くした時に薬も失くしてしまう場合があるので、処方箋があれば外国でも薬を出してもらう時に便利です。更に先程書いたように旅行保険に入っておいた方が保償もされて良いと考えます。また国内でも同様の事があることもあるので、お薬ノートや健康保険証のコピーを用意なさる事をお勧めします。また、海外の場合障害に無理解の国もあると言われています。そこで処方箋の他に医師の診断書を求められる場合もまだあり得ます。出発前にこの事を調べておかれることをお勧めします。

○できるだけ旅行傷害保険などは掛けておいた方がよい

国内旅行にしても海外旅行にしても思わぬアクシデントが付き物です。笑って済ませられるアクシデントなら良いのですが、中には怪我をしたり品物を壊してしまったり、怪我の治療や損害賠償も必要な場合があります。

海外での怪我や病気の治療は医療費が高く、日本よりもかなり割高なことを覚悟しなければなりません。(海外では日本の健康保険が使えません。)損害賠償も予測がつかないものです。そんな時を考えて旅行傷害保険に加入することをお勧めします。以下、簡単に保険について説明をします。

●国内旅行傷害保険とは

日本国内において旅行の目的をもってご自宅を出発されてからご自宅に帰着されるまでのさまざまな急激かつ偶然な外来の事故により、被保険者【保険の補償を受けられる方】が怪我をされた場合などに保険金【保険事故により損害が生じた場合に、保険会社が支払う金額】をお支払いする保険です。

保険金の種類(主なもの)

ケガの補償 死亡保険金
後遺障害保険金
入院保険金
手術保険金
通院保険金
その他の費用 賠償責任保険金
携行品損害保険金
救助者費用等保険金

●海外旅行保険とは

海外旅行中に被保険者【保険の補償を受けられる方】がさまざまな急激かつ偶然な外来の事故によって傷害を被った場合、発病した場合またはその他費用を負担することによって損害を被った場合などに保険金【保険事故により損害が生じた場合に、保険会社が支払う金額】をお支払いする保険です。

保険金の種類(主なもの)

疾病・ケガの補償 傷害死亡保険金
傷害後遺障害保険金
治療・救援費用保険金
疾病死亡保険金
個人賠償責任保険金
その他の費用 携行品損害保険金
旅行事故緊急費用保険金
旅行変更費用保険金

国内傷害保険も海外旅行保険も契約する保険会社によって、商品の内容が異なりますので詳細は申し込みをする保険代理店に確認してください。

●保険を申込む時の注意点

○重要事項を必ず確認しましょう。

保険代理店から「重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)」という書類【契約概要:保険商品を理解するために必要な情報、注意喚起情報:特に注意すべき情報を書いたもの】が渡されますので、よく読んで不明な点があれば、保険代理店の担当者に質問して説明を受けましょう。

○告知事項通知義務違反にならないように注意しましょう。

・既往症について申込書に記入するところがあるので、分かるように事前に調べておきましょう。

・他の傷害保険(共済も含む)に加入している場合は申込書に記入するところがあるので、分かるように事前に調べておきましょう。

*告知義務に違反すると契約を解除されたり、保険金【保険事故により損害が生じた場合に、保険会社が支払う金額】が支払われないことがあります。

○契約内容を確認して申込書に署名・捺印しましょう。

保険期間、契約内容等、申込書に記入されている内容を確認して、申込書に署名・捺印しましょう。(保険を契約する時に契約者の認め印が必要です。忘れずに持って行きましょう。)

○保険料を払い込み、保険会社が発行する領収書を受け取りましょう。

保険会社と契約が締結されると保険証券が発行されます。契約のしおりと一緒に受け取りましょう。

●旅行中に事故が発生した場合

ただちに加入した保険代理店(代理店から保険会社に事故発生の連絡がされます。)または保険会社に連絡して下さい。

保険契約締結時に契約のしおり(保険会社の連絡先や事故が起きた時の対応について書いてある物)が渡されますので、保険証券と一緒に旅行に持って行きましょう。

事故が起きた時の対応については契約している保険会社の事故処理担当者の指示に従ってください。

5)障害のある人の外出と旅の支援者になるには

○支援者に欠かせない資質と心構え

外出や旅の支援にはハード部分において障害者旅行専門の旅行会社や専門スタッフがいる旅行会社があります。また旅行企画・相談業者や現在の公共交通機関は係員が最低限の案内教育は受けています。

そしてソフト部分(身の回り)の支援として、トラベルヘルパーやトラベルサポーターの方々がいます。それぞれ団体組織であったり、旅行会社に登録された方、個人的になさっている方もいます。

また、サポートをする側は、障害名が同じでも一人ひとり違いがあります。緊張をしないで気軽に、少し先を考えて(次に何をするのか?)行動をして欲しいです。何もかもをしてあげるのではなく出来ることは自分でする(してもらう)が、いつでも手伝える余裕を持っていただけるように「して欲しい」と言うと「いいですよ」と言えるような方がいいのです。

いつも(毎回)初心に帰って介助を心がけ、介助をする方の了解を得た上で手伝いをして下さい。

トラベルヘルパー・サポーターを利用される方は、ご自分の障害の程度、お互いの性格や生活習慣を知ることや介助して欲しい内容や範囲を明確にしておく必要があります。事前に面談をしたりメールや電話等でコミュニケーションを取っておく事が大切です。家族や友人・知人の間であっても同じような事が言えます。

トラベルヘルパー・サポーターの方々は、2級ヘルパー資格に加えて、野外の非日常の環境である旅行に際しての想定される技術を習得されていらっしゃいます。

お互い「いい旅行」だったと言える旅行にしたいものです。

○外出や旅行に行く前に必要な事

●行ってみたい所

行ってみたいところは千差万別ですが、旅の目的により決めたりも出来ます。スポーツ観戦・コンサートやイベント・テーマパーク(遊び)、歴史散策・神社や寺に参拝・美術館・博物館(学びたい・見たい)、四季の花見・温泉・子や孫との旅行(くつろぎ)、グルメ・自然体験・お土産を買う(楽しみ)、観光先での地元の人との出会い等があります。

また昔、行ったところをもう一度訪ねてみたい、小説や文学書を読んで・映画を見て、その舞台となった地を訪れてみたり、その主人公になった気分でというユニークな感じで旅行もするのも面白いです。

四肢麻痺(脳性麻痺)で歩行困難・車いす(松葉杖歩行)移動の私ですが色々なことで外出して旅行に行きます。通勤、通院、買い物、研修で、自分自身の褒美やストレス解消などで旅行に行きます。

昨今はバリアフリー化が進み、一人でいろいろな方法や支援を上手く利用して外出や旅行に行きます。

例えば、私は北九州在住ですが東京へ行く時は自分で予約を入れ飛行機や新幹線あるいは夜行高速バスを利用します。

飛行機の場合は福岡空港や北九州空港を利用しますが空港までは自家用車や路線バス(よじ登りです)、JRや地下鉄を利用して空港へと行きます。ただ最寄り駅やバス乗り場までが田舎なので自家用車や家族、知人・友人に頼み送っていただいたりタクシー等を使ったりしなければなりません。私の地域は納税義務者にはタクシー券などは、対象外です。地域により違います。

空港に着きカウンターに行くと、担当係員に搭乗手続きから搭乗まで手伝っていただけますし、目的地の空港に到着すると次の交通機関の改札や係員の方に引き継いでくださいます。

新幹線の場合も最終目的地(駅)を出発駅できちんと言っておけば行く事が出来ます。

夜行高速バスについては、幸い私は少しの支えがあれば車いすから座席の移乗が可能なので乗務員さんに少し介助してもらいリフト式バスでなくても乗ることが出来ますし、介助の方がいらっしゃれば乗務員の方もご一緒に、お手伝いをしていただけます。トイレなどもお願いをすれば、決められた休憩以外でもサービスエリアに止めて頂けます(日本バス協会のHP参照)。

長い時間バスに乗るのが嫌いじゃない方には、金額的にも低価格なのでお勧めです。但し、羽田空港から各地へ行くバス、夜行高速バスはリフト付ではありません。

私は、その他には野球観戦の日帰り外出や旅行では国内・海外と幾度と無くチャンスを見つけては行きました。行き先はさまざまですが、バリアフリー専門の旅行会社の企画旅行が一番安心です。今は、国内・海外共に有名な観光地には、ほとんど行けますし、アクティビティに富んだ旅行もあります。例えば「四国八十八ヶ所お遍路巡り」や「ハワイ・ホノルルマラソン(レースディーウォーク)」などがあります。

アクティブな旅行には、トラベルサポーターの方をお願いします。スキューバダイビングのライセンスを取りに出かけたこともあります。個人で情報を集め受け入れ先を探し、障害や病気の既往歴を話した上でライセンスを取れることを知り、諸々のバリアをクリアにする為に知人に着替え等のサポートを頼みました。費用は全額負担ですがライセンスを取れたことは金額以上の価値があり、サポートをしていただいた方と共に“ヨロコビ”を分かち合えることが出来ます。

サポーターさんには、自分の障害をよく知り、お互い気を使わない方、お互いが一緒に旅行を楽しめる方が一番です。

●日帰りか宿泊か

日帰りの旅行の場合は、宿泊よりも更に時間に余裕を持って行くことです。宿泊の場合は、ご自分の体力を十分考慮し、常備薬は余分に持っていくことです。例えば集合場所が遠い時や早朝の場合は、前泊をするなどを考えるほうがよいですし、解散などの時間も遅い時は後泊も考えられた方がよいです。

●どのくらいの予算

行く場所や日程により、大きく変わってきます。今は沢山の情報があり旅行会社や各交通機関、宿泊施設などHPを上手に使えます。

また、サポートを必要とする方は、その方の費用をどうするかで変わります。サポートをしてもらう方との相談と合意の上で、しっかり決めておくことが大切です。その辺のことを考慮し予算は明確に立てることが大事です。

近年、観光地での、NPO組織のバリアフリーツアーセンターや現地サポートボランティアさんや地元の旅行会社、観光協会等が情報を持っていることもあります。これらを利用し、費用的に少し安くなることもあります。

最後に、障害のある方が個人のホームページやブログなどに書かれた旅行記などを参考にされたり、いろいろな情報を利用して自分に合った旅行計画を立てることも楽しみながら行きたいところにいきましょう~

行けるところから、行きたいところへ!