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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2007年12月号

編集後記

今、12月号校正の真っ最中、時々カレンダーを横目に見て日を数える毎日。今週末はもう12月。個人的には今年はいろいろな出来事があり、できれば振り返りたくない……。でも、人との出会い、つながり、それによって支えられていることを実感した1年でもあった。どんなに強がっても頑張っても、人の中でしか、人は生きて行けない事を痛感している。かけて頂く一言や読んだ本の一節でふっと救われ、元気をもらったことも事実。お金や土地はどうにかなる、人が問題だと言っていた花巻の友人の授産施設(銀河の里)でも、自立支援法によって収入が減り利用者の工賃アップのためにお歳暮の協力案内が届いた。みんな頑張っている。私も頑張らねば……今年もありがとうございました。(S)


以前、盲学校の生徒たちが作った造形物の展示を見に行ったことがある。展示物の一つに鳥(鳩かな?)の作品があった。表面がけばけばした感じで、形はぽってりとしている。作品の裏側や下の部分もきちんとつくられていた。鳥を触ったり抱き上げたりしたときの感触を表現するとこんな形になるのかと、見たものを表現することとの違いに驚いたのだが、これはおもしろいなと感じた。質感が表れているので、できれば作品を触ってみたいと思うくらいだった。そう考えながら他の展示物を楽しく見ることができた。同じ物でもアプローチの仕方によって感じ方・捉え方が異なる。それぞれの見方を理解することで、新しいものが生まれるきっかけになるのでは、と思う。(K)