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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2008年8月号

編集後記

特集の黒田先生の本文には同じ文章が二度出てくる。それだけ重要だということだが福祉用具の支給システムの実現にあたって、要約すると「的確な情報、給付や購入手続きの簡略化、希望する福祉用具の供給、費用負担はできるだけ安く」である。これを読んで、2年前に取材に伺ったロボットスーツHALの開発者で筑波大学の山海嘉之先生を思い出した。山海先生もエンドユーザーの生の声を大切にして人の役に立つものを作る、普及させるためにコストダウンを図りそのための量産体制を造ると熱く語っていた。生産施設を含む研究開発センターが着工され、秋には本格稼働するとHPで紹介されている。夢を実現させる山海先生の柔和な顔が浮かんできた。(S)


横浜市リハビリテーション事業団主催の「ヨッテク」が6月末に開催された。会場内は、出展者から機器の説明を受ける人、車いすや盲導犬体験をしている人、リラクゼーションコーナーで一息ついている人や手作りのネコバスに乗っている子どもたちなど、それぞれが楽しんだり情報を集めたりする姿が見られた。普段の生活の中で、福祉機器や用具などの情報を直接聞いてみたり体験する機会がほとんどない。私も電動車いす体験をして、少しの力でコントローラーを操作できることを知ったことがある。こういったイベントが人と物、人と人とをつなぎ、また障害のある人や支援機器のことに関心をもつきっかけになると思う。(K)