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早期発見・早期対応の「水際作戦」を

  1. 早期発見・早期対応による「水際作戦」が大事
  2. 災害前からのハイリスク者は災害直後から対応を
    災害後発生したハイリスク者の早期発見を
    特に生活行為低下者は緊急に対応を
  3. 早期発見のために「生活不活発病チェック表」の活用を

1 災害で生じた生活不活発病(の危険性)を、早期に発見し早期に働きかける「水際作戦」註)が大事

註)「水際作戦」:
生活機能、特に活動(生活行為)の低下、及びその危険性を早期 発見・早期対応し、生活機能を短期間に向上させること。

※早期対応の内容 ⇒ 7~9 ページ

2 ハイリスク者の早期発見を:一見元気な高齢者でも次のような人には注意。

早く働きかけないと急激に生活不活発病が悪化する。

  • (1)障害者・要介護者
  • (2)病人:重い病気だけでなく、高血圧、糖尿病などの慢性疾患、捻挫などの軽いケガも
  • (3)生活行為の低下がある人(生活不活発病チェック表 問1~4,7)
  • (4)一応自立していても「環境限定型自立」の高齢者
    例:「近くしか外を歩いていない」(問1)、「壁や家具の伝い歩き」(問2)
  • (5)生活が不活発な人:家事など家での役割が少ない(問7)、外出が少ない(問5)、等(問6)
下矢印
  • 災害前から(1)~(5)のどれかに該当していた人
    ⇒ 既に生活不活発病の可能性が高い。
    災害後生活不活発病が進行し、「悪循環」になり易い。
  • 災害後(1)~(5)に該当するようになった人
    ⇒ 生活不活発病を生じる危険性が大きい(避難所や仮設住宅だけでなく自宅生活者でも)
  • 災害後特に(3)<生活行為の低下>が出現・進行した人
    ⇒ 緊急な対応が必要

3 「生活機能チェック表」による早期発見を

○ 被災直後から行い、緊急度や対応の内容の判断に役立てる
⇒ 災害前の状況から判断
⇒ 「災害前」の状況と「現在」の状況を比較して判断

○ 評価項目の他にも、難しくなっている生活行為に注意

○ 避難施設入所時、自宅訪問指導時などに活用を
(“まず病気への対応が先で、おちついてから生活機能への対応”ではなく、同時に行う)