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工夫いろいろエンジョイライフ

実用編
●市販品・場所を取らないコンパクトグッズ●

イラスト:はんだみちこ

松本一成(まつもとかずなり)さん

 私は、脳性マヒの一種一級。特に上肢の緊張が強く、手は右手のみ使えます。足立区大谷田就労支援センターでホームページの作成を担当しています。日頃から100円ショップや生活品を見てまわるのが趣味で、市販のグッズを集めています。今回は、私のコレクションの中からおすすめ便利品を紹介します。

飲み物をこぼさないように職場で車のドリンクホルダーを使用

 飲み物が2つ入るもので底に滑り止めがついているものを使っています。便利な点は、蓋を開けるときに動かないし、滑って落ちないこと。飲み物を入れる場所が2つあるのがポイントで、底辺の面積が広く安定感があります。仕事中は、飲み物の位置を変えるのも、手で押すだけで動かすことができるし、安定しているので倒れる心配もありません。また、一方を肘で押さえて、カンの蓋を開けることもできます。

ペットボトルを開けたり、プルトップを外す

 上肢の緊張が強いので、ペットボトルやプルトップを外すために便利グッズを利用しています。
 市販品でさまざまな形のものを見かけますが、いろいろ買って試した結果、今一番使いやすいおすすめ品はこれです。握る部分が太くて内部がゴムでできています。握る部分は太いだけでなく、先端部分がひねってあるので手にひっかかるのがミソ。内側がゴムだと内部が固定されるので、開けやすいです。でも、開けやすいからといって、力いっぱいひねるとペットボトルのキャップがついたままで、反対にそれをとるのが大変。開けるコツは、一度開けて、そのまま戻します。
 いつも持ち歩いているものは外国製。上部に穴があいているので、キャップが取れなくなったら、上から押し出せばOK。
 プルトップを外す便利グッズもあります。使い方のコツは、途中まで開けて、後は指で開けます。理由は、力が入りすぎてプルトップだけ取れてしまって、せっかくの飲み物が飲めなくなることがあるからです。

お菓子の袋を開けるときのオープナー(カッター)

 お腹が空いてお菓子を食べたいとき、みなさんはどうしますか? お腹が空いては、仕事もはかどらない(?)し、そんなときは、コンパクトなカッターが便利です。
 一般的に見かけるのは、片手で袋を押さえて、もう一方の手にカッターを持って開けるものが多いですが、私の場合は、片手しか使えないので、掴(つか)み型(?)を使っています。それを両ひざに挟んで、切ります。この場合、全部カッターで切るのは大変なので、少し切って後は手で開けます。この少し切って、後は手で開けるのがコツです。

最後に

 便利グッズを探すコツは、いろいろこまめに見て歩くことです。
 私のグッズ探しのポイントは、まず場所を取らないこと。持ち歩くことが多いのでコンパクトであること。そして、使い方が簡単なもの。たとえば、プルトップ外しにしても、日本のものは大掛かりで使いにくいものが多いですが、外国のものはシンプルで使いやすい。
 外国製のグッズを扱っているところをチェックすると結構おもしろいものが見つかるかも…。