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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2004年3月号

編集後記

予算案の特集では、きびしい意見が相次いだ。確かに支援費制度開始初年度で早くも財源不足問題が明らかになってしまったのだから、関係者の不安、心配、怒りはいかばかりかと思う。話は変わるが、最近よくテレビで市町村の合併により新しい市や町の名称が紹介されて話題になっているが、これこそまさに行政改革の最たるものと言っていた方がおられた。地方交付税の削減や地方への税源移譲などが背景にあるのだろうが、話し合いの途中で合併話が白紙に戻ることもあるだろうから難しいことも事実であろう。ほぼ全国で緊縮型予算が組まれていると報じられている(3/8付読売社説)ことからも、より注意深くその中身を見ていく必要があると思う。(S)


「文学にみる障害者像」で紹介した「絵日記 瞽女を訪ねて」は、タイトルどおり画家である斎藤真一氏の絵と手書きの文章で綴られている。手書きの文章が活字とは異なった雰囲気を出している。

この作品の雰囲気を少しでもお伝えしたくて、発行元の日本放送出版協会から本をお借りして表紙を掲載した。少しうつむき加減の顔、もの悲しげに首をかしげている顔、しっかりと前を見つめる顔…。一つひとつの絵が語りかけてくる。暗いバックにオレンジがかった赤があたたかさを感じる。本は絶版になっているので、ご覧になるには図書館などをおすすめする。(K)