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「JANNET NEWS LETTER」
(April 2001 第29号)
障害分野NGO連絡会(JANNET)発行

巻頭言

「法人経営」と「最終年フォーラム」

日本障害者リハビリテーション協会副会長 板山賢治

 ボランティア活動を「自発的に志願して、無償で、労力や技術を提供する活動」とすれば、私のボランティア活動歴も長いことになる。特に、1995年以来は、毎日ボランティアである。1週間のうち、月・水・木は杉並の浴風会で、月2日ほど郷里の八ヶ岳山麓の老人福祉施設に出かける。火曜日は、戸山サンライズで日本障害者リハビリテーション協会の仕事。この間、地元の府中市や厚生労働省の定例会や研修会に参加するが、3月~5月は、関係する法人や団体の会議で忙しい。「年齢に似ず若く見える」などとおだてられながら、新しい情報や多くの人々との出会いを楽しんでいる。


目下のテーマは、2つ
そんななかで、目下、少々性根をすえて取り組んでいる2つのテーマがある。
一つは、激動の渦中にある社会福祉法人の経営問題である。東京、杉並の浴風会は、75年の歴史と1,500人の利用者、550名のスタッフを有する本邦有数の高齢者医療・福祉施設であり、その財政規模は100億円を超える。ただ、わが国初の「痴呆介護研究・研修センター」の開設など楽しみもある。
山梨の仁生園は、30周年を前に「発展整備計画」の実現に向けて健闘中である。
高齢者分野が私のボランティア活動のかなりのウェイトを占める。


成功させたい「最終年フォーラム」
来年2002年は、「アジア太平洋障害者の十年」の最終年にあたる。この年の10月、日本は、「3つの国際会議」を引き受ける。

  • 第6回DPI世界会議札幌大会(2002年10月15日~18日)
  • 第12回RIアジア太平洋地域会議(2002年10月21日~23日)
  • 「アジア太平洋障害者の十年」推進キャンペーン大阪会議(同上)

 目下、わが国障害者団体、リハビリテーション関係団体及び関係者は、その成功にむけて「最終年フォーラム組織委員会」(八代英太委員長)を中心に、札幌・大阪組織委員会と連携しつつ準備に取り組んでいる。また、今年の秋から1年間、「欠格条項総点検」「全市町村に障害者計画を」「情報バリアフリーの推進」の三大キャンペーンを計画中である。「手づくりで草の根のフォーラムを!!」をスローガンに実行委員長としてのボランティア活動が、目下の私の一大テーマである。
まさにJANNETの出番であり、皆さんの積極的な参画と協働に期待したい。