こんなとき、どうすればいいか?!④
- 配られたものを食べずに残したり、話しかけられて答えられなかったりすると、怒られてしまうことがある。
→ 偏食の子どもが多いと言われていますが、これは「わがまま」ではなく、味覚や触覚の過敏さからくる不快感への警戒心や、逆に快感情を引き起こしたものへのこだわりが食行動に表れているためなのです。ただ、災害の直後には不思議と偏食が消えることがあります。しかし、あくまでも一時的であって、時間とともに偏食が戻ってきます。普段食べているもの、お気に入りのもの(たとえばふりかけなど)をあらかじめ防災グッズのなかに準備しておきましょう。こだわりが戻ってきたのは、安心が戻ってきた証拠であり、周囲の人には、こだわりは、この子にとって自分を守り、自分を元気にするための大事なあり方の一つであると説明します。
- 明かりがついたままで寝ることになる。
→ いつもは、「電気を消して寝なさい」と言われていても、避難所の中では電気をつけっぱなしにする場合があります。真っ暗でないと寝られない場合には、アイマスクをつけたり、パーティションなどで少しでも明かりをさえぎったりしましょう。逆に真っ暗で眠れない場合には、懐中電灯の先に布などをまいて光を絞ったり、下向きにして床においたりして使います。体を毛布などでつつんであげると、安心でき、不安や興奮した気持ちを静めることができる場合があります。
服を着たまま寝ないといけないこともあります。「今は、服を着たままでいいのです」ときちんと言葉にして伝え、「すぐに動けるように」とか「パジャマがないため」などと説明しておきます。事態が落ち着いても着替えしたがらない人がいますが、説明をしておけば、徐々にもとの生活習慣に戻れます。