はじめに ~ 発達障がいとは?~
- 生まれた時から、対人関係やコミュニケーションなどに苦手さ、不自由さ、不器用さを持っている人たちである。
- さまざまなタイプがある。他人と一緒にいることをとても嫌がる人もいれば、他人にしつこく付きまとう人もいる。言葉を話せない人もいれば、とても難しい言葉を話す人もいる。得意な分野については詳しく知っていても、関心のないことは全く覚えられなかったり、暑さや寒さの感覚が人と違っていたり、感情を表現したり受け止めたりするのが困難だったりする。多くの人と同じように文字が見えていなかったりすることもある。
- そのため、成績が悪かったり、忘れ物が多かったり、約束を破ったり、他者が困るようなことをしてしまうことがあるが、これは親の育て方が悪いわけでも、親が何もしつけていないわけでもない。また、本人が努力をしていないわけでも、自覚がないからでもない。
- 知的に遅れている人と、そうではない人がいる。後者の場合には特に本人が抱えている大変さを周りが理解することが難しい。そのまま放置されると、本人は自分に自信がなくなり、周りの好意的ではない反応から他者への信頼感を失い、周りに適応することがさらに困難になる「悪循環(負のスパイラル)」に入ってしまう。
- 彼らの中には診断を受けている人もいれば受けていない人もいる。専門家に相談しても「疑われるけど・・」と はっきりと判断してもらえていない人もいる。