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長野パラリンピック開催に向けて

「テーマソング」「ファンファーレ曲」決まる

(財)長野パラリンピック冬季競技大会組織委員会

 トワ・エ・モアが歌った『虹と雪のバラード』を覚えていますか?
 この曲が流れてくると、1972年に札幌冬季五輪で繰り広げられた選手たちの熱い戦い、笑顔、涙といった情景が、思い浮かんできます。
 音楽には、一瞬に時間を飛び越えて、「あのときの感動」をよみがえらせる、不思議な力がありますね。
 長野パラリンピックにも、そんな力をもった素敵なテーマソングとファンファーレ曲ができました。

◇テーマソングは『旅立ちの時』

 作曲は、長野パラリンピックの総合プロデューサーであり、宮崎駿アニメ『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』や、今夏公開の『もののけ姫』の音楽を担当するなど、各方面で多彩な活動をしている久石 譲さんです。
 アジアの地で初めて行われる、冬季パラリンピックにふさわしく、日本的な旋律を生かした、親しみやすい曲になりました。
 作詞は、ロックバンド「叫ぶ詩人の会」代表のドリアン助川さんです。散りばめられた言葉のひとつひとつから、熱く力強いメッセージが伝わってきます。
 『旅立ちの時』と名付けられたこのテーマソングは、『島唄』の熱唱で多くの人々の心を捕らえた「THE BOOM」の宮沢和史さんの歌で、この秋CD発売されることになりました。歌えば心が勇気づけられる、すばらしい曲です。どうぞご期待ください。

◇大会を彩る2曲のファンファーレ

 昨年ファンファーレ曲の募集をしたところ、全国から1180の応募がありました。その中から、埼玉県上尾市の豊田亜矢子さんと兵庫県芦屋市の内野裕樹さんの作品が優秀賞に選ばれました。この2曲のファンファーレは、長野パラリンピックの表彰式や競技のオープニング等の場面で、参加する人々の耳に心に、華やかに響き渡ります。

クロスカントリースキー

クロスカントリースキーは、クラシカル走法・フリー走法の2つの走法があります。個人種目とリレー種目があり2.5kmから20kmの距離で、障害によっては、スキーの上に椅子をセットしたシットスキー(チェアスキー)を用いて競技を行います。視覚障害者にはガイドが伴走して競技が行われます。


(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
1997年7月号(第17巻 通巻192号)56頁・57頁