音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2009年4月号

編集後記

いわき福音協会には以前、本人活動の紹介で原稿をお願いしたことがあったが、今回は本田さんに就業・生活支援センターの取り組みを紹介していただいた。就労支援の関係者からもよく名前の挙がるところで、実績のある支援体制が組まれている証拠だろう。就労支援と生活支援、どちらも欠けてはならない車の両輪の関係。「健康的な日常生活があっての職業人、寮母の心配りがあっての毎日の暮らし…」と知的障害のある従業員を雇用する宮古市の小幡さんも言っていた。「彼らの人生を100%握らないための創造的な支援の広がり」を本人に寄り添って支援する本田さんの所、泉崎村のこころん、鮫川村のたんぽぽの家、頑張っている故郷(ふるさと)。うれしい。声援を送り続けよう。(S)


増田圭介さんは第一生命チャレンジド(株)東戸塚事業部で働いている。職場で働く写真を見せていただいた。洗濯・乾燥が済んだワイシャツを慣れた手つきでたたみ、記入用紙にチェックする姿は一人前です。ガッツポーズをとっている姿もありました。作業台には、職場の「リーダー」の方がワイシャツをきれいにたたむための台紙代わりに工夫したというクリアファイルが……。障害は重いけど会社の戦力になっている、と増田さんを紹介してくれた方が言っていましたが、元気に働く姿を見て、「確かな支援は、彼らを一人前の働き手に育て、障害を軽くすら見せるのである」という武田元さんの文章を思い出し納得しました。(K)