音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2010年3月号

編集後記

今最も注目を集めているのは「障がい者制度改革推進会議」だろう。1月12日に初会合が開かれ、これまで3回開催されている。フォーラムで山崎先生にその「意義と課題」について書いていただいたが、会議の模様はインターネットを通じて手話通訳と字幕付で同時中継され、全国数十か所で傍聴されているという。抽選の傍聴券も手に入りにくいと聞くから、地方の方にとっても何より有り難い情報だと思う。山崎先生も言っているが、やはり画期的なこと。推進本部のHPを開くと、ご意見箱「推進会議へのご意見はこちら」も表示されている。山崎先生もご多忙の中、同時配信並みの速さで校正を返してくださった。さて3月は、旅立ちの月。後押しするように庭の水仙の花芽が伸びてきた。(S)


川島昭恵さんの「語り」のライブにはじめて行ったのは、とても寒い日だった。この日は「まほうをかけられた舌」(安房直子作)のほか2作品。川島さんの声によって登場する人たちがいきいきと動き出して、その光景が浮かんでくる。そしてしんみりしたり、優しい気分になったり・・・。本を読むのとはまったく違う感覚だ。語りの世界に引き込まれて、ライブが終わった時にはふんわり温かな気分になっていた。語りは同じ作品でもお客さんの反応で変わるという。語り手とお客さんが一緒に空間を作る。ライブはそこがおもしろいという川島さん。季節が変わり、今度はどんな作品が楽しめるのか、また足を運んでみようと思う。(K)