「こんな様子」は生きる力の一部!
- こうした様子は、子どもなりの「不安」の表現方法だと思ってください。
- 人間が「不安」になることはおかしなことではありません。「不安」を感じ、それを外に向かって表現できるのは、自分を守り、生き延びようとするうえで、とても大切なことです。「不安」の表現は、生き延びるために必要な心の力によるものなのです。
- この力を、否定したり、非難したりするのはおかしいことです。私たちは、その力と手を組んで、非常事態においても、ともに生き延びることができます。
- 傷ついた心は、時に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や、解離性障害、うつ病といった精神障害に発展することもありますが、そのような場合には、専門家の協力も得て、心の力を取り戻していきましょう。
- 生き延びるために必要な心の力がうまく発揮できるように、「安全」「安心」「安定」の回復が求められます。危険から距離をとり、気持ちを受け止めてもらえる人とつながり、予測可能でわかりやすい生活環境を取り戻すといったことが、心の力を目覚めさせ、試練を経験した人たちにしか体験できない成長をもたらしてくれます。