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ブックガイド

弱視の方におすすめの役に立つ本

市橋正光

 弱視者は十人十色のさまざまな見え方をしています。その中でも一番平均的に見えやすいと言われているのは、文字の大きさが22ポイント(7.5ミリ角)で書体はゴシック体を使用している本です。この基準で作られた本をご紹介します。

1.「見えない・見えにくい人の便利グッズカタログ」

弱視者問題研究会編 ¥1500+税

 日常生活を送るうえで役に立つ便利な道具をカタログ形式・写真入りで紹介しています。四つの章(1.便利グッズ、2.ルーペ・単眼鏡・眼鏡、3.拡大読書器、4.視覚に障害を持つ人のパソコン活用術)から構成されています。そしてこの本の最大の特長としては、掲載商品の選定はすべて弱視者が行っているということです。また、使い方・選び方・補助金の申請方法・各種相談機関の連絡先リストなど、使う側の立場にたって必要な情報もたくさん掲載されていますので、困った時に活用する便利帳のように使えます。1冊お手元にありますととても便利です。

2.「見えにくい人の初めてのパソコン」

北山恵美子著 ¥2800+税

 自らも弱視で、パソコン講習会の講師経験のある著者が、弱視の人や高齢で視力が低下した人にとって使いやすいパソコンの選び方、便利なソフト、環境設定・操作の仕方などを紹介しています。
 [目次内容]パソコン用語集/パソコンの選び方/パソコンのしくみを見てみよう/パソコンの電源を入れてみよう/Windowsと仲良くなろう/文章を入力してみよう/文章を印刷してみよう/見えにくい人のためのソフトウェアガイド/トラブル対処法/見えにくい人のパソコンサポート

3.「視覚障害者鉄道の旅2001」

全国視覚障害者外出支援連絡会編 ¥2800+税

 「いつでもどこでも、出かけたいときに出かけたいところへ」をコンセプトに編集された、視覚障害者が鉄道旅行するときに役立つ1冊です。レイルウェイライター種村直樹氏のルポのほか、全国新幹線の80駅のバリアフリー設備・サービス情報、全国の外出支援ボランティア団体の連絡先など情報満載です。

4.「べんり生活工房1」

発行/発売 (株)大活字 ¥2280+税

 株式会社大活字が発行する季刊紙「見えない・見えにくい人の暮らし応援カタログ」です。毎回いくつかの特集を組んで最新情報をお届けします。最新刊の第1巻の内容は、1.携帯電話の選び方・使い方のポイント、2.外出が楽しくなる!単眼鏡でアクティブライフ!、3.バリアフリー財布─全種類のお札・小銭を分けて入れることができる、4.電動つめ切り─深爪の心配なく安全、5.あらあら簡単料理&便利食材、6.目の相談室、7.みんなのパソコン情報、8.知って得するべんりなサービス(ふれあい案内、テレホンバンキング)、9.情報ぴっくあっぷ、10.各地で開催される福祉機器展情報、11.その他 などです。年間購読会員になると会員限定割引サービスなどが受けられます。年4回刊行される雑誌形式ですので、日常生活に役立つ最新情報を知りたい方にはおすすめです。

5.「視覚障害者のための情報機器&サービス2002」

視覚障害者リハビリテーション協会編集協力

 最新の福祉機器とサービスをインデックス方式でまとめた本です。
 [目次内容]1.点字関連製品、2.音声化・画面拡大製品、3.拡大読書器、4.出版・サービス、5.見てさわって買えるお店、6.パソコンボランティア情報

6.大活字本読み物

 1.「五体不満足」乙武洋匡著 全3巻 各2000円 2.「鉄道員/ラブレター」浅田次郎著 2800円 3.「プラトニックセックス」飯島愛著 全2巻 各3000円 4.「坊ちゃん」夏目漱石著 全2巻 各3200円 5.「老人力」赤瀬川原平著 全2巻 2800円 

 障害者手帳を取得している視覚障害者のうち約7割が弱視者です。そして、障害者手帳を取得していない弱視者も含めると100万人はいると推定されています。各種情報誌として、そして読み物としてお楽しみいただけるように大活字本を、今後も継続して出版していきたいと思っています。

(いちはしまさみつ 株式会社大活字)


ここで紹介した本の問い合わせ/注文は(株)大活字 電話:03-5282-4361 FAX:03-5282-4362