音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

「アジア太平洋障害者の十年」推進キャンペーン’96オークランド会議

高田 英一(世界ろう連盟アジア・太平洋地域事務局長)

登録する文献の種類:
その他

情報の分野:
その他

主題:
「アジア太平洋障害者の十年」推進キャンペーン’96オークランド会議

著者名・研究者名:
高田 英一(世界ろう連盟アジア・太平洋地域事務局長)

掲載雑誌名:
JANNET NEWS LETTER

発行者・出版社:
財団法人 日本障害者リハビリテーション協会

巻数および頁数:
第12巻  1頁-2頁

発行年月:
1997年1月

キーワード:
1.国際協力
2.ネットワーク
3.民間団体(NGO)

要約:
 ニュージーランドのオークランドでRNN主催の「『アジア・太平洋障害者の十年』推進キャンペーン’96」が1996年9月14日から20日までの間に開催された。ろう者の関係では私の他に全日本ろうあ連盟理事、都道府県代表などが参加した。

文献に関する問い合わせ先:
〒162 東京都新宿区戸山1-22-1
財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
Phone: 03-5273-0601
Fax: 03-5273-1523

「アジア太平洋障害者の十年」推進キャンペーン’96オークランド会議

高田 英一(世界ろう連盟アジア・太平洋地域事務局長)

 ニュージーランドのオークランドでRNN主催の「『アジア・太平洋障害者の十年』推進キャンペーン’96」が1996年9月14日から20日までの間に開催された。ろう者の関係では私の他に全日本ろうあ連盟理事、都道府県代表などが参加した。9月14日にRNNの障害別分科会が開かれるということで出席したが、現地との事前調整が悪く、ろう者分科会に出席したのは全日本ろうあ連盟など日本の代表団だけで実質的な討議は不可能であった。

 このあとRNN総会には、私の他、DPI(アジア・太平洋地域国際障害者協議会)、WBU(世界盲人連合アジア・太平洋地域事務局)、ILSMH(知的障害者のための国際協会アジア委員会)、南アジア障害者ネットワークなど各国NGO代表が多く出席した。
私は、世界ろう連盟アジア・太平洋地域事務局の一般活動報告を行い、障害分野別分科会が正規の形で開催されなかったことについても抗議し、かつ来年度開催国韓国に対してもこのような事態が起こらないよう努力を求めた。これに対して各国の代表からも支持発言があり、韓国からも十分留意する旨発言があった。
翌9月15日には、早朝の5時30分から9時までRNN国際代表などによる決議草案などの検討会があり、この後、9時からRNNのシンポジウムが始まった。ニュージーランド、オーストラリア、中国、日本、タイ、インド各国の代表がそれぞれ発言したが、多くは「アジア・太平洋障害者の10年」に関わる法律の制定や実施、統計に関わるものであり、内容的に興味のあるものの、時間的制約も関係していずれも政府関係者の発言にとどまった。もっと時間の余裕をもって多くの民間NGOによる活発な発言が保障されることが望まれる。このあとのRNN総会が開催され、決議を採択して午後3時に総会を終了した。
国際的な会議ともなれば、まず参加費用が大きなネックとなり、発展途上のろう者はもとより全体として貧しい障害者代表の出席自体に大きな困難を伴う。道はまだ遠いというのが実感である。