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編集後記

 先日、友達2人と今年の4月にオープンしたばかりの駅ビルで食事をしようと出かけた。車だったので、その駅ビルの駐車場に停めるために駐車場に入り、最初に見つけた空いていたところに停めた。
 車いすをトランクから出し、売り場に入って行こうとしたら、階段があった。案内図を見たら、ナント最上階だけ段差なしで売り場につながっているが、ほかの階にはすべて階段があり、車いすでは入れないようになっていた。腹が立って、他のお店に行こうかと考えたが、もう時間も遅かったので、仕方なくもう一度車に乗り、車いすも再度トランクに詰め込み、アクセスできる階まで昇った。
 しかし、4月にできたばかりのビルがこの有り様である。情けない。それも東京の中でも福祉が進んでいると言われている街において、この状況なのである。1か所だけ使えるようにしておけばよいと考えたのだろうか。
 実は、車いすの出し入れや車の運転をしてくれていた友達は、お腹に赤ちゃんがいて無理するべきでなかったのだが、2回の車いすの出し入れをするしかなかった。つくづく、弱い者に対して、優しくない国だと思った。

(O)


 8月最後の日曜日、横浜市のかながわ県民センター内で開かれていたのは、「どういう訳かの4人展」。文字どおり、3人のカメラマンと若手少女漫画家の写真展(?)。
 本誌のグラビアでも活躍している山口健二さんと平賀紀美江さんが参加しているものでした。
 会場は、「人」をテーマにグラビアでも紹介された写真や最近の作品が展示されていました(そうそう、本誌も会場内に置いてあって、来場した人たちが見てくれていました)。
 会場では、本当に偶然久しぶりに会えた方、名前だけ知っていたけれど会ったことがなかった方に初めて会うことができたりと、楽しい時間を過ごせました。この作品展が「みんなの出会いの場」と化したのは、4人展ということもあるかもしれません。
 さて、今月号から新しいコーナー「ケアについての一考察」が始まりました。RICAPでもケアの再考についてセミナーが開かれました。障害によって必要なケアは違いますから、それぞれの立場からの意見を紹介していきたいと思います。読者のみなさんからの声もお待ちしています。

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
1999年9月号(第19巻 通巻218号)