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「JANNET NEWS LETTER」
(January 2002 第32号)
障害分野NGO連絡会(JANNET)発行

<トピック>

世界ろう連盟創立50周年記念集会

全日本ろうあ連盟副理事長 高田英一

 9月28、29日の両日、世界ろう連盟(WFD)発祥の地イタリア・ローマでWFD創立50周年記念集会が開催され、世界各国ろう者組織の代表を含むおよそ500名が出席した。
28日午前は加盟組織代表による研修会で「基準規則」など国連関連および国際的なろう者組織のネットワーク活動についてカウピネン理事長、キャロル事務局長などの報告を中心に討論が行われた。午後からは夜の9時までIT(情報技術)を中心に講演と討論が続いた。
29日は午前「人権としてのコミュニケーション・手話・教育」をテーマにして連盟の大杉豊事務所長が記念講演、パワーポイントを駆使して落ち着いた国際手話で分かりやすいと拍手を浴びた。
記念式典では、全日本ろうあ連盟と、世界ろう連盟理事の私が、アジア・太平洋地域での貢献を評価されて、世界ろう連盟創立50周年記念特別貢献賞を受賞した。
WFDキャロル・リー・アクイリン事務局長はWFDの機関誌上インタビューで、WFDの現在の課題と目標を次の様に述べている。
「現在の課題は、WFDの財源を安定させることです。本当は、もっと人権問題に取り組みたいので、時間のかかる資金調達は、あまり楽しい仕事ではないのですが、仕方ありません。けれども今は、過去四年間の中で、経営状態がもっともよくなってきているので、このままさらに改善していくための努力を続けなければいけないと思っています。WFDの財政基盤を確立し、私以外にも、フルタイムのスタッフを雇用できるようにすることです。そうすれば、WFDはろう者の人権問題にさらに積極的に取り組んでいくことができるようになりますし、加盟団体に対しても、よりよいサービスを提供することができるようになるでしょう。」