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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2005年1月号

編集後記

宮崎駿監督の「ハウルの動く城」。観客動員数はすでに1千万人を超えたとか。私も家族で観た。広告コピーは「生きる楽しさ 愛する歓び」。これを読んだ時、「そうだ、今大事なのはこれだ」と。日本だけでなく、世界中で叫び声を上げているかのような大災害を連日テレビなどで目の当たりにして、へこんでしまってどうしようもない気持ちをすくいあげてもらったような気がした。今年頂いたJDの政策委員長をしている太田修平さんからの年賀状には「希望」と書いてあった。障害福祉制度の転換期であるここ3年近くの動きを間近に凝視しているからこその願いだと受け取った。確かな手応えとは言わないまでも、それらをいくらかでも実感できる年であってほしいとこころから願う。(S)


今月号の知り隊おしえ隊では、河辺豊子さんに演劇の楽しさをご紹介いただいた。見えなくても最前列に座ることで、役者の顔の向きも声の動きでわかるという。先日友人の家に遊びに行ったとき、映画のレーザーディスクがたくさんあった。2人とも視覚障害があって見えないのに…と思ったが、サスペンスのように顔の表情や場面など映像を重視したものはわからないけれど、せりふの多い映画なら楽しめるという。その日は、お勧めの「ホーム・アローン」を見た。また、2時間ドラマなどもよく見るが、副音声付の番組がまだまだ少ないことを話していた。河辺さんが「行きたいときにいつでも見られるように…」と言っていたように、好きな番組が選べる環境になるといい。(K)