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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2016年7月号

編集後記

「高齢障害者」の特集は、2014年2月号以来である。その時にも問題になったのは、65歳になるとこれまで受けていたサービスの継続が難しくなる、またはできなくなる、ということだった。65歳になったからといって障害者でなくなるわけではないのに、これまでの生活、本人の望む暮らしができなくなるという、制度の課題。今号でも当事者の方の声は胸を打つ。その中で、介護と福祉双方の連携、つながりと「諦めない関わり」と書かれた支援者側の文章には現場で頑張っている姿勢が伝わってきて嬉しく心強さを感じた。どこに住んでも本人の望むサービスが受けられ、その人らしい暮らしが守られること、障害のある方にとってはエールを受けた特集になったのではないかと思っている。(S)


グラビアは内山裕子さん。ちょうど施設での生活から地域での一人暮らしに向けて引っ越しの準備で忙しいときの取材でした。自立のきっかけは地域で活動しているAさんとの出会いだといいます。「よかったら、一緒に地域で暮らすことを考えていきましょう」と声をかけてもらって心が決まったそうです。自立に向けて準備を始めてから約1年。すでに地域で生活をしている先輩の暮らしを見学したり、家探しや部屋の改修などなど、あっという間の1年だったと思います。一つ一つのことをクリアして実現した一人暮らし。友達を家に呼んで女子会をしたいと言っていましたが、もう実現したでしょうか。(K)