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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2009年7月号

編集後記

「ゆずり葉」の映画を脚本・監督の早瀬さんが紹介してくれた。先日、私も観賞してきた。その日は視覚障害の人でも映画を楽しめるようにと副音声付きの上映会だった。「ゆずり葉」と本誌とは実は深い(?)関わりがある。早瀬さんの奥さんは早瀬久美さん、聴覚障害者で初めて薬剤師になった方で07年8月号のグラビアに登場していただいた。お似合いの2人のツーショットも載っている。そして同じ「ゆずり葉」に出ている貴田みどりさん、映画では聴覚障害をもちながら薬剤師をめざす、まさに久美さんのモデル役で出演。05年12月号のグラビアは、当時はまだ高校生のみどりさんの輝く笑顔が印象的だ。そんな縁もあり、一人でも多くの方々に見てもらいたい映画だ。(S)


特集の田中陽子さんの提案には、資料にルビをふることや分かりやすい表現にすることなどがあげられていた。今回、中央障害者施策推進協議会の委員の方々にアンケートをお願いした。知的障害当事者の委員の方にはルビをつけたものを送ったのだが、文章の内容は難しくなかっただろうか。本人の方に文書を送る時は、分かりやすい表現にすることを心がけているつもりだが、どんな書き方がいいのか迷った時は、本人の会がまとめた書籍や報告書などを参考にしている。調べるために見ているのに、ついつい読んでしまう。読み手を引き込んでしまうのは、分かりやすい文章と読みやすい誌面の力だと思う。(K)